知らないと損する 自動車保険を見直すポイント
配信日: 2019.06.18 更新日: 2020.04.06
今回は、自動車保険の見直しについて考えてみたいと思います。
執筆者:吉野裕一(よしの ゆういち)
夢実現プランナー
2級ファイナンシャルプランニング技能士/2級DCプランナー/住宅ローンアドバイザーなどの資格を保有し、相談される方が安心して過ごせるプランニングを行うための総括的な提案を行う
各種セミナーやコラムなど多数の実績があり、定評を受けている
既契約の等級は引き継がれる
自動車保険は、その車を運転される方の契約年数や事故歴によって等級が決められます。初めて自動車保険に加入される方は6等級から始まることになり、無事故で経過すれば毎年1等級ずつ上がっていき、最高20等級になります。そして等級によって割引が適用されます。
しかし、事故などを起こして保険を使った場合には、事故の状況などによって等級が1等級や3等級下がってしまうケースがあります。等級が同じでも、前年に事故を起こしてしまい、保険を使った場合には割引率も変わってきます。
自動車保険の見直しを行い保険会社を替えたとしても、等級は引き継がれます。
等級が高い方は割引も引き継がれるので、見直しによって保険料が安くなる可能性もありますが、逆に等級が低い方で、6等級以下の場合には、保険会社の乗り換えができないケースもあります。等級は落とさないように注意しましょう。
車両保険は必要?
新車やまだ新しい車に対しては、車両保険を付けたいという方は多いと思いますが、車両保険はその車種によってある程度の価格が保険会社によって設定されていますので、その価格の範囲で設定することになります。
車体価格が低くなってしまった場合には、車両保険を付けないという選択肢もあります。また、車両保険にはタイプがあり、相手がいる自動車事故の場合にご自身の車にも保険金が支払われるエコノミー型と、相手がいるという制限のない一般型のタイプを選ぶこともできます。
車両保険を付けた場合保険料は高くなりますので、一般型かエコノミー型を検討するか保険金額を低めに設定することも考えられます。また一定額までは自己負担する免責を高く設定することでも保険料は抑えることができます。
個人賠償責任補償特約
個人賠償責任補償特約はあまり気にされずに付けている方や付けていない方も多くおられると思います。
これは自動車事故ではなく、日常生活で起こった偶発的な事故で、他人を死傷させたり、他人の財物に損害を与えたりし、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われる特約です。
契約者だけではなく同居されているご家族も補償の対象となっていますので、この特約を付けられた場合には、他の保険ですでに個人賠償責任補償が付いているものがないか確認してみてください。重複していた場合には、重複した補償をなくすことで保険料の節約にもなります。
車に乗っていない時の傷害の補償
自動車保険の傷害に対する補償は、自動車事故での怪我だけが対象ではありません。車で出かけて、車を降りている時の怪我や車で出かけていなくても日常で起きた怪我を補償している会社もあります。
スポーツやレジャーを楽しまれる方で、怪我の心配をされる方は多いと思いますが、特約で付けられ、ご自身だけではなくご家族も補償の対象になるような契約の方法もありますので、多くの保険に加入されなくても、自動車保険の特約を確認し、まとめるだけでも保険料の節約になる可能性もありますね。
まとめ
保険の見直しで保険料を抑えたいという気持ちは分かります。しかし保険料を下げるために必要な補償までそぎ落としてしまうと、事故があった場合などに自己負担の額が増えてしまう可能性もありますので、補償の省きすぎには注意しましょう。
執筆者:吉野裕一(よしの ゆういち)
夢実現プランナー