更新日: 2021.06.23 生命保険
その生命保険、ホントに必要? 増税の前の見直しで、節約体質の家計に
ただ、保険に加入した時は、必要だった保障も時がたつと本来の目的がなくなり、保障の見直しが必要になる場合があります。今回は、これだけは知っておいてほしい保険の見直しのポイントについて考えてみたいと思います。
佐賀FPオフィス 代表、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本相続支援士会理事、佐賀県金融広報アドバイザー、DCアドバイザー
立命館大学卒業後、13年間大手小売業の販売業務に従事した後、保険会社に転職。1 年間保険会社に勤務後、保険代理店に6 年間勤務。
その後、コンサルティング料だけで活動している独立系ファイナンシャルプランナーと出会い「本当の意味で顧客本位の仕事ができ、大きな価値が提供できる仕事はこれだ」と思い、独立する。
現在は、日本FP協会佐賀支部の副支部長として、消費者向けのイベントや個別相談などで活動している。また、佐賀県金融広報アドバイザーとして消費者トラブルや金融教育など啓発活動にも従事している。
あなたの保険は、緊急性・重大性の備えになっていますか?
ご夫婦にお子さまが生まれた時のことを考えてみましょう。世帯の収入を担うご主人さまに万一のことがあったら、その後のご家族の生活に支障をきたすため、保険に加入する方は多いでしょう。なぜ、保険に加入するかとういうと、自然と「緊急性・重大性」を認識しているからだと思います。
発生の頻度は少ないが緊急性を伴う重大な事態が発生した場合に備えて加入することが、保険の適切な活用方法です。上記のケースで考えると、お子さまが独立するまでは、教育資金など多額の費用が発生する場合があるため、保険加入の必要性は高いでしょう。
保険商品別に必要性について考えてみましょう
保険商品別に緊急性・重大性ついて考えてみましょう。
ここまで、保険の見直し(加入含む)の判断基準について説明してきました。保険を解約した後は、当該保険の保障を受けることはできません。仮に、解約した後にそのような事案が発生した際に、解約を後悔することだけは避けていただきたいと思います。
将来の不測の事態については、残念ながら誰も予測することはできません。ただ、保険の見直し(加入含む)時には、どこかで判断基準を設けなければ、適切な判断はできません。よって、保険契約に要する費用や保険で準備できる金額にこだわって加入することが重要だと感じます。
執筆者:廣重啓二郎
ファイナンシャルプランナー、DCアドバイザー、相続支援士