大阪が綺麗になっている?ごみの排出量が10年で40%も減っているワケ

配信日: 2019.10.29

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大阪が綺麗になっている?ごみの排出量が10年で40%も減っているワケ
消費税が10%になったことで、家計においては今まで以上に支出を抑えて節約していきたいところです。家計における支出項目はいろいろありますが、聖域を作らず小さな努力の積み重ねが大事です。
 
そこで、今回はごみ出しのコストを節約するためにごみの排出量に着目し、大阪府の各市町村の排出量を比べてみました。
 
松浦建二

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

ごみが減ればごみの指定袋の購入費が節約になる

昨今は燃やすごみ(可燃ごみ)を有料で処分する自治体が増えています。そのため、ごみの量が増えればごみ指定袋の購入費が増え、ごみが減れば指定袋の購入費も減ります。今回は、大阪府内のごみの指定袋の価格を一部調べてみました。
 

 
大阪市や堺市は無料ですが、泉佐野市では10リットルの袋が10枚で100円します。燃やさないごみや粗大ごみ等も費用がかかるので、毎年の家計負担は意外と大きいのではないでしょうか?
 

大阪府内でごみの排出量が最も少ないのは交野市

環境省の一般廃棄物処理実態調査では、全国1742市町村(東京23区を除く)のごみ排出量を毎年調査しています。2017年の調査結果から、大阪府内で1人1日当たりのごみの排出量が特に少ない市町村を10位までランキングしてみました。また、10年前(2007年)の排出量も確認し、この間の増減も計算してみました。
 

 
1人1日当たりのごみ排出量は、大阪府平均が944.8gで全国平均の920.1gより若干多くなっています。しかし、10年前と比べたら1286.6gから26%も減っており、ごみを減らすために相当な努力をしているようです。
 
大阪府内の市町村で最も排出量が少ないのは交野市(702.1g)で、大阪府平均より25%も少ないです。2番目は太子町(714.6g)、3番目は島本町(719.0g)と東部の比較的小規模な市町が並んでいます。上位3市町は昔からごみの排出量が少ないため、10年前と比べて削減量はあまり大きくありません。
 

大阪市のごみの排出量は10年で40%も減っている

続いて大阪府内でごみの排出量が多い市町村を、ワースト10位までランキングしてみました。
 

 
大阪府内でごみの排出量が最も多いのは泉佐野市で、大阪府平均944.8gに対し、泉佐野市は1345.0gもあります。大阪府平均より約400g多く、2番目に多い貝塚市より200g近く多くなっています。
 
泉佐野市は事業系ごみの多さが要因となっています。大阪市は1015.0gで7番目に多いですが、2007年の1686.7gからは671.7g(39.8%)も減らしています。
 
大阪府のその他の市町村は下記のとおりです。
 

 
ここに載せた市町村の1人1日当たりのごみの排出量は全て800〜900g台で、大きな差はありません。また10年前と比べると、能勢町と田尻町がわずかに増えている以外は全て減っています。
 
大阪府内では燃やすごみ等を無料で処分できる市町村がまだ多いですが、ごみの排出量は大きく減っています。リサイクル等の推進や生ごみ処理機の購入推進等のほか、本当に必要な物以外は買わないように心掛けている人も増えているのでしょう。
 
有料化することで排出量は一定割合減るでしょうが、それよりも自治体や住民の意識を変えることのほうが効果的なのかもしれません。ごみの排出量が減れば節約につながり、環境にもとてもよいです。今後も継続して推進していきましょう。
 
出典 環境省 一般廃棄物処理実態調査(平成29年度・平成19年度)
 
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者


 

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