更新日: 2024.07.29 その他暮らし

コンロは「ガス」と「IH」どちらが節約になる? それぞれのメリット・デメリットも比較

コンロは「ガス」と「IH」どちらが節約になる? それぞれのメリット・デメリットも比較
日常の調理に欠かせない台所のコンロは、かまどに火をおこして調理していた時代から段々とガスコンロが普及し、近年にはIHクッキングヒーターが登場して選択肢が増えました。本記事では、それぞれの特徴や使用料金の試算などを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ガス・IH、それぞれの加熱方式の違いは?

ガスの加熱方式は「じか火での加熱」です。都市ガスやプロパンガスのガスに点火し、じか火で加熱します。IHクッキングヒーターは「調理器具の底面に電気を流して発熱させる」加熱方式です。プレートの下に設置されたコイルに電気を流すことで、調理器具が発熱する仕組みを利用しています。
 

ガスとIH、それぞれの長所・短所は?

それぞれの長所と短所には、何があるでしょうか? 主なものをいくつかあげていきます。
 

ガスコンロの長所

●火力の微調整が可能:コンロのダイヤルを回して、弱火から強火まで細かい火力調節が可能です。
●専用の調理器具が不要:じか火での加熱なので、金属製フライパン・ホーロー鍋・土鍋・魚焼き網など、幅広い調理器具を使えます。
●停電などに強い:プロパンガスなら、停電時・災害時にも使えます(都市ガスは供給が止まると使えません)。
 

ガスコンロの短所

●調理後のお手入れが面倒:五徳など分解して掃除しなければいけない部品があり、油汚れなどの掃除が面倒と思う人がいるでしょう。
●電気に比べて安全性に不安がある:じか火での加熱なので、火災やガス漏れなどのリスクがあります。
●供給エリアが決まっている:都市ガスは供給エリア以外の地域では使えません。
 

IHクッキングヒーターの長所

●調理後のお手入れが簡単:加熱面が平らなので、汚れても拭き掃除しやすいです。焦げ付きが出ることもありますが、対応する焦げ付き防止シート類を敷くことで改善できます。
●ガスと比べて安全性が高い:じか火を使わないので、やけどや火災のリスクが少なめです。
 

IHクッキングヒーターの短所

●火力の微調整が難しい:電気の出力によって加熱する力が限られるので、メーカーによって100w~3kWの10段火力など段階的な火力になります。
●停電や災害時には使えない:加熱するには電気を使うので、停電してしまうと使えません。
●対応している調理器具しか使えない:IH対応のフライパン・鍋などだけしか使えないため、調理器具の買い替えが必要な場合もあります。
 

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それぞれを1時間使ったら、光熱費はどのくらい?

ガスコンロと、IHクッキングヒーターそれぞれを標準火力(中火)で1時間使った場合の光熱費を試算してみましょう。ガスコンロはテーブルコンロ、IHクッキングヒーターは据え置き型での数値です(注:ガス料金は東京都のガス会社、電気料金は全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた電力目安単価31円/kWh(税込)で試算しています)。

<ガスの計算式>

1kW=3.6MJ/hで、熱量の単位はMJ(メガジュール)です。
出力(kW)×1時間あたり熱量3.6MJ×使用時間÷ガスの発熱量(MJ/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)=ガス代

●プロパンガス:2.95kW×3.6MJ×1時間÷99MJ×455円=約48.8円
●都市ガス:2.95kW×3.6MJ×1時間÷45MJ×145円=約34.2円

<IHクッキングヒーターの計算式>

1時間あたりの消費電力(kWh)×電力目安単価(円/kWh)×使用時間(h)=電気代
●1kW×31円×1時間=31円

コンロの機種や、ガス会社・電力会社によって変わりますので、上記の料金はおおまかな目安として見てください。
 

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まとめ

ガスコンロとIHクッキングヒーターを比較して、1時間使った場合の料金はIHクッキングヒーターが1番安い試算となりました。それぞれに長所・短所があるので、使う目的や欲しい火力などを検討して、自身の生活に合ったコンロを選ぶのが良いでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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