高校は「学費無償化」のはずなのに、友人から「60万円かかった」と聞きビックリ! 無償化してもこんなにかかるの? わが子が実際に「千葉の公立高校」に入学する際にかかった費用もあわせ紹介

配信日: 2025.03.22

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高校は「学費無償化」のはずなのに、友人から「60万円かかった」と聞きビックリ! 無償化してもこんなにかかるの? わが子が実際に「千葉の公立高校」に入学する際にかかった費用もあわせ紹介
「高校の学費無償化」という言葉から、経済的な負担なく高校に進学できるイメージを持っている人も多いのではないでしょうか? 筆者も同じように考えていたのですが、友人から「子どもの高校入学準備で60万円近くかかったよ」と聞きビックリしました。
 
本記事では、筆者の子どもが、千葉県の公立高校に入学するにあたって実際にかかった費用を公開し、費用を節約するためのヒントを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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高校の学費無償化とは?

高校の学費無償化とは、「高等学校等就学支援金制度」という公立高校の授業料を無償化し、私立高校生には一定の補助を行う制度のことです。
 

具体的な支援内容

【公立高校】

・年収約910万円未満の世帯:年額 11万8800円(月額9900円)支給され、実質授業料が無償になる

 

【私立高校】

・年収約590万円未満の世帯:年間最大39万6000円(月額3万3000円)支給され、多くの場合、授業料が実質無償となる
・年収約590万円~910万円未満の世帯:年間11万8800円(月額9900円)支給される

※世帯年収は、両親・高校生・中学生の4人家族で、両親の一方が働いている場合の目安です

 
なお、国の支援に加えて独自の授業料免除制度を設けているところもあり、支援金の上限は自治体や学校によって異なります。
 

学費無償化の誤解と現実

「学費無償化」は、あくまで授業料が対象です。千葉県でも同様で、授業料は無償ですが、制服代など、そのほかにかかる費用は自己負担です。
 
友人の「60万円」という金額を聞いたときは、まさかと思いましたが、実際に娘の入学準備を進めるにつれて、その金額が大げさではないと気付きました。
 

高校の入学準備費用の内訳:わが家の場合

では、具体的にどのような費用がかかったのか、筆者の子どもの例を紹介します。全員共通で必須のものを図表にまとめました。あくまで一例として参考にしてください。
 
図表1

図表1

筆者作成
 
このほかに、通学カバンを9900円で購入しました。
 
図表2
図表2

筆者作成
 
教科書は全員が同じ金額ですが、副教材は美術の選択科目によって金額が異なります。また、授業で使用するとのことで以下の2点も購入しました。
 

・電子辞書:2万9000円
・タブレット型端末:7万5600円

 
図表3

図表3

筆者作成
 
体育用品も学校指定のものがあり、デザインもシンプルながら値段はそれなりにします。
 
図表4 
図表4

筆者作成
 
部活動に入部する場合は部活動費が必要です。筆者の子どもは吹奏楽部に入部し、年間2万4000円かかりました。
 
最後に、通学定期代(年間)が約6万円でした。
※1ヶ月約5000円×12ヶ月=6万円
 
高校が自宅から離れているため、バス通学です。これらを合計した金額は約46万円でした。上記以外にも、入学祝いのお返しなど、想定外の出費も発生しました。あくまで筆者の子どものケースですが、これだけの費用がかかっています。
 

負担を軽減するための工夫

少しでも負担を軽減するための工夫を紹介します。
 

おさがりをもらう

学校や個人にもよりますが、高校では中学校に比べてジャージを使う時間が少なくなっています。そのため、3年間着用したジャージでも状態が良いことが多いです。また、水着も年に数回しか着用しません。知り合いからもらえそうであれば、積極的に活用しましょう。
 

本当に必要なものだけを購入する

電子辞書やタブレット型端末は、家庭にあるもので代用できるかもしれません。電子辞書は、辞書を何冊も持ち歩くのは大変だろうと考え購入しました。しかし、実際のところ持ち運ぶ機会は少なく、学校指定の辞書(紙のもの)を用意したほうが安上がりでした。
 
一方、タブレット型端末は、授業で使用するため必ず用意しなければなりません。全員が同じ動作で使用できるように、OSを統一したいという学校の意向があり、学校推奨の機種を購入しました。
 
しかし、なかには自宅にあるタブレット型端末で代用している生徒もいるようです。電子機器は高額なので、初めは代用品で様子をみて、同じ機種でなければ動作が合わないなど問題がある場合に購入すると良さそうです。
 

先輩の保護者から情報収集する

入学時に購入したもののなかには、類似品で代用できたというものもあります。同じ高校に通う先輩の保護者から、実際の利用状況を聞いてみましょう。入学説明会や保護者会では、入学準備に関する情報が提供されます。先生に質問するのもおすすめです。
 

まとめ

高校入学準備には、想像以上にお金がかかります。しかし、早めに資金計画を立てておくと、余裕をもって準備ができます。例えば、入学費用の総額を大まかに計算し、毎月どれくらい貯めれば良いかを確認してみましょう。
 
また、おさがりをもらったり、代用品を使ったりすることで出費を抑えられます。これから高校入学を迎える子どもがいる人は、ぜひ参考にしてください。
 

出典

文部科学省 高等学校等就学支援金制度
千葉県 千葉県教育委員会 県立高校の入学料・授業料等
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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