銀行に小銭を預けたらどのくらいの手数料がかかる? 枚数ごとの手数料を紹介

配信日: 2025.03.24

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銀行に小銭を預けたらどのくらいの手数料がかかる? 枚数ごとの手数料を紹介
2022年以降に、大手銀行を中心に小銭預け入れの手数料が導入・改定されました。金融機関で小銭を預け入れる際に、枚数によっては高額な手数料が発生するケースがあります。
 
この記事では、銀行に小銭を預け入れる際の手数料や、大量の小銭を処理したいときのポイントを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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銀行で小銭を預ける際の手数料とは?

以前は、銀行の窓口やATMで小銭を預ける際に手数料がかからないことが一般的でした。しかし、近年では多くの銀行で小銭を預け入れる際に手数料が発生するようになりました。その背景には、次のような理由があります。
 

硬貨の取り扱いコストの増加

硬貨を数えるには時間がかかるため、銀行側の業務負担が大きく、硬貨を取り扱うための設備維持費も発生します。そのため、金融機関は手数料を設けることで、業務効率化を図っています。
 

キャッシュレス化の進展

電子マネーやコード決済の普及により、現金を使用する機会は減少しました。金融機関は手数料を導入することにより硬貨の取り扱いを減らし、デジタル決済を推奨する流れを加速させています。
 

主要銀行ごとの小銭預け入れ手数料一覧

小銭を預ける手数料は、各銀行により異なります。ここでは、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行の小銭預け入れ手数料を見ていきましょう。
 

三井住友銀行の手数料体系

三井住友銀行の小銭預け入れ手数料は表1のとおりです。
 
表1

硬貨枚数 窓口手数料 ATM手数料
300枚以下 無料 無料
301〜500枚 550円 無料
501〜1000枚 1100円 無料
1001枚以上 500枚ごとに550円加算 無料

三井住友銀行公式サイトを基に筆者作成
 

みずほ銀行の手数料体系

みずほ銀行の小銭預け入れ手数料は表3のとおりです。
 
表3

硬貨枚数 窓口手数料 ATM手数料
100枚以下 無料 無料
101〜500枚 550円 取り扱いなし
501〜1000枚 1320円 取り扱いなし
1001枚以上 1980円 以降500枚ごとに660円加算 取り扱いなし

出典:みずほ銀行公式サイトを基に筆者作成
 

ゆうちょ銀行の手数料体系(2024年改定)

ゆうちょ銀行の小銭預け入れ手数料は表4のとおりです。
 
表4

硬貨枚数 窓口手数料 ATM手数料
1〜25枚以下 無料 110円
26〜50枚 無料 220円
51〜100枚 無料 330円
101〜500枚 550円 取り扱いなし
501〜1000枚 1100円 取り扱いなし
1001枚以上 500枚ごとに550円加算 取り扱いなし

ゆうちょ銀行公式サイトを基に筆者作成
 

無料で小銭を預ける方法はある?

小銭を預ける際に生じる手数料を回避する方法はいくつかあります。どのようなケースであれば手数料がかからないのか、ATMを利用する際の注意点とともに見ていきましょう。
 

手数料がかからないケース

以下のケースでは、多くの場合、小銭を預ける手数料は発生しません。

●少量の小銭を預ける
 
●ATMを利用する
 
●小銭をまとめて紙幣に交換してから預ける

主要な金融機関では、少量の小銭(100枚以下)であれば手数料はかかりません。それ以上の枚数でも、小分けにして預ければ手数料を抑えられる可能性があります。
 
また、窓口とATMでは手数料が異なることがあります。例として、三井住友銀行ならATMでの小銭預け入れは無料です。預けたい枚数によって、窓口とATMを使い分けましょう。
 
なお、小銭を預ける前に紙幣に両替する方法も有効です。一部の銀行では両替機を設置しており、硬貨を紙幣に交換できます。ただし、両替機を利用する際に手数料がかかる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
 

ATMを利用する際の注意点

ATMで小銭を預ける際は、利用時間に注意してください。例えば、みずほ銀行は8時45分~18時(平日)の時間帯は無料で小銭を預けられますが、それ以外の時間帯では所定の手数料が発生することがあります。小銭を預ける際には、ATMが無料の時間帯を選びましょう。
 

大量の小銭を処理するための便利な方法

大量の小銭を一度に預ける場合、銀行の窓口で直接手続きすると高額な手数料が発生する可能性があります。そのため、できるだけコストを抑えて小銭を処理する方法を考えることが重要です。
 

スーパーやコンビニでの小銭活用術

手もとの小銭は、日常の買い物で消費しましょう。スーパーやコンビニのセルフレジを利用すれば、小銭を少しずつ使えます。また、自動販売機や交通系ICカードのチャージ機を活用して、手数料をかけずに小銭を処理する方法もおすすめです。
 

電子マネーやコード決済への移行

電子マネーやコード決済を利用して小銭を扱う機会を減らせば、銀行に預ける必要はありません。。一部の銀行では、デジタル決済を利用すればポイント還元を受けられるキャンペーンが実施されているため、そうした情報をチェックしておくのもおすすめです。
 

小銭預け入れは最適な方法を選ぼう

小銭を銀行に預ける際の手数料は、銀行ごとに異なります、また、預ける枚数によっても大きく変わります。できるだけ手数料を抑えながら効率的に預けるためには、無料の範囲内でATMを利用したり両替機を活用したりするなど、日常の買い物で小銭を減らす工夫が求められます。
 

出典

三井住友銀行 よくあるご質問【手数料】硬貨をATMや窓口で入金するときに、手数料は必要ですか?
みずほ銀行 ATMで硬貨入出金がしたい。いつ、どこでできますか
みずほ銀行 大量硬貨取扱手数料の新設について
ゆうちょ銀行 手数料・料金一覧【貯金関係】
ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金改定のお知らせ(2024年12月2日更新)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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