片づけの美学62 自宅の収納お悩みを解決【2】 パントリーから賞味期限切れ食品が!
配信日: 2020.02.19
大きく詰め込めることがデメリットとなり、賞味期限が切れた食品がたくさん発見されるという事態に。パントリーに収納する食品は賞味期限が長いことが多く、節約のために安い日に買ってストックされていることが多いです。しかし、使わなければお金のムダになってしまいますね。
ゆとりのあるサイズだからこそ注意が必要な、パントリー収納の使いこなしテクニックをご紹介します。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
目次
よくある収納のお悩み【パントリー収納から賞味期限切れの食品を発見】
油断すると出てくる賞味期限が切れた食品。それを防ぐためのポイントは「管理しやすい仕組み作り」。そして「よく使う」ことです。たまにしか開けないパントリーだと、何を入れていたか忘れやすくなります。1日1回くらいは扉を開けて使うようにしたいですね。
見やすく収納して、頻繁に開けるような仕組みにできれば、賞味期限切れの食品を発見することが減っていくはずです。
使いこなし(1)ストックの量はルールを決める
パントリー収納は数段の棚になっていることが一般的です。そのままでは、食品は棚に平置きすることになります。平置きは見通しが良くないので、カゴなどを使い、ガバッと出し入れできるようにしましょう。
おすすめはワイヤー製のカゴ。軽いし、中もよく見えます。もしくは、半透明のプラスティック製のカゴでもOKです。すべて同じものでそろえると見た目がきれいなので、やる気がさらに上がりますよ。
カゴには、使う食品を種類ごとに入れていきましょう。ラベルをして、家族みんなで何が入っているか共有するのもおすすめです。筆者の家では、ラベルは、「粉類」「お茶」「缶詰」「麺」「コーヒー」「スープ」「ふりかけ」としています。
「カゴがいっぱいなら、これ以上は買わない」とルール化すれば、食品ストックが増えすぎることを防げます。
使いこなし(2)入れるのは、必ず後ろから
食品をパントリーに入れる時にも、使いこなしのコツがあります。それは、「必ず後ろから」入れることです。手前に以前買ったものが移動してくるようにすれば、すみっこで忘れ去られるという事態を防ぐことができます。
前後で収納方法が合わない食品であれば、例えば右から入れるなど、カスタマイズして使ってみてください。
使いこなし(3)整理する日を作る
気をつけていても、忙しい毎日を送っているとパントリーに気を配っていられない時が多くなりますよね。そんな時は2、3ヶ月に1回や、半年に1回など、自分にあったペースで中をチェックする機会を設けてみましょう。すべてを一度に見るのが大変なら、カゴ1つずつでもOKです。
パントリーの扉の内側にメモ用紙を貼りつけるなどして、整理した日付をメモしておけばきっちりと管理することができます。
パントリーは、中身を日常的にさらりと管理・チェックすることでムダを防ぐ
パントリーを毎日開けることは面倒だと感じるかもしれません。しかし、朝食で使う食品など、毎日必ず使うようなものをパントリーに収納することで、簡単に毎日扉を開けるシステムができあがります。また、キッチンに平置きしている食品が減ることで、キッチンをすっきりさせる効果も期待できます。
毎日開けていると、自然と「多い・少ない・どこにある」ということに気づいて忘れないというメリットもあります。パントリーをゆるく管理して、賞味期限切れで食品をムダにすることなく、使い切っていきたいですね。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表