免許の更新を忘れてしまった…復活させるための費用はどれくらい?

配信日: 2020.03.02

この記事は約 4 分で読めます。
免許の更新を忘れてしまった…復活させるための費用はどれくらい?
運転免許証を持っていると、必ずやって来る有効期間の終了する日。更新手続きに出向かなければ、と判っていながら、ついつい更新期間を過ぎてしまった……。あるいは、そんな時期に限って、たまたま入院や海外旅行とぶつかってしまった……。
 
そのように更新しそびれてしまった運転免許は、失効となります。免許の更新や再交付はできなくなるのです。それでは、免許を復活するために、費用はいくら必要となるのでしょうか。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

やむを得ない理由があって、免許の更新を忘れたら?

まず、運転免許証が更新できなかった、やむを得ない理由とは何でしょうか。それは、海外旅行や海外出張、病気または妊娠による入院、身柄の拘束といったものを指しています。 こうした場合でも、失効後の期間によって手続きや費用が変わります。
 
失効してから6カ月以内であれば、学科・技能試験は免除され、講習と適性検査を受けることで免許の再取得ができます。失効後、6か月以上3年以内で、なおかつ、やむを得ない理由がなくなってから1か月以内の場合も、同じく免許試験が一部免除になります。
 
それでは、気になる費用はどうでしょうか。
 
再取得の場合は、試験手数料が1科目1900円、交付手数料が2050円です。講習手数料は、優良運転者500円、一般運転者800円、違反・初回運転者1350円が必要です。したがって、たとえば違反運転者であれば、5300円がかかります。
 

やむを得ない理由もなく、ただうっかり免許の更新を忘れただけなら?

前述したような公安委員会から認められる事情以外の、私的な忙しさなどは「やむを得ない理由」として認められません。
 
ただし、失効後の6カ月以内であれば、学科・技能試験の免除を受け、所定の講習と適性検査を受けて免許の再取得が可能です。費用も、やむを得ない理由があった場合と同額です。
 
もし、失効後6か月を超え1年以内の場合は、学科・技能試験の仮免許試験が免除されます。これによって、手数料2700円で、所定の講習と適性試験を受けると、運転免許証ではなく、仮免許証が交付されます。
 
その後、さらに本免許試験の学科・技能試験を受けなければなりません。運転免許試験場で受験する場合の費用は、受験料2550円、試験車使用料800円、免許証交付料2050円の合計5400円のほか、別途、取得時講習受講料15400円です。もし、試験に合格しなければ、その都度、受験料と試験車使用料が必要です。
 
また、教習所に仮免許入校する方法では、約20万円がかかると見込まれます。
 

免許を失効して、失効後の手続き期間も過ぎたら、一体どうなる?

それでは、免許失効後、やむを得ない事情があったものの、3年以上を経過してしまった場合。もしくは、やむを得ない事情がなく、失効後1年を超えてしまった場合。手続きと費用は、果たしてどのようになるのでしょうか。
 
まことに残念ながら、試験の免除は一切なくなり、運転免許証の取得をし直さなくてはなりません。もちろん、費用は通常の運転免許取得時と同額です。
 
ただし、やむを得ない理由が2001年6月19日以前に発生していて、その理由がやんでから1か月以内に限り、救済措置があります。学科試験と所定の講習、適性試験を受ければ、技能試験は免除となり、免許再取得の手続きが可能です。
 
ところで、免許を更新せずに失効中に運転すると、無免許運転として行政処分を受けることになるので、くれぐれもご注意を。
 

まとめ

運転免許の更新期間前に、あらかじめ免許更新の手続きをすることも可能です。海外旅行や入院、出産など、認められる理由は限られますが、期間内に更新できそうもないと判っているなら、忘れないうちに手続きしておけば後で焦らずにすみます。
 
ひとたび得ると安心しがちな運転免許証。失効し、大きな費用と手続きの手間がかかることにならないよう、有効期間を意識しておきたいものです。
 
[出典]

警視庁
 
[参考]
https://www.menkyo-school.jp/lesson/licence/detail.html?ls=23
https://www.unten-menkyo.com/2008/11/post_3.html
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/oshirase/index.files/annai.pdf
https://driver-times.com/driver_work/driver_occupation/1054060#num_4641891
http://1license.com/shikkou_saisyutoku/
仮免許入校
更新期間前手続き
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集