片づけの美学68 時間があるけど片づけできない人必見、TODOリスト活用
配信日: 2020.04.29
しかし、気になっているけれど、自宅の片づけや整理整頓はつい後回しにして、時間があっても手つかずになっている場合も多いのではないでしょうか。そんな方が少しずつ進められる、TODOリストの活用法をご紹介します。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
TODOリストとは
TODOリストは、やることを書き出してリスト化し、行動を明確にするという方法です。ビジネスツールとして活用している方は多いと思います。ビジネスではもちろん、普段の生活でも活用できます。
やることが明確になるので、効率的に作業が進められます。それに、片づけを済ませて、リストにサッと線を入れて消していくのが、なんとも気分の良い作業でもあります。紙に書き出す方法やスマホのアプリを使うなど、あなたの慣れている方法で試してみてください。
片づけのTODOリスト1 「大きい目標」
必ず決めておきたいのは、「ここまではやるぞ」という大きい目標を立てることです。1ヶ月後やテレワークの期間中など、めどになる日程を決めておくと、目標も立てやすくなります。
例えば、5月末までにキッチン・リビングの不用品を処分して、家族の私物は自室へ移動する。というように、「期間」「場所」「完成のイメージ」まで決めましょう。
完成のイメージが具体的になると、「処分するものが多くなる」とか、「家具を移動する必要があるから、マンパワーを確保」など、どのような片づけをすればよいかも想像しやすくなります。
片づけのTODOリスト2 「1日の目標」
大きい目標を達成するために、その日1日にどんな作業をするかをリスト化しましょう。
リストは、「具体的」に「すぐできること」を「細かく」作るのがコツです。小さな作業をたくさん済ませて、小さな達成感をたくさん味わいましょう。それに、達成感は、片づけのやる気を持続させてくれる効果もあります。
例えば、小さい引き出しを1段整理する。というような、10分程度で終わる作業をたくさん考えてみてください。片づけ作業に1時間割くことができれば、10分の作業が6種類できます。もし1週間続けることができれば、7時間、42種類の片づけができるのです。
「42種類」これだけあれば、印象が変わるくらい片づけができるような気がしますよね! 小ぶりな自宅であれば、ずいぶんスッキリするのではないでしょうか。
1日の目標にしやすい場所
小さな目標を決めるのにおすすめの場所は、「見えるところ」と「毎日使うところ」です。
例えば、引き出しの中は閉まっていれば中身が見えません。中が不要品だらけでも、外観からはわかりません。ところが、飾り棚に書類が山積みになっていると、雑然とした印象になります。そんな場所がスッキリすると、イメージがグッと変化します。
また、毎日使うところも、モノが貯まりやすいので、片づけをするとずいぶんスッキリします。キッチンや洗面のモノを置きやすい場所などをチェックしてみてください。
子どもの片づけにも活用
小さな片づけ目標をリスト化すると、効率よく作業できます。この方法は、大人だけでなく、子どもにも有効です。家庭で時間を持て余しているお子さんと、子ども用品の片づけにも活用してみてくださいね。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表