更新日: 2020.05.23 家具・片付け
片づけの美学70 3日に1回のスーパーで困らないための食品整理プラン
目安とされている3日に一度のペースで食料品の買い出しに行くなら、ぜひ避けたいのは、「買い忘れ」と「買いかぶり」ではないでしょうか。そのためには、どんなことに気をつけておくとよいでしょうか。
買い物準備のコツや段取りのヒントをご紹介します。既に自宅にあるストック食品も上手に使って食品ロスを生まない、またスーパーを食品ロスにしないように、みんなで協力し合っていきたいですね。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
「とりあえず買っておこう」をやめる精神で
買い出しの機会を少なくするためには、「買い忘れ」は絶対に避けたいことですね。ですが、買い忘れを恐れるあまり、「とりあえず買っておこう」が頻発すると、「買いかぶり」が発生します。
買いかぶりは、購入量が増える、帰りの荷物が重い・かさばる、ムダな出費になる、欠品を生む元と、いいことがありません。できるだけ避けたいですよね。
「買い忘れ」・「買いかぶり」を防ぐためには、買い物に行くための段取りがとても大切になります。3日分の買い出しを成功させるための3つの段取りをご紹介します。
段取り1:冷蔵庫・食品ストックをチェック
段取り2:3日分の食事を大まかに決める
段取り3:メモをする
段取り1:冷蔵庫・食品ストックをチェック
冷蔵庫に残っている食材のチェックは欠かせません。野菜やお肉などの生鮮食品はもちろん、調味料や冷凍食品、乾物など賞味期限が長めの食品も残り量を把握しておきたいですね。
特に毎日のように食べる習慣がある食べ物は、残り量のチェックが大切です。次の買い出しでどのくらい補充する必要があるか判断するためです。例えば、パンや牛乳、納豆など。
乾物やレトルト食品などの長く保管できる食品をこの機会に使って、新しい食品と入れ替えておくと、賞味期限切れの心配も解消します。
段取り2:3日分の食事を大まかに決める
食事のメニューをざっくりと決めておきましょう。事前にメニューを考えると、食べたいものを作ることができるだけでなく、「コロナ太りが気になるから、低カロリーな食事にしよう。」「パッと明るい食卓にしたい。」など、家族の気持ちや要望を取り入れたメニューにすることができます。
また、栄養バランスを冷静に考えられるのも利点ですね。
3食全ての食事を手作りにこだわると大変ですから、簡単な調理で済む食事や、お惣菜、テイクアウト、デリバリーなども取り入れて、無理のない計画を立てたいですね。家族みんなが心穏やかで、楽しく食べられる食事を目指したいですね。
段取り3:メモをする
メニューがだいたい決まれば、必要な食材をメモしましょう。いったん食事ごとに買う食材を書き出したら、最終的に訪れるスーパーの陳列棚の順番にメモを並び変えておくことをおすすめします。手間になりますが、大切な作業です。
理由は、手早く・取りこぼしなく買い物ができるからです。スーパーでの滞在時間を少なくすれば、混雑緩和になりますし、ウイルス感染の可能性も少なくなるでしょう。
紙にメモをする場合は、カゴに入れた食品にマーク(斜線など)を入れるためのペンなどを持参しましょう。スマホの場合は、リストにチェックが入れられるアプリがおすすめです。
少しの余裕も安心材料
少ない買い出しの機会になるなら、「失敗した」「忘れた」はゼロを目指して、段取りに少しの手間と時間をかけてみてはいかがでしょう。
必要な食材を買って最低限の出費で抑えるのも一手、荷物とお財布に余裕があれば、食べたいスイーツや試したい調味料なんかを楽しんでみるのもすてきですね。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表