【片づけの美学78】テレワーク用デスク環境が不満? 取り入れること、取り入れないこと
配信日: 2020.08.27
デスク環境を改善することで、不満・不調を解消してみませんか。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
オフィスでの環境と比較してみる
テレワーク環境を改善するために、まずいつもの基準となる、オフィスでのデスク周りと環境を比較してみましょう。例えば、以下のような点を分析すると、長所・短所が出てくると思います。
・デスクの広さ
・デスクやイスの高さ
・PCなどの作業環境
・周りに見えるモノ
・照明や明るさ
・音環境
・気温や風の流れ
オフィスとテレワーク環境を比較して、気持ちのいい点、イライラする点、集中できない点などを整理していくと、どのような改善が必要か見えてきます。
オフィス環境のよい部分を取り入れる
出社しての勤務で、特に作業効率がよいと感じるモノは、できる限り導入するようにしたいですね。
同じモノや家具の用意が物理的に難しい場合は、代用品を取り入れたり、アレンジして会社オフィスに似た環境にするのも腕の見せ所です。
例えば、デスクの広さ。会社のデスクの大きさが理想だけど、自宅のデスクが小さい場合、机を新調する前に、立体的に面を広げる収納グッズを取り入れてみるのはどうでしょう。
A4サイズの書類をそのまま入れられる、書類入れの引き出しやラックを用意すれば、書類を重ねずに管理できます。また、本箱がテスクの近くにあれば、デスクと同じくらいの高さの段を空にすれば、机の延長として利用できます。
アイデアをうまくいかせて、イメージどおり使えると、やる気がアップするのではないでしょうか。
オフィスのイマイチ環境を改善してみる
オフィスでの勤務で、ストレスを感じたり、改善したいなと思う部分があるのであれば、絶好のチャンスです。
オフィス環境を1人の意見で変えるのは大変なことです。でも、自宅であれば、簡単に変えられることもたくさんあります。
例えば、温度や音の有無。これからの季節、暑さが作業効率に影響することが考えられます。企業であれば、節電や環境配慮で決まった温度設定しかできない場合でも、自宅であれば調節できます。
自分にとっての快適環境を追求することができるのが、テレワーク勤務の大きなメリットです。
体の不調や変化も改善
テレワークが続くことで、「運動不足になる」「ずっと座りっぱなしで体が痛い」などの体の不調や変化が出ているかもしれません。そんな時は、テレワーク環境で調子を整えられるシステムを作ってみましょう。
運動不足が気になる場合、仕事の合間の水分補給はキッチンまで取りに行く、とルールを決めます。すると、時々立ち上がるきっかけができます。そのためには、デスクには飲み物・食べ物を近づけないようにします。
また、集中力が切れたなと感じる時間に、少しだけ筋トレをしたり、掃除をするのもいいですね。
ずっと座り姿勢のままだと、体全体がガチガチになることもあります。そんな場合、立ち姿勢で仕事に取り組む時間を設けてもいいかもしれません。立ち姿勢での仕事は、眠気を感じる時にもおすすめです。
デスク環境を満足に
テレワークで、集中して仕事に取り組むには、なによりも環境が大切です。不満に感じることがある場合は、その原因を見つけて、取り除くことに少し時間をかけて改善してみましょう。きっとテレワークの時間がさらに有意義なものになるはずです。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表