野菜が高い……。栄養を損なわずに食費を節約する方法
配信日: 2020.10.03
執筆者:馬場愛梨(ばばえり)
ばばえりFP事務所 代表
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。
過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。
野菜価格の高騰、いつまで続く?
農林水産省のホームページでは、主要な野菜について直近の価格や今後の見通しなどが公開されています。
それによると2020年8月末~9月初旬は、キャベツが平年比178%、レタスが137%、キュウリが134%、トマト128%、ナス120%など、普段の食卓でよく使われる野菜の価格が高めになっていました。
一時期よりは少し落ち着いてきましたが、まだキャベツやハクサイの高値は続いています。これに関しては、9月後半には平年並みに戻るという予測が出ています。
野菜の価格は日照時間や雨の量、災害などによっても変動するため、どうしても一時的に上がってしまうことがあります。そんなときには、次のような節約方法があります。
野菜を安く調達する方法
・カット野菜や漬物を活用
そのままのキャベツやハクサイなどは価格が変動しがちです。しかし、カット野菜や漬物のように加工が入る場合は、農家と一括契約しているケースが多いため、年間を通して安定的な価格で購入できます。
・わけあり食材を購入する
わけありといっても、形が不ぞろいだったり包装の箱が凹んでしまったりというだけで、味や安全性にはまったく問題ない食材です。
たとえば「tabeloop(たべるーぷ)」というサイトでは、農家が直接出品したそんな「もったいない食材」を定価より安く購入できます。
・家庭菜園
最近は、自分で食べる野菜を自分で栽培する方も増えています。貸農園などもありますし、ベランダやキッチンでも手軽に育てられるものもあります。お子さんの食育にもよさそうですね。
・ふるさと納税や株主優待を活用
ふるさと納税の返礼品として、地元で採れた野菜を送ってくれる自治体は数多くあります。また、株式投資で得られる株主優待でもお米、飲料、食事券などが受け取れることがあります。
そのほか、食べ切れる量を購入するというのもポイントです。安くなるからといってまとめ買いしても、腐らせてしまっては意味がありません。
野菜を安く調理する方法
・そのときに安くなっている別の食材と組み合わせる
ある野菜の値段が高くて買いにくいと思ったら、価格変動の影響を受けにくい別の野菜を組み合わせてみましょう。葉物野菜が高くても、ニンジンなどの根菜類、モヤシや豆苗など畑ではなく工場で育つような野菜、キノコ類などは価格が変わっていないことも多いです。
・安くておいしいレシピを検索する
ご存じの方も多いと思いますが、今はSNSやYouTubeなどでも料理研究家が考えた「安く・早く・簡単に・おいしく作れるレシピ」を簡単に検索できます。
・すべて使い切る
せっかく買ってきても、食べ切れずに残してしまったり捨ててしまったりするともったいないです。皮や芯の部分もおいしく調理して食べる、作り置きを冷凍するなどして、せっかく手に入れた食材は有効に使い切りましょう。
健康第一! 栄養を損なわずに、工夫で食費を抑えよう
「最近、野菜が高いから」といって、完全に避けてしまうと栄養面が心配です。食費を抑えるためにできる工夫はいくつもありますので、無理なく取り組めそうなところからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(出典)
農林水産省「食品価格動向調査(野菜) 令和2年8月31日の週【8月31日~9月2日】の調査結果(全国平均)」
農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和2年9月)について」
tabeloop
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表