更新日: 2020.05.20 その他ローン

新型コロナの影響でローン返済に困る人が増加中! 対処法と支援策を紹介

執筆者 : 馬場愛梨

新型コロナの影響でローン返済に困る人が増加中! 対処法と支援策を紹介
新型コロナウイルス感染症の流行はなかなか終わりが見えず、毎日頭を抱えている方も多いと思います。収入が減少して、それまで借りていた住宅ローンやカードローンなどの返済が厳しくなってしまった場合、どうやって切り抜ければいいのか解説します。
 
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

https://babaeri.com/

新型コロナでローンの返済に困る人が増加

新型コロナのせいで、イベント中止や外出自粛など、今までになかったような事態が起きました。
 
その結果、会社の業績が悪化して倒産・廃業・解雇などが発生したり、職場が臨時休業になって働けなくなったことで収入が激減したりして、生活が苦しくなってしまう方が増えています。
 
ローンの返済は、収入が減っても仕事がなくなってもずっと続きます。毎月の住宅ローンやカードローンなどの支払いが家計に重くのしかかっていて、今後の返済が難しいという方もいるでしょう。
 
今のところまだ収入は減っていないという方も、ボーナス払いで支払う契約になっていたり、ボーナスや残業代をあてにして家計をやりくりしたりしていると、これから厳しくなってくるかもしれません。

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返済が難しくなったときにとるべき行動

なんとか生活費を削ってやりくりしてみても、どうも返済できそうにないと思ったときはどうすればいいのでしょうか。

●まずは銀行に返済猶予の相談を

実は、金融庁は全国の金融機関に対し「新型コロナで困っている人には配慮するように」と要請しています。
 
それを受け、多くの銀行が普段よりも柔軟に返済期限の延長などの条件変更に応じてくれるようになっています。銀行によっては、さらに次のような対応をしているところもあります。
 
・通常は手数料がかかる住宅ローンの条件変更を無料にする
・新型コロナ専用の緊急融資を開始する
・新型コロナ専用の電話相談窓口を設置する
・休日も相談を受け付ける
 
今、お金を借りている銀行がどのような対応をしているのかは、お店の窓口まで行かなくても各社のホームページや電話で確認できます。チェックして、相談してみましょう。

●いちばんやってはいけないこと

支払えないまま放置したり、銀行からの督促を無視したりするのはいちばんやってはいけないことです。
 
ローンを延滞すると、信用情報に傷が付いてクレジットカードやほかのローン審査に影響するほか、遅延損害金の発生や優遇金利の解除もありえます。住宅ローンの場合は、せっかく手に入れたマイホームを、手放さなくてはならない事態に陥ってしまうこともあります。

ほかにもある! 対処法と支援策

ローンの返済を待ってもらうだけではなく、ほかにもこんな対策がとれます。

●税金や公共料金の支払いを猶予してもらう

ローンに限らず、そのほか生活上必要な支払いについても、新型コロナの影響を受けた家庭向けに救済措置が用意されていることがあります。
 
たとえば、税金や年金保険料、電気・水道・ガス・電話・インターネットなどの公共料金、奨学金の返済などは、支払期限の延長、分割払いへの変更、支払免除といった対応をとることができるケースもあります。支払いが難しいと思ったら、ローン同様、まずは連絡して相談してみましょう。

●国や自治体の支援制度をフル活用

失業したときの手当や就職支援制度、緊急小口資金など無利子でお金を貸してくれる制度、授業料免除や奨学金の緊急採用、各種支援金や給付金など、実は国や各自治体がいろいろな支援策を用意しています。困ったときは社会保障を頼りましょう。
 
自分が利用できる支援策がないか調べるには、各省庁の情報がまとまっている首相官邸のホームページが使えます。
 
また、民間企業のMoney Forwardが運営する「新型コロナウイルス 支援情報まとめ」というサイトは、個人向け・事業者向け、都道府県別など必要な情報を検索しやすいようになっていて便利です。

●さらにローンを借りてその場をしのぐ

公的な支援だけでは足りない、間に合わない場合は民間のローンを借りてしのぐことも考えましょう。借金を借金で返すのは通常であればおすすめしない方法ですが、今は異常事態ですし緊急性も高いので例外です。計画的に利用してみるのも選択肢の1つかもしれません。
 
民間の金融機関でも、新型コロナで困っている人が新たな借入れをした場合に限り、金利分を全額キャッシュバックする、という支援を打ち出しているところもありますので活用しましょう。
 
もし早く簡単に借りられるとしても、カードローンやクレジットカードのキャッシングは金利が高く返済がさらに困難になるので、本当にどうしようもなくなったときの「最後の砦」と捉え、安易に手を出さないほうがいいでしょう。

支援策を活用して苦しい時期を乗り切ろう

まだまだ先が見通せずつらい時期ですが、いつか復活できるように、今はなんとか情報を集めて知恵を絞って乗り越えましょう。1人で悩みを抱え込んでしまうのではなく、どんどん相談することも大切ですよ。
 
(参考)
金融庁 新型コロナウイルス感染症の影響による資金繰りやローンの返済等でお困りの皆様へ
全国銀行協会 新型コロナウイルスの影響でお困りの皆さまへ
北陸銀行 新型コロナウイルス感染症への対応について
首相官邸 新型コロナウイルス感染症 ご利用ください お役立ち情報
首相官邸 生活と雇用を守るための支援策
Money Forward 新型コロナウイルス 支援情報まとめ
ジャパンネット銀行 新型コロナウイルス感染症の影響をふまえた各種ローンの対応について
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表


 

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