更新日: 2022.10.18 その他ローン

「カーリース」と「カーローン」はどっちがお得? メリットとデメリットについて解説

執筆者 : 古田靖昭

「カーリース」と「カーローン」はどっちがお得? メリットとデメリットについて解説
カーリースとカーローンは毎月一定額を支払うという意味では同じ行為をしています。実際に支払っている金額などを考えるとどちらがお得になるのか気になるという人もいるでしょう。
 
本記事では、カーリースとカーローンはどちらがお得なのか、メリットとデメリットについて解説します。
古田靖昭

執筆者:古田靖昭(ふるた やすあき)

二級ファイナンシャルプランニング技能士

カーリースとカーローンは何が違うのか

カーリースは、「車をリース」することであり、月額の定額料金で長期的に借りて乗ることができます。
 
レンタカーも車を借りる点では同じではあるものの、乗る度に予約する必要があり、必ずしも自分が乗りたい車に乗れるわけではありません。しかしカーリースの場合、月額の定額料金を支払うことでマイカーに近い感覚で利用できます。
 
カーリースに対してカーローンは、「車のローン」のことであり、金融機関などからお金を借りて車を購入することです。毎月ローンを支払わなければならない点がカーリースと似ているといえるでしょう。
 
改めてカーリースとカーローンのメリットとデメリットについて紹介します。
 

カーリースを利用するメリットとデメリット

カーリースのメリットは、「貯金なしで車が持てる」「好きな車を選べる」などがあります。
 
カーリースでは、車の購入と異なり大きな頭金がかからず、定額料金で利用でき、車の購入時にかかる自動車税や自動車重量税、自賠責保険なども定額料金に含まれているため、貯金がなくても車を持てます。
 
またカーリース契約をする際に、好きな車も選べるため、自分が好きな車種を選んで長期的に借りることでマイカーのような活用が可能です。なお車の維持に欠かせないメンテナンス費用は、オプションで準備していることが多く定額料金が高くなるものの車検整備や定期点検、部品交換なども対応できます。
 
カーリースのデメリットは、「走行距離制限がある」「途中解約や契約の変更が認められていない」といったことがあります。
 
カーリースの走行距離制限は、会社や契約プランによって違いがあり、契約時に月間や年間の走行距離上限が設定されることが多いです。もし走行距離を超えた場合、超えた分の費用を別に支払う必要があります。
 
カーリースは一度契約すると、途中解約や契約の変更が認められていないことが多く、もし途中解約する場合、残りの期間のリース料を一括で支払うなどの違約金が発生します。カーリースは長期だけではなく短期でも利用できる場合があるため、中途解約のリスクを減らして契約するとよいでしょう。
 

カーローンを利用するメリットとデメリット

カーローンで車を購入するメリットは、「車を所有できる」「カスタマイズができる」などがあります。カーローンを利用して車を購入するため、自分で好きなようにカスタマイズしたり、他の人に貸し出したりすることができます。
 
また、もし別の車に買い換えたいといった場合にも下取りが可能です。カーリースの場合、車の所有者がカーリース会社となるため、マイカー感覚で利用できるものの所有しているわけではないため少なからず制限があります。
 
カーローンで車を購入するデメリットは、「ローンの支払いや維持費用がかかる」ことです。カーローンは金融機関などから借り入れているため、毎月のローン返済額の他、車を購入した後の車検代や自動車税などの税金、メンテナンス費用などの維持費用もかかります。
 
ただし、金融機関が販売しているマイカーローンは金利負担が低くなるため、カーリースの月額費用よりも安くなることもあります。
 

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カーリースとカーローンはどちらがお得なのか?

カーリースとカーローンのメリットとデメリットを紹介してきましたが、どちらがお得なのかは、個人の使い方によって異なるため、断定はできません。
 
もし普段はあまり車に乗らない人であれば、ローンを組んで車を購入しなくてもカーリースを利用する方法があります。普段から車に乗り、カスタマイズなども行いたいと考えるのであれば、ローンを組んで車を購入する意味があるでしょう。
 
カーリースとカーローンのどちらかを選択するとしたら、車の購入時にかかる費用やローンの支払い、維持費用によって家計を必要以上に圧迫しなければカーローンを選択して車を購入するとよいです。
 
もし家計を必要以上に圧迫してしまうのであれば、しばらくカーリースを利用して、その後ローンを組んで購入する方法もあります。自分が車をどのように利用したいのか、そして家計とのバランスを考えて検討するとよいでしょう。
 
執筆者:古田靖昭
二級ファイナンシャルプランニング技能士

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