世帯年収700万円の夫婦が車を買いたいなら? 借入金額別にローン計画をシミュレーション
配信日: 2023.01.17
本記事では、世帯年収700万円の自動車ローン返済シミュレーションを紹介します。自動車ローンの利用を検討している人は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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借り入れ上限額は年収の3割、返済比率は手取りの2割が目安
自動車ローンを組む際は、「借り入れ上限額」と「ゆとりを持って返済できる金額」を分けて考える必要があります。
借り入れ上限額は、ローンの貸主である金融機関が審査します。金融機関によって審査基準は異なりますが、借り入れ上限額は返済比率(年収に対する年間返済額の割合)25~35%程度が目安となります。
住宅ローンなど、ほかにも借り入れがある場合、すべてのローンを含めた金額の返済比率で審査されるのが一般的です。借り入れ上限額は、あくまで金融機関から借りられる上限額であり、必ずしもゆとりを持って返済できる金額というわけではありません。
ゆとりを持って返済できると考えられる理想の金額は、「手取り年収の20%」を目安としましょう。手取り年収とは、額面上の年収から税金や社会保険料を差し引いた金額のことです。
もちろん、この金額はあくまで目安です。家庭によって余裕を持って返済できる金額は異なるため、月々の手取り収入から問題なく支払える金額か確認した上で、ローンを組む必要があります。
【借入金額別】自動車ローン返済シミュレーション例
ここでは自動車ローンの借入金額100万円・200万円・300万円・400万円ごとの総返済額と月々の返済額をシミュレーションしてみましょう。金利は仮に、年率2%とします。
【図表1】
図表1からみてとれるように、同じ借入金額でも返済年数が長くなるほど、月々の返済負担は軽くなる反面、総返済額(金利負担)は多くなります。
世帯年収700万円の場合、手取りを525万円(額面の75%)と考えると、ゆとりを持って返済できるローン返済額は、年間返済額105万円以内。月々の返済額は8.75万円以内が目安となります。図表1のシミュレーションでは、借入金額400万円を3年で返済した場合に、目安の金額をオーバーしてしまいます。
このように自動車ローンを組む場合は借入金額、金利、返済年数(回数)から月々の返済額をシミュレーションして、ゆとりを持って返済できる借入金額や返済年数を検討するとよいでしょう。
自動車ローンの返済シミュレーションは、一部の金融機関のサイトなどで試算できるので活用してみましょう。
自動車ローンの返済負担を抑えるコツ
自動車ローンは定期的に発生する支出なので、できるだけ返済負担は抑えたいもの。利用する際は、頭金を準備しておくことで借入金額が抑えられるので、月々の返済負担や金利負担を減らせます。
また、環境性能の高い車種を購入して、自動車関連の税金を抑えるのも一案です。例えば普通乗用車を購入する場合、以下のような税制優遇が受けられます。
エコカー減税(自動車重量税)
排出ガス性能および燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて自動車重量税が免税・軽減される
グリーン化特例[自動車税(種別割)]
排出ガス性能および燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車税・軽自動車税が軽減される。
環境性能割(自動車税)
車両を取得した場合に、車両の取得価額に対して環境性能に応じた税率が課税される
まとめ
ローンを組んで自動車を購入する場合は、ゆとりをもった返済計画を立てることが大切です。ご自身の年収から「借り入れ上限額」と「ゆとりを持って返済できる金額」を試算し、スムーズに返済できる工夫をしましょう。
月々の返済負担や金利負担を軽くするためには、頭金を準備して、できるだけ借入金額を抑えることをおすすめします。また、環境性能の高い車種を購入して、エコカー減税などの優遇制度を活用するのも有効です。
出典
国土交通省 自動車関係税制について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部