更新日: 2023.04.07 その他ローン

ローンの審査に通過したい! 今からできる対策は? 絶対にNGなことはある?

執筆者 : 馬場愛梨

ローンの審査に通過したい! 今からできる対策は? 絶対にNGなことはある?
金融機関でお金を借りるときは、必ず「審査」があります。審査では、金融機関側は申込者が問題なく返済できそうか、年齢や年収などを見てチェックしています。
 
審査に通過しない限り、お金を借りることはできません。この記事では、審査に通過できるか不安な人に向けて、申し込む前にできる対策について解説します。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

https://babaeri.com/

審査に通過するための対策

審査項目の中には、年齢や年収など自分の意思でコントロールしにくいものも多く、これらは対策がしにくいです。
 
ただ、特に重要な審査項目で、かつ対策も可能なのが、「信用情報」に関するものです。
 

■信用情報を整理する

信用情報とは、ローンの過去の返済状況やクレジットカードの支払い履歴、現時点で借り入れがあればその状況、直近の借り入れの申し込み状況などの情報を指します。
 
各人の信用情報は「信用情報機関」というところに登録されていて、金融機関は審査の際に必ず確認します。たとえ他社・他行での借り入れがあった場合でも、状況を把握できる仕組みになっています。
 
金融機関が信用情報をチェックした際、以下のような人は審査上、不利になりやすいといわれています。

・過去に期日どおり返済できなかった(滞納や債務整理などの)記録がある
・他社ですでに多額の借り入れをしている
・他社にも同時にローンを申し込んでいる

上記に該当する場合、考えられる対策としては以下のような方法があります。

・滞納や債務整理の記録が消えるまで待つ(5~7年)
・家計のやりくりを工夫するなどして、他社での借金をできる限り返済する
・おまとめローンなどを利用して、少しでも借入先(借入件数)を減らす
・1社ずつ申し込む
・短期間(目安:6ヶ月程度)で複数社に借り入れの申し込みをしない

自分の信用情報を知りたい場合は、信用情報機関に情報開示を求めれば、現状を把握できます。
 

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やってはいけない対策

もし「どうしてもお金が必要」という状況でも、以下の2つは絶対にやめましょう。
 

●うその情報で申し込む

年収を多めに申告する、偽の電話番号を記入するなど、うその情報で申し込むのはNGです。審査の過程でうそがバレるため、余計に通過しにくくなります。
 
仮に通過できたとしても、年収を多めに申告して自身の本当の返済能力以上のお金を借りてしまうと、返済に困って窮地に陥ってしまうでしょう。正直に正確に申告することが大切です。
 

●闇金など違法業者を利用する

「審査なし」「誰でもOK」などとうたう業者は間違いなく違法ですので、絶対に利用してはいけません。激しい取り立てで自分や家族が危険な目に遭うなど、取り返しのつかない事態になってしまいます。
 

対策しても審査に落ちてしまったらどうする?

できる限り対策しても審査に落ちてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
 

●別のローンを検討する

金融機関によって審査基準が違うため、1社落ちた人でも他社のローンなら通過できるかもしれません。
 
住宅ローンの場合は、頭金を多めに入れて借入金額を減らしたり、返済条件を見直したりするのもおすすめです。別の契約プランやほかのローンで借りられないか検討してみましょう。
 

●ローン以外の方法を検討する

正直なところ、審査に落ちてしまうのは金融機関から「お金を貸しても返せない」「身の丈以上の借金をしようとしている」と判断されているからです。
 
自分がローンで買おうとしているものは、本当に購入する必要があるものなのか、借りるのではなく、今ある貯蓄分や今後の収入などでなんとかできないか、そもそもローンを利用すべきか、改めて冷静に考えてみましょう。
 

まとめ

ローンの審査に通過できるかどうか心配なときは、まず、今の借り入れ状況などを見直して、借りても無理なく返済できる態勢を整えましょう。お金に困っているからといって、不誠実な申し込みをしたり、違法業者を利用したりしてはいけません。
 
できる対策はないか、ほかの方法はないか、さまざまな可能性を探りながら進めていきましょう。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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