更新日: 2023.07.31 その他ローン
カードローンで繰り上げ返済すると利息はどうなる? 繰り上げ返済のメリットやデメリットは?
本記事では、カードローンの繰り上げ返済の特徴、繰り上げ返済を行うメリット・デメリットについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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カードローンの繰り上げ返済とは?
カードローンの「繰り上げ返済」とは、約定返済とは別に借入額の一部を返済する方法です。繰り上げ返済は契約者が任意で行うことが可能で、金融機関によっては繰り上げ返済ではなく臨時返済や追加返済と表現しています。
繰り上げ返済をすると、返済金額は全て元金に充当されます。カードローンは元金が減れば、発生する利息も抑えられるため、返済期間の短縮や返済総額の軽減といった効果を期待できるでしょう。
また、繰り上げ返済以外にも借入金の全額を返済する「一括返済」という方法があります。どちらも前倒しで返済を行う点は共通しますが、繰り上げ返済は一部、一括返済は全額という点が異なります。
カードローンで繰り上げ返済をする3つのメリット
カードローンの繰り上げ返済をするメリットとは、以下の3点です。
●返済期間を短縮できる
●返済総額を軽減できる
●利用限度額が空いて新たな借り入れができる
繰り上げ返済には多くのメリットがあるので、定期的に行うとよいでしょう。ただし、まとまった支出が発生する方法なので、資金面に余裕があるときにだけ行うようにしましょう。
返済期間を短縮できる
毎月の約定返済だけでは元金をなかなか減らせず、返済が長期化する場合があります。そこで、繰り上げ返済を行えば、新たな借り入れをしないかぎり返済期間の短縮が可能です。
「いつまでもカードローンを返済しなければならない」「これから支出が増えるから早いタイミングで完済したい」といった悩みを抱えている人に、適した方法といえるでしょう。
返済総額を軽減できる
返済総額の軽減が可能な点も、繰り上げ返済を行う大きなメリットです。返済額が利息に充てられる約定返済に対し、繰り上げ返済は返済する額全額を元金に充てられます。例えば10万円の繰り上げ返済を行えば、その分の元金を減らせるのです。
繰り上げ返済によって元金を減らせれば、結果的に支払う利息を減らせます。返済総額を少しでも抑えたい人は、繰り上げ返済を定期的に行えるように心がけてみましょう。
利用限度額が空いて新たな借り入れができる
カードローンは、利用限度額の範囲内でお金を借りられる仕組みです。繰り上げ返済をすれば、その分だけ利用限度額の枠が増えて新たな借り入れができるようになります。
例えば、利用限度額50万円のうち既存借り入れが20万円あるとします。その際の借入可能額は30万円ですが、20万円を繰り上げ返済すれば借入可能額を30万円から50万円にまで増やせるのです。
カードローンで繰り上げ返済をする2つのデメリット
カードローンの繰り上げ返済を行う際には、以下のデメリットもチェックしておきましょう。
●約定返済日にも通常通り返済しなければならない
●手数料が発生する場合がある
繰り上げ返済によって返済負担を軽減するはずが、解釈の違いで返済遅延につながったり、想定外の費用がかかったりするのは避けたいところです。以下で、2つのデメリットについて解説しますので、内容を確認しておきましょう。
約定返済日にも通常通り返済しなければならない
カードローンの繰り上げ返済を行ったとしても、毎月の決められた返済である約定返済はなくなりません。繰り上げ返済とは、あくまでも約定返済にプラスして返済を行う方法だからです。
「繰り上げ返済をしているから今月は返済不要である」と間違った解釈した結果、返済遅延につながる場合があります。繰り上げ返済を行う際には、約定返済分の資金を残したうえで手続きを進めてください。
手数料が発生する場合がある
繰り上げ返済を行う際に、提携ATMや銀行振込で返済すると手数料が発生します。1回あたりの手数料は数百円ですが、計画的に繰り上げ返済を行わないと負担が大きくなります。利息を減らす目的で繰り上げ返済を行っているのに、節約効果を得られにくくなるでしょう。
繰り上げ返済の方法として、手数料がかからないカードローン会社の自社ATM、振込手数料0円の優遇を受けられる金融機関から振り込むといった方法を活用してください。
家計に負担のない範囲内で無理なく繰り上げ返済をしよう
カードローンを利用しているけれど、なかなか返済総額が減らないといった悩みを抱えている人は、繰り上げ返済を検討してみてください。繰り上げ返済は約定返済とは異なり、返済した金額は元金に充てられる仕組みです。繰り上げ返済を行った分だけ、元金に対する利息を減らせて、返済期間の短縮、返済総額の軽減を期待できます。
家計に無理のない範囲内で行うことが前提ですが、毎月の返済の悩みを解決するためにも定期的に繰り上げ返済を行っていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー