更新日: 2024.03.29 その他ローン

カーリースはデメリットだらけって本当? その理由6つと失敗しないで賢く使う方法

カーリースはデメリットだらけって本当? その理由6つと失敗しないで賢く使う方法
定額で新車にも乗れる「カーリース」は車のサブスクとも言われ、お得なサービスと考える人は多いです。その一方で、カーリースについては「デメリットだらけ」「やめておいたほうがいい」といった声もあります。

本記事では、カーリースがデメリットだらけと言われる理由や、デメリットを回避して賢く使う方法などについて解説しています。
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デメリットだらけと言われるカーリースとは?

デメリットだらけと言われることもあるカーリースですが、そもそもどのような仕組みや特徴があるのでしょうか。カーリースでは車を購入する場合と異なる点が多くあるため、まずはカーリースの仕組みや特徴を把握することが大切です。

カーリースは、毎月定額でマイカーのように車に乗れるサービスです。毎月の料金には一般的に購入した場合にかかってくる保険料や税金、メンテナンス費用などが含まれ、車の総合的なコストを月額で効率的に管理できます。通常、税金などは毎月ではなく、特定のタイミングにまとまったお金がかかりますので、あらかじめ準備しておかないと手痛い出費となります。カーリースではそのような心配がなく、カーライフを楽しめるでしょう。

カーリースの特徴として、多くの場合は残価設定によって車両本体価格が安くなる点が挙げられます。「残価」とは、カーリースの契約満了時の車の価格のことです。そして、カーリースでは設定した残価を除いた金額を毎月のリース料金として支払います。そのため、実際の車両価格よりもお得な金額で車に乗ることが可能です。なお、カーリースの中には残価設定がないものもあります。残価設定なしのカーリースは、残価設定有りの場合よりもリース料金は高いですが、契約終了時に原状回復を払わなくて済むなどのメリットがあります。

ただし、カーリースで利用している車は、あくまでもレンタルしているにすぎません。自身の車ではないため、カスタマイズできる範囲に制限があるなど、マイカーと扱いが異なる点もあります。また、車検証の所有者にはリース会社の名前が記載されています。

カーリースとカーローンの違い

カーリースは毎月定額を支払って車を利用するサービスですが、カーローンも同じように毎月定額を支払います。そのため、両者を同じようなサービスだと認識する人もいるかもしれませんが、カーリースとカーローンには多くの相違点があります。

例えば、多くの場合カーリースの毎月の支払いの中には保険料や税金、メンテナンス費用などが含まれますが、カーローンは含まれません。カーローンはあくまでも車両費用を分割して支払っているだけですので、保険料などの諸費用は別途負担する必要があります。

また、そもそもカーリースとは「車を借りるサービス」ですが、カーローンは「お金を借りるサービス」です。そのため、カーリースは契約満了まで利用を続けても車は自分のものにはなりません。契約後にはカーリース会社に車を返却するため、大規模な改造なども不可能です。(契約満了後に車を買い取ったり、契約期間を延長できる場合有り)
一方、カーローンはお金を借りていますが、車は自分の物です。基本的にはカーローン会社に車を返却するなどもありませんので、車を自由にカスタマイズすることなどもできます。

他にも、カーリースは頭金が不要なのが一般的ですが、カーローンは頭金が必要な場合もあります。

どちらがお得かどうかは個人の状況にもよりますが、カーリースは初期費用を抑えたい人に、カーローンは車を購入したい人に向いていると言えるでしょう。

カーリースがデメリットだらけと言われる6つの理由

カーリースの口コミや評判を見ると、デメリットだらけという声も散見されます。ここではカーリースがデメリットだらけと言われる6つの理由を解説していきます。

カーリースがデメリットだらけと言われる理由1:中途解約ができない

カーリースは基本的には中途解約ができません。月額料金は契約期間全体の総額を契約月数で分割して算出しています。そして、カーリース会社は車両を仕入れ、分割払いで車を貸し出している状態のため、短期で中途解約をされると車両代金が回収できなくなってしまいます。

そのため、もしも利用者の都合や、事故や盗難にあって車が走行不能になるなどの場合でやむを得ずに中途解約をしたとしても、違約金を支払う必要があります。

場合によっては100万円を超えるような違約金が発生することもあるため、カーリースを利用する際には注意すべき項目です。

とはいえ、車を途中で乗り捨てるリスクというのは、カーリースに限った話ではありません。カーローンで車を購入したものの、走行不能になったり不要となったりしたとしても、残債は残ります。そういう意味では、カーリースだけが途中で車が不要になった際のリスクが高すぎるとはいえないでしょう。

カーリースがデメリットだらけと言われる理由2:一括購入よりも総支払額が割高の場合がある

カーリースで毎月支払う金額には、各種税金や保険料、手数料などが含まれているため、総額にすると現金一括で購入するよりも割高になる場合もあります。

ただ、どこまでの費用が月額料金に含まれるかは、カーリース会社やプランによって異なります。また、諸費用が月額料金に含まれているということは、別途発生する費用が無いという安心感にもつながります。

カーリースの月額料金については、購入よりも割高となる可能性もあります。諸費用込みの月額料金については人によってメリットでもあり、デメリットでもあるともいえるでしょう。

カーリースがデメリットだらけと言われる理由3:走行距離に制限がある

カーリースでは契約時点で走行距離の上限が決まっていて、それを超えると超過料金が発生します。超過料金は、一般的には「1km当たりの単価×超過した走行距離」で計算されます。なお、走行距離の上限についてはカーリース会社やプランによって違いがあるので一概にはいえませんが、大体月間500~2000kmくらいが多いようです。

カーリースに走行距離の制限がある理由は、走行距離によって車の価値が変わってしまうためです。走行距離が制限を超えると、契約時に想定されていた残価よりも車の価値が下がってしまうため、多くのカーリース会社では走行距離に制限を設けています。

なお、多くはありませんがカーリースには走行距離に制限が無い場合もあります。頻繁に長距離運転をする人は、月額料金は高くなるかもしれませんが走行距離制限の無いプランを選択すればよいかもしれません。

カーリースがデメリットだらけと言われる理由4:カスタマイズに制限がある

カーリースはあくまでも車を借りている状態ですので、契約満了後は車を返却します。そして、返却の際には原状回復が求められます。

ですので、穴あけ加工が必要なパーツの取り付け、カラーの変更といった大規模なカスタマイズは原状回復が難しいため、カーリースの車に施すことはできません。

ちなみに、アルミホイールの履き替えや、車内にドリンクホルダーを設置するなど、車検に通せる範囲の軽微なカスタムや純正のカスタマイズ、カーリース会社から許可のでたカスタマイズであれば、問題ないケースも多いです。

また、契約満了時に車がもらえるプランであれば、リース期間中のカスタマイズも可能な場合もあります。

カスタマイズしたい人は、どこまでカスタマイズできるのかをカーリース会社に確認しておきましょう。

カーリースがデメリットだらけと言われる理由5:車が自分のものにならない

カーリースはレンタカーやカーシェアリングと異なり自分の車のように乗れるのが魅力ですが、名義上は自分のものではありません。毎月定額を支払うという点ではカーローンを組んで分割払いにする場合と似ていますが、カーリースはあくまでも「リース」ですので、車は自分の所有物ではありません。

基本的には契約満了時に車を返却する必要があるため、自分名義の車を持ちたいという人はカーリースをためらうことも多いでしょう。

ただ、昨今は契約満了後に車がもらえるプランも増えています。そのようなプランでは、契約満了後には晴れてマイカーとして乗ることができます。

カーリースがデメリットだらけと言われる理由6:契約満了時の残価精算で高額な費用を請求される可能性がある

カーリースでは契約満了時の残価精算で高額な費用を請求される可能性があります。

カーリースでは契約満了時の車の残価をあらかじめ差し引いた額を基準として月額料金を設定しています。そのため、返却の際に車の価値を算出し、もともと想定していた残価を下回っていて所定の条件を満たしている場合、その差額を精算しなければならないかもしれません。

残価が下がるケースはさまざまですが、例えば車の市場価値が下落してしまった場合、傷や汚れなどで原状回復が不十分な場合などが考えられます。

気になる人は、契約時に残価精算の方法についてしっかりと確認しておきましょう。

デメリットを回避! カーリースを失敗しないで賢く使う方法

カーリースには、たしかに利用する際に注意しておきたい点もいくつかあります。とはいえ、デメリットについては事前に対応できるものも多いです。

カーリースを失敗しないで賢く使う方法について見ていきましょう。

カーリースを賢く使う方法1:契約期間の選択肢が多いカーリースにする

カーリースは通常、3年、5年、7年といったタイミングに設定されていることが多いですがそれより短いものや、長いものもあります。
例えば、オリックスのカーリースだと2年から使用ができたり、11年乗ったらそのまま自分の車になるプランなどが用意されています。
自信に適した年数で契約できなければ、中途解約となる可能性もあるので、選択肢が多いのはメリットです。

中途解約で多額の違約金が発生するリスクを抑えるためには、1年単位で契約できるなど契約期間の選択肢が多いカーリースを選ぶこともおすすめです。

自分や家族の環境は常に同じではなく、日々変化していきます。短期間から長期間まで幅広い選択肢があるカーリースを選ぶことで、中途解約のリスクを抑えられる最適な期間で契約できるでしょう。

カーリースを賢く使う方法2:長期契約で月々の負担を抑えられるカーリースを選ぶ

カーリースで毎月支払う金額には、各種税金や保険料や手数料などが含まれています。一方、カーローンは車両本体価格のみの借入ですので、総額にするとカーリースの返済金額は高くなることもあります。

月額料金が高いと感じる場合、長期契約にすれば、月々の費用をカーローンの返済額よりも低くするなど、毎月の負担を減らすことが可能です。カーリースの月額料金は総額を契約月数で分割するため、契約期間を伸ばせば、その分ひと月当たりの金額は安くなります。毎月の利用料が安くなれば、その分車種の選択肢も広がるでしょう。

カーリースを賢く使う方法3:走行距離制限をなくせるカーリースを利用する

多くのカーリースでは走行距離制限が設けられており、超過するとその分余計なお金が発生してしまいます。

そのような制限は、金銭面ではもちろん、精神的にもあまり気持ちのよいものではありません。特に毎日の通勤で、ある程度の距離を運転する人や、趣味がドライブで長距離運転が好きな人にとっては、走行距離制限はカーリースのデメリットを感じる大きな要因となり得ます。

ただ、カーリースの中には走行距離の制限を無制限にできるものもあります。他にも、契約者が契約時に制限距離を設定できるプランもあります。

これらのプランを活用すれば、走行距離制限に悩まされること無く、充実したカーライフを送れるでしょう。

カーリースを賢く使う方法4:残価精算が無いカーリースを選ぶ

カーリースでは、契約時点に想定した残価と実際の残価にギャップがあると、その差額を負担しなければならないことがあります。カーリースを利用している期間中に、「もしも残価精算で高額請求されたらどうしよう」などと悩むのは誰しも避けたいところでしょう。

カーリースの中には、残価精算を行わない「クローズドエンド」形式のものもあります。クローズドエンドは残価精算を行う「オープンエンド」と比べると月額料金は高めになる傾向はありますが、契約満了時、借りている車が市場価値を下回っていても、差額を請求される心配はありません。

月額料金が多少高くなったとしても、契約終了時の経済的なリスクを負いたくないという人は検討してみましょう。

カーリースを賢く使う方法5:原状回復のオプションを付ける

カーリースでは契約終了時に、これまでに利用してきた傷などを修理する必要があります。その経済的な負担も場合によっては大きくなりますが、カーリースには原状回復のオプションがある場合もあります。

このオプションを付けていれば、通常の利用による損耗や小さな傷、汚れなどをカバーし、契約終了時にかかる修繕費の心配をなくすことが可能です。

車の利用頻度が高ければ、それだけちょっとした傷なども付いてしまいます。車を返却する際に行う原状回復の不安を減らしたい人は、原状回復のオプションを付けるのもよいでしょう。

デメリットだけじゃない! カーリースのメリット

カーリースはデメリットだらけという声もありますが、メリットも多いです。カーリースのメリットについて見ていきましょう。

カーリースのメリット1:購入できないような車種にも新車で乗れる

カーリースでは、購入となると手が届かないようなハイグレードな車でも、手ごろな月額料金で乗ることができます。カーリースには残価設定という仕組みがあるため、利用者が負担する車両本体価格が購入する場合よりも少ないためです。

例えば、200万円の車の残価が50万円だとすると、利用者が負担する車両本体価格は150万円です。

カーリース会社によっては、全車種全グレードを対象とし、高級車や最新モデルの車両を選べることも少なくありません。

カーリースであれば、購入するとなると諦めていたハイグレード車や、新車にも乗れる可能性が広がるでしょう。

カーリースのメリット2:毎月定額のため、初期費用や急な出費が無い

カーリースで支出するお金は毎月定額のため、莫大な初期費用や急な出費がありません。

通常、新車を購入する場合、頭金や初期費用などで、大きな支出が伴います。せっかく貯金が溜まっていたのに無くなってしまったり、頭金を払えなくて断念せざるを得なかったりすることもあるでしょう。

また、車を所有していると突発でメンテナンス費用や修理費用が発生することもあります。必要な費用は修理箇所などによっても異なりますが、10万円を超えるような場合も考えられ、大きな負担を感じる人も少なくありません。

カーリースの場合、頭金や初期費用は発生しませんので、予算が限られている人や、一時的な大きい支出を避けたい人にとっては便利なサービスと言えます。

また、突発的な費用が無く、毎月定額を支払えばよいので、利用者は家計を管理しやすく、毎月の支出の安定につなげられるでしょう。

カーリースのメリット3:車の維持費を一本化できる

車を所有していると、保険料や税金、車検、メンテナンス費用など、さまざまな費用が発生します。その都度お金を払っていると家計の管理がしづらく、また煩わしい面もあります。

毎月収支の管理をしていても、車に関するお金のせいで特定の月がマイナスになったり、あらかじめお金がかかる時期に向けて貯金をしていたりする人も多いでしょう。

カーリースの場合、支払うお金は月額料金のみで、保険料や税金といった費用はその中に含まれています。

どこまでの費用が含まれているのかはカーリース会社との契約次第ですが、利用者は複数の費用を個別に管理する必要が無く、家計をシンプルに管理できるようになるでしょう。

カーリースのメリット4:カーリース会社による充実したサポートを受けられる

カーリースを利用している間は、カーリース会社による充実したサポートを受けられます。

サポート内容はカーリース会社によってさまざまですが、例えば車検時期のお知らせやメンテナンス業者の紹介、故障時の修理サービスの手配などが挙げられます。

車は普段問題なく乗っているとしても、ちょっとしたトラブルが起こることも少なくありません。そのような時にも、車の知識や経験が豊富な担当者が無料相談にのってくれる場合もあります。

また、定期的なメンテナンスや車検も契約に含まれていることも多いです。

カーリースであれば、車を所有している間の面倒な手続きや疑問をスムーズに解決でき、常に快適な状態でカーライフを楽しめるでしょう。

カーリースのメリット5:契約満了時の返却以外の選択肢もある

カーリースは契約満了後に”返却”することが前提ですが、昨今ではカーリースの普及に伴い契約満了時の選択肢が増えてきています。その時々の生活に応じて適切な対応を取ることができます。

契約満了時の選択肢としては、次のとおりです。
(1)車を返却する
(2)車を買い取る
(3)車をもらえる
(4)車を乗り換える
(5)同じ車を継続してリースする

(1)の「車を返却する」場合、(4)の「車を乗り換える」も合わせて行うことで、新しいモデルや異なる車種へのリースも可能です。

また、今乗っている車が気に入っており、そのまま乗り続けたいということもあるでしょう。その場合、(2)「車を買い取る」ことも可能ですし、(5)「同じ車を継続してリースする」こともできます。また、中には契約満了時にオプションとして、(3)「車をもらえる」という場合もあります。

カーリースであれば、このように契約満了時の選択肢は数多いです。生活環境がリース開始時から変わっていても変わっていなくても、豊富な選択肢からフレキシブルに対応できるでしょう。

カーリースがデメリットだらけと感じてしまう人の特徴

カーリースにはメリット・デメリットがありますが、デメリットだらけと感じやすい人も中にはいます。

どのような人がカーリースがデメリットだらけと感じてしまうのか見ていきましょう。

カーリースがデメリットだらけと感じてしまう人の特徴1:生活環境の変化が激しい人

生活環境の変化が激しい人はカーリースはあまり向いておらず、デメリットだらけと感じることもあります。

カーリースでは基本的には中途解約ができません。そのため、なんらかの理由で車が不要になった場合などは、違約金を支払って契約を終了することとなります。違約金は高額になることも少なくなく、契約にもよりますが残りのリース期間で支払う予定だった月額料金の全てを一括で支払う場合も多いです。

例えば、月額3万円、8年契約のカーリースを丸4年経過した時点で解約すると、残り4年分の料金である144万円を支払わなければならないと考えられます。

仕事が変わりやすい、家庭環境が変化しやすい、住まいが変わりやすいといったように、生活環境の変化が激しいと、ライフスタイルによって車の必要性が変わります。

中途解約のリスクが高まり、高額な違約金を支払わなければならないかもしれませんので、生活環境の変化が激しい人はカーリースは向いていないかもしれません。

カーリースがデメリットだらけと感じてしまう人の特徴2:総支払額を抑えたい人

カーリースは毎月の支払額が一定で、しかも高額というわけでもないので、一見費用対効果が高いように見えます。しかし、特に契約が長期にわたると総支払額が車の購入価格を上回る可能性があります。

もしも総支払額を確実に抑えたい場合、ローンなどもせず、現金一括払いで車を購入するのが最も安いです。

カーリースは車の費用を一本化でき、毎月定額を支払うという安定性はありますが、長期的に見た際のコストパフォーマンスは高くない点は認識しておきましょう。

カーリースがデメリットだらけと感じてしまう人の特徴3:走行距離がかなり長い人

走行距離がかなり長い人には、カーリースはおすすめできません。多くのカーリースでは走行距離に上限が設けられており、それを超えると超過料金が発生したり、返却時の残価が低くなったりする可能性があります。

走行距離がかなり長いものの、どうしてもカーリースがよいという人は、走行距離の制限を無制限にできるプランなどを検討しましょう。

カーリースがデメリットだらけと感じてしまう人の特徴4:自由なカスタマイズを楽しみたい人

カーリースは車を自分のもののように利用できますが、あくまでも「リース」、つまり借りている状態です。そのため、「車高を下げる」「穴あけ加工が必要なエアロをカスタムする」といったような、大規模なカスタマイズはできません。

もしも契約を無視して、このようなカスタマイズをした場合、追加料金を課されるなどのペナルティーが発生する可能性もあります。

なお、ちょっとした改造で原状回復ができるようなものは認められる場合もあります。

どこまでのカスタマイズがOKなのかは、カーリース会社によっても異なりますので、カスタマイズをしたい人は事前に確認しておきましょう。

カーリースがデメリットだらけと感じてしまう人の特徴5:車を所有したい人

カーリースは車を所有しているかのように使える面もありますが、車検証の記載は所有者がカーリース会社、利用者が自分です。車を自分が所有しているわけではないため、契約満了時には返却するのが基本です。

自分の所有物であるマイカーであれば、自由にカスタマイズができ、名義も自分で好きな時に売却も廃車できますが、カーリースはそうはいきません。

なお、カーリース会社やプランによっては、契約満了後に車をもらえる場合もあります。

カーリースがデメリットだらけと感じない人の特徴

カーリースがデメリットだらけと感じてしまう人がいるように、デメリットをさほど感じない人もいます。

カーリースは個々のニーズや状況によっては非常に便利なサービスです。カーリースがデメリットと感じない人の特徴について見ていきましょう。

カーリースがデメリットだらけと感じない人の特徴1:貯蓄が無いけど新車に乗りたい人

通常、新車を購入する場合には頭金や初期費用がかなりかかります。一目ぼれした新車があったとしても、必要な初期費用が無いために、購入を泣く泣く諦めた経験があるという人もいるのではないでしょうか。

一方、カーリースでは憧れの新車にすぐに乗ることができます。そのため、例えば若い世代で貯蓄が無かったり、学校を卒業したばかりで初めて車を運転するような人は、車に乗り始めた際の経済的な負担を抑えながら車を利用できます。他にも、予算が無いため新車を諦めていた人なども、カーリースであればすぐに新車に乗れる可能性が高まります。

また、貯蓄はあっても、車以外の大きな支出に備えたい場合もあるでしょう。

このように、カーリースを利用すると、貯蓄が無い人や崩したくない人でも新車に乗れるかもしれません。新車にこだわりがある人は、デメリットを感じること無く、カーリースを存分に活用できることもあるでしょう。

カーリースがデメリットだらけと感じない人の特徴2:毎月定額で車に乗りたい人

カーリースは車に関する維持費を毎月定額で支払います。そして、月額料金の中には保険料や税金、メンテナンス費用などの維持費用も含まれています。

通常、車を所有していると不定期、もしくは月によって支出が多いタイミングがあります。例えば、自動車税は一般的には毎年5月31日までに支払わなければなりません。乗用車の場合、自動車税の金額は総排気量が多いほど高いですが、1000cc超1500cc以下の場合、3万4500円を支払う必要があります。

きちんと準備できていればよいですが、急に支払いの通知が来て、3万円を超える出費に憂鬱になる人もいるでしょう。

カーリースであれば、時折発生する大きな出費を気にすること無く、毎月定額を支払えば車に乗ることができます。

予算管理を効率的に行いたい人や、経済的な安定性を重視する人からすると、カーリースは魅力的なサービスといえるでしょう。

カーリースがデメリットだらけと感じない人の特徴3:短距離の買物や通勤のみでしか車に乗らない人

カーリースでは走行距離の制限があることも多いです。そのため、日常的に長距離運転をして制限を超えてしまう人はもちろん、時々の長距離運転で制限を超えるかどうか神経を使う人には向いていないかもしれません。

一方、短距離の買物や通勤のみでしか乗らない人であれば、走行距離を気にする必要はありません。また、走行距離が少ない場合、車の資産価値を高く保つことが可能です。残価を高く設定すれば、その分月額料金を抑えやすくなります。

短距離であれば、車の消耗も少なく、長期にわたるメンテナンスや修理の必要性も少ないでしょう。

このように、走行距離が短い人にとっては、便利でコスト効率高く車を利用できるでしょう。

カーリースがデメリットだらけと感じない人の特徴4:手続きを簡単に済ませたい人

カーリースは、車選びから申し込み、契約までの手続きを全てオンライン上で完結できます。

通常、車を購入する場合にはディーラーに直接紙を持って行ったり、面倒な紙や対面でのやり取りが続いたりします。カーリースの場合、このような面倒なやり取りは不要です。

また、ディーラーなどとやり取りをする場合、平日の昼間のみなど、対応する時間が限られる場合もありますが、カーリースは24時間受け付け可能な場合も多いです。24時間受け付けてくれるため、自宅はもちろん、職場や外出先、カフェなど、場所を選ばずに車を契約できます。

忙しくてなかなか店舗まで行けない人や車関係の手続きに時間をかけたくないような人、スピーディな納車が第一優先の人などにとって適したサービスといえるでしょう。

カーリースに関するよくある質問

最後に、カーリースに関するよくある質問をいくつか紹介していきます。

Q1:カーリースと購入はどちらがお得?

カーリースと購入のどちらが得かというのは、利用者の貯蓄状況や生活環境、車に求めるものなどによって変わってきます。

一般的には、初期投資を抑えたい人や車を短期間で頻繁に乗り換えたい人はカーリースが、総支払額を抑えたい人は購入の方が適しているでしょう。

Q2:事故を起こした時にはどうすればよい?

カーリースに乗っていて事故を起こしてしまった場合でも、することは基本的にはマイカーの場合と同じです。まずは安全第一で自動車を安全な場所に移し、負傷者の救護を行います。

そして、警察と保険会社、必要に応じて消防(救急)にも連絡します。一点違うのは、カーリース会社にも連絡が必要という点です。車の所有者はあくまでもカーリース会社ということを、事故時にも忘れないようにしましょう。

Q3:ナンバーは「わ」ナンバー?

「わ」ナンバーではありません。

リース車だからといって特有のナンバーなどはありません。「カーリース」で購入したことを知られたくないといった方でも気づかれる心配はありません。
また、ナンバーについても自家用車と同じように好きなナンバーを選択できます。

Q4:任意保険の加入は必要?

カーリースには自賠責保険は通常含まれていますが、任意保険は含まれていない場合も少なくありません。

購入して車に乗る場合、一般的には自賠責保険だけでは万が一の際の補償が不十分と考え、保険会社が提供する任意保険に加入することも多いです。

カーリースでも、車を購入する際と同じように任意保険に別途加入する必要があります。また、カーリース会社によっては任意保険込みのプランもあります。

デメリットだらけと言われるカーリースまとめ

カーリースは中途解約が基本的にはできず、総支払額が購入よりも高くなる可能性があるなど、デメリットだらけと感じる人もいます。一方、現時点でまとまったお金を捻出できない人でも新車に乗ることができる、毎月の支払いが一定で経済的に安定しやすいといったメリットもあります。

本記事を参考に、カーリースを含めて、自身がどのような車の乗り方をするかを検討し、快適なカーライフを送りましょう。

出典

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