「中古車」「新車」ではローンの金利が違うって本当ですか?どうして”金利差”が生じるのでしょうか?
配信日: 2024.08.31
しかし、車の購入に際して借り入れるときは、金利の低さだけでなく金利のタイプや特徴を理解して決めることが大切です。
今回は、新車と中古車に金利差はあるのか、借り入れる場所ごとの金利差などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新車と中古車で大きな金利差はない
基本的に、車の購入する種類によって同じお店でも金利が変わるケースはあまりないでしょう。ディーラーや販売店で直接ローンを組む場合でも、審査によって自身に適用される金利が決まります。
収入によって適用される金利が変わる可能性はありますが、「新車だから」「中古車だから」という理由で金利が変わるとはいえないでしょう。
借り入れる場所ごとの金利目安
金利は、どこで借り入れるかによって大きく変わります。また、金利が低ければいいわけでもなく、借り入れる場所ごとの特徴を知ったうえで決めることが大切です。以下では、一般社団法人 全国銀行協会「マイカーローン」を基に、借入場所について解説します。
銀行などのマイカーローン
マイカーローンはディーラー提携のローンよりも金利が低いことが特徴です。その銀行に口座を持っていたり、住宅ローンを組んでいたりする場合にはさらに金利が低くなることもあるようです。
しかし、金融機関での借り入れは審査が厳しく、契約書や見積書など、必要な書類も多くあるようです。手続き開始から審査を経て実際に借り入れられるまでに1週間ほどかかるケースもあるため、即日や次の日までに借り入れたい方などにはあまりむいていないでしょう。
ディーラー提携のローン
自動車購入の際に同時に契約できるため手続きの手間が少なく、審査も厳しくないことが多いようです。しかし、ディーラーや販売店での金利は、金融機関と比較すると高い傾向にあるようです。金利が高い分、返済総額は金融機関で借り入れたときよりも高くなるでしょう。
なお、ローンを完済するまで、自動車の所有者は借入先の信販会社やディーラーになるため、ローン残高がある状態では売却や廃車ができない点に注意が必要です。
金利の種類
ローンを組むときの金利には固定金利と変動金利の2種類があります。それぞれの特性を理解しておかないと、想定よりも返済額が高くなる可能性もあるため、注意が必要です。
固定金利
固定金利は、最初に契約した金利が最後まで変わらないことが特徴です。景気に影響を受けないため、契約時点で返済総額の見積もりができます。返済額がずっと一定なので、家計管理がしやすい点もメリットでしょう。
ただし、景気が後退しても金利は変わらないため、景気のいいときに金利を組んだあとで景気が悪化すると、支払いが厳しくなる可能性もあります。また、変動金利よりも高く設定されるケースが多いため、返済総額が高くなりやすい点も留意しておきましょう。
変動金利
変動金利は、市場の金利によって変動します。市場の金利は景気に応じて調整されるため、景気が良くなれば金利は上昇し、悪くなれば金利も低下する仕組みです。変動金利を利用すると、景気が悪いときに負担が軽減されます。
ただし、好景気が続けば高金利がキープされるため、返済総額が高くなる可能性もあることは理解しておきましょう。また、ずっと同じ金額を返済するわけではないので、状況によってはその月や年の家計に影響が出る場合もあります。
何を買うかではなくどこで借り入れるかで金利が変わる
新車や中古車は、どこでお金を借り入れるかによって金利が変わります。金融機関で借り入れれば、金利は低い代わりに審査は厳しく、実際に借り入れるまでの時間もかかりやすい点が特徴です。
対して、ディーラーや販売店での借り入れは金利が高い代わりに必要な書類は少なく、即日借り入れできるケースもあります。金利の高い低いだけでなく、今後の返済プランも考えたうえでどこから借り入れるかを決めましょう。
また、金利には変動金利と固定金利があるため、それぞれの特徴を理解したうえでよく考えて決める必要があります。
出典
一般社団法人 全国銀行協会 マイカーローン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー