将来、住宅ローンを「5000万円」組んで「35年返済」にすると、総額いくら返すことになるのでしょうか?
配信日: 2025.02.13

本記事では、5000万円の住宅ローンを35年で返済する場合の総支払額についてシミュレーションと、住宅ローンの返済負担を軽くする方法についても触れていきます。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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住宅ローンで5000万円を借りた場合の総支払額
住宅ローンを5000万円で組んで35年で返済すると、総支払額はいくらになるかシミュレーションしました。
フラット35で団信付き住宅ローンを組んだ場合の借入金利水準で、2025年1月時点の金利1.860%をもとに計算すると、総支払額は「6806万5713円」毎月返済額は「16万2061円」となります。
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住宅ローンの借入額はどのくらいが多い?
株式会社レクソル(東京都新宿区)が運営する「イエポタ」の調査「住宅ローンの利用に関するアンケート調査」(調査日時:2024年11月6日~12日、調査対象:住宅ローンで自宅を購入した全国の20~59歳までの男女 計395人)によると、住宅ローンの借入額は5000万円未満の人が87.85%と多数を占めています。借入額のなかでもっとも多いのは、2000万円台で26.84%です。
また、月々の返済額においては、2000万円台借り入れている人の場合、5~8万円が66%でした。
住宅ローン返済の負担を軽くするためにできること
住宅ローンの返済は、長期にわたって行われるものです。しかし、最初に設定したとおりの返済をする必要はなく、状況に応じて返済方法を変更することが可能です。返済方法を変更すれば利息を減らせる可能性があり、総返済額を大きく下げられるかもしれません。
本項では、住宅ローンの返済を軽くするためにできる2つの方法について解説します。
繰上返済
住宅ローンには、繰上返済というものがあります。繰上返済とは、通常のローン返済のほか、別途住宅ローンの元金部分を返済することです。元金を減らした分の利息を支払わなくて済むため、総支払額を減らせる効果が期待できます。余剰資金が生まれた場合は、繰上返済をするのも一つの選択肢でしょう。
繰上返済には、返済期間を短縮できる「期間短縮型」と毎月の返済額を減らせる「返済額軽減型」があります。どちらも利息の返済額を減らせるものの、期間短縮型は利息を減らす効果が高く、毎月の返済額を減らすには返済額軽減型が効果的といわれます。ただし、金融機関によってはどちらか一方しかない場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
なお、繰上返済では返済時期や返済金額に制限を設ける金融機関がある点に注意しましょう。また手数料等がかかることがあるため、事前の確認が必要です。
借り換え
借り換えとは、金利の低い住宅ローンを新たに別の金融機関で借り入れて、現在の住宅ローンを完済する方法です。金利の低い住宅ローンにすることで、総支払額を減らせる可能性があります。少しでも安い金利の住宅ローンに借り換えることで、負担を減らせるでしょう。
ただし、住宅ローンの返済状況によっては、借り換えによって総支払額を減らせないかもしれません。効果を得るためには、以下のような目安があります。
●ローン残高が1000万円以上ある
●返済期間が残り10年以上ある
●借り換えるローンとの金利差が1%以上ある
すべての条件を満たさなくても効果がある場合もあるため、シミュレーションするとよいでしょう。
借り換えの際は新たな住宅ローンを組むことになり、さまざまな手続きの費用(諸費用)がかかります。保険料、登録免許税、司法書士手数料、印紙代などです。一般的に、50~70万円ほどが必要になるといわれています。
住宅ローンの総返済額を減らせても、諸費用の支払いのために貯金を切り崩すとなると、大きなリスクとなりえます。諸費用負担も含め、借り換えをしても総支払額を減らせるかどうか、事前にシミュレーションすることが大切です。
住宅ローン返済が厳しい場合は返済方法を工夫しよう
住宅ローンの借入額5000万円を金利1.860%、35年で返済した場合、総支払額は6806万5713円となり、負担が大きくなるでしょう。
ローン返済を負担に感じたら、繰上返済や借り換えなどをすることで、総支払額を減らせる可能性があります。しかし、それぞれの方法には手間やお金がかかるため、事前のシミュレーションをしっかり行いましょう。
出典
住宅金融支援機構 【フラット35】 金利情報
株式会社レクソル 2000万円の住宅ローン返済はきつい?月々いくら?利用者に聞いた返済のある生活体験談
全国銀行協会 Q. 住宅ローンが負担になっています。軽減策はありますか?
全国銀行協会 繰上返済は有利?手数料は?住宅ローンの繰上返済 | D.お金を借りる
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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