住宅ローン残高「1000万円」だけど、返済が厳しくなったので家を手放したい! 金融機関に相談したら、途中でも“住宅ローン”はやめられますか? 手放したくない場合はどうすればいい?

配信日: 2025.05.27
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住宅ローン残高「1000万円」だけど、返済が厳しくなったので家を手放したい! 金融機関に相談したら、途中でも“住宅ローン”はやめられますか? 手放したくない場合はどうすればいい?
住宅ローンの返済期間を30年以上に設定している人も少なくないはず。しかし長期間になればライフスタイルや自分を取り巻く環境が変化するのは当然であり、場合によっては住宅ローン返済が続けられなくなるケースもあるでしょう。
 
では、住宅ローン残高1000万円で家を手放すと判断したとき、途中で住宅ローンの支払いを中止することはできるのでしょうか。
 
本記事では、「住宅ローンを途中でやめられるか」などを解説します。
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家を手放すなら住宅ローンは途中でもやめられる?

家を手放す際、住宅ローンは途中でやめられますが、いくつかの条件を押さえておく必要があります。ポイントとしては、住宅ローン残高を支払えるかどうかです。
 
基本的に住宅ローンは建物と土地を担保にして契約されているため、家を手放すときには建物と土地の価格が重要になります。なぜなら建物と土地の価格が住宅ローン残高を上回っていれば、売却することで返済可能となるからです。
 
一方で、住宅ローン残高が1000万円で建物と土地の価格が900万円の場合、この差額については自己資金での返済など補填が求められます。
 
ほかにも抵当権の抹消や不動産会社への査定依頼などやるべきことは多いため、わからないことや不安なことは金融機関などの専門家に相談するのがおすすめです。
 
また、不動産会社への査定依頼は一社だけではなく、複数社に依頼して相見積もりを取るようにしましょう。
 
家を手放すときには金融機関との連携が必要になるため、金融機関に相談せずに進めるのはおすすめできません。現在自分自身が置かれている状況や希望内容などについて伝えて、一緒に対策や進め方について考えることが重要です。
 

不動産売却には諸費用がかかるのも把握しておく

不動産売却には諸費用がかかるのも把握しておくことが重要ですが、数十万円ほど必要になるケースが多いでしょう。どのような売却方法をとるかや売却価格によっても変動するので、不動産売却時には注意してください。
 
諸費用の内訳は印紙税や抵当権抹消費用・事務手数料など多岐にわたりますが、金融機関によって異なる可能性もあるため注意が必要です。
 

住宅ローンが厳しくても家を手放したくないときはどうする?

住宅ローンの返済が厳しくても家を手放したくないときには、金融機関に一度相談してみましょう。対応策として挙げられるのは、現在の残高分をより金利の低い住宅ローンで借り入れる「住宅ローンの借り換え」です。
 
具体的にどれくらいの効果が期待できるかは状況によって違うため、シミュレーションをして確認しなければなりません。また、住宅ローンの借り換えは現在契約している銀行以外にも、いくつかの金融機関に相談するのがおすすめです。
 
また住宅ローンの借り換え以外にも、契約している銀行から一定期間の返済期間延長や一時的に利息だけの支払いなどを認めてもらえるかもしれません。
 
返済期間が延長されると毎月の返済負担が減少されるため、無理のない範囲で住宅ローンの返済ができる可能性も考えられます。
 

まとめ

住宅ローンの返済が厳しくなり家を手放したとしても、建物や土地の価値によっては住宅ローンが残ることもあります。現状で返済が厳しい場合でも、借り入れている金融機関に相談すれば、返済期間の延長や返済猶予などを提案してもらえるかもしれません。
 
もし返済期間延長などが認められれば、家を維持しながら返済していける道がひらける可能性もあります。まずは一度、金融機関に相談してみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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