年収700万円、頭金100万円でマイホームを買いたいです。“月の住宅ローン支払いが家賃以下”になるって本当ですか?

配信日: 2025.07.07
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年収700万円、頭金100万円でマイホームを買いたいです。“月の住宅ローン支払いが家賃以下”になるって本当ですか?
結婚や出産など、ライフステージの変化とともにマイホームを検討する方も少なくありません。
 
本記事では、年収700万円の世帯がマイホームを買う際の予算の目安や、頭金を100万円準備する場合の住宅ローンの支払いイメージを解説します。
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年収から考える一般的な住宅購入の予算

住宅購入で多くの方が気になるのは、予算や月々の住宅ローン返済などお金のことではないでしょうか。
 
予算はそれぞれの世帯によって異なりますが、一般的な住宅ローン借入額の目安は年収の5~6倍ともいわれています。年収700万円では、マイホーム購入の予算は3500万円~4200万円程度になるでしょう。
 
ただし、住宅購入の予算は、立地や世帯年収、家族の人数、今後のライフプランに必要なお金など、さまざまなことを想定して考えなければなりません。現在の生活で十分に支払える金額であっても、将来的に教育費や食費が増えた場合、収入が変わらなければ支払いは厳しくなってしまいます。
 
現在の生活に必要なお金と今後必要になるお金を考慮したうえで、予算を決める必要があることを念頭に置いておいてください。
 

4000万円のマイホームを購入する場合の支払いシミュレーション

マイホーム購入の予算はそれぞれではありますが、ここでは4000万円で購入すると仮定して、いくつかの例(返済期間はすべて35年)でシミュレーションしてみましょう。
 

頭金100万円で固定金利の場合

「固定金利」とは、返済期間中に金利が一定額で変わらないタイプの住宅ローンです。金利が固定されているため返済額が確定しており、返済の見通しが立てやすいメリットがあります。ただし、変動金利と比較すると、金利は高くなる傾向にあります。
 
頭金が100万円の場合、全期間固定金利で金利を3%と仮定すると、月々の返済額は15万円です。
 

頭金100万円で変動金利の場合

「変動金利」は固定金利とは異なり、返済期間中の金利が固定されず変動するタイプの住宅ローンです。一般的には、半年ごとに経済情勢にあわせて見直しがおこなわれ、その結果から5年ごとに返済額が再計算されます。
 
変動金利の方が固定金利よりもスタート時における金利は低い傾向にありますが、途中で金利が上昇した場合は、固定金利よりも返済額が高くなるリスクがあります。
 
なお、金利を0.7%と仮定すると、頭金が100万円あれば月々の返済額は10万5000円と、固定金利よりも毎月4万5000円安くなります。
 

頭金0円で変動金利の場合

頭金が0円の場合、0.7%の金利でシミュレーションすると、月々の返済額は10万7000円となります。
 
同じ変動金利でも100万円の頭金がある場合(10万5000円/月)と、頭金0円の場合とでは、毎月の支払いに2000円しか差が出ません。そのため、頭金100万円を準備するのが経済的に大変な場合は、無理に準備する必要はないとも考えられるでしょう。
 
なお、頭金を500万円用意できる場合は、同じ金利(0.7%)でシミュレーションした場合、月々の返済を9万4000円まで下げられます。
 

マイホームの住宅ローン返済の方が家賃よりも安い?

マイホームを購入したら月々の住宅ローン返済が家賃以下になるかどうかは、借りる家の家賃や購入するマイホームの金額によっても異なります。ここでは住宅情報サイトにおける平均賃料のデータを基に、エリア別の家賃相場を見てみましょう。
 

【エリア別3LDK・4K・4DKの家賃相場(2025年3月26日時点)】

・東京都渋谷区:43万4000円
・神奈川県横浜市:26万5000円
・愛知県名古屋市:18万1000円
・大阪府大阪市:28万9000円
・福岡県福岡市:14万3000円

 
この結果から分かるように、都市部の家賃相場と比較した場合、4000万円の家を購入した場合の毎月の住宅ローン返済額は、家賃の支払いの半分ほどになる可能性もあります。
 
ただし、家賃が高いエリアでは土地代も高くなるため、予算内で希望の立地や間取りの家を購入するのが困難なケースがあることも覚えておいてください。
 

無理のない予算と返済計画でマイホームを手に入れましょう

年収700万円の世帯が購入するマイホームの相場は3500万円~4200万円程度と考えられますが、予算を組む際は、それぞれの将来的な人生設計を踏まえた支出も考えなければなりません。
 
マイホームを購入することで、住宅ローンの返済額が現在の家賃よりも安くなる可能性があるケースもありますが、マイホームの購入に必要な初期費用や維持費、将来的にかかる費用などを算出して、慎重に検討してください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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