「35年固定で月13万円払ってる」と言ったら、「年収700万円台くらい?」と見抜かれました。住宅ローンの額で年収がバレるのでしょうか?

配信日: 2025.08.03 更新日: 2025.08.04
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「35年固定で月13万円払ってる」と言ったら、「年収700万円台くらい?」と見抜かれました。住宅ローンの額で年収がバレるのでしょうか?
「35年固定で月13万円返してる」と言っただけで、「年収700万円くらい?」と見抜かれた……そんな経験、ありませんか? 実は、住宅ローンの返済額と年収には密接な関係があります。
 
本記事では、月13万円返済するための年収の目安や、実際の世帯例を通じて、「年収は住宅ローン返済額からバレるのか?」という疑問に答えます。
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住宅ローンの返済額から年収はわかるのか?

住宅ローンの返済額を聞いただけで年収を当てられると、不思議に思うかもしれません。しかし、ある程度の推測は可能です。
 
その理由は、住宅ローンを借りる際に「返済負担率」という指標が使われるからです。これは、年収に対して住宅ローンの年間返済額がどのくらい占めるかを表すもので、金融機関の審査では一般的に「年収の25~35%以内」が推奨され、余裕を持って生活するための理想は「20~25%以下」とされています。
 
つまり、月13万円=年間156万円の返済をしている場合、これが年収の何%に当たるかで、ある程度の年収が見えてくるのです。
 

月13万円返済するには年収いくら必要?

では、月13万円の住宅ローンを返している人は、年収いくらくらいなのでしょうか?実際に返済負担率から計算してみましょう。

●年収450万円 → 返済負担率:約34.7%(審査上限ギリギリでやや高め)
●年収600万円 → 返済負担率:約26%(無理なく返済可能な目安のライン)
●年収780万円 → 返済負担率:約20%(返済にかなり余裕のある水準)

金融機関の審査上、年収450万円でもローンは通るかもしれませんが、生活に余裕を持って返済するには、年収600万円以上が理想的です。つまり、「月13万円返している」と話すと、「この人の年収は450万~700万円台くらいかな?」と、ある程度年収が推測されることがあります。
 

実際の世帯はどれくらいの年収で月13万円返済している?

例えば、共働き世帯で夫婦の合計年収が750万円で、月13万円(年間156万円)返済していたとします。この場合、返済負担率は約21%となります。これは金融機関の理想的なラインです。
 
一方で、単身世帯で年収500万円だと、返済負担率は約31%となり、審査上限に近い水準です。返済は可能でも、家計に余裕があまりないかもしれません。
 
このように、実際の家計状況や家族構成によって「同じ返済額でも感じる負担は大きく異なる」ことも事実です。ただし、他人に話すときは、これらの前提が省かれがちなので、返済額だけが独り歩きして「年収を推測される」ことがあるのです。
 

まとめ:年収は「完全にはバレない」が想像されやすい

結論として、住宅ローンの返済額から正確な年収はわからないものの、ある程度の年収帯は推測できてしまいます。
 
月13万円の返済額は、返済負担率25%前後を基準にすると、年収600万円台が目安で、実際にそのくらいの年収帯の家庭が多い傾向にあります。そのため、「年収700万円くらい?」という推測は、必ずしも大きく外れているわけではありません。
 
もし、自分の年収や家計事情をあまり知られたくない場合は、「頭金を多く入れた」「ボーナス併用にしている」など、補足を加えることで誤解を防げるかもしれません。
 
また、住宅ローンは長く付き合うものです。他人と比較するのではなく、自分たちの収入やライフスタイルに合った無理のない返済計画を立てることが大切です。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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