5年前に買った「アルファード」の“残クレ”が契約満了、そのまま乗り続けようと思うのですが、残価はやはり“現金一括”で支払うしかないのでしょうか?

配信日: 2025.08.26
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5年前に買った「アルファード」の“残クレ”が契約満了、そのまま乗り続けようと思うのですが、残価はやはり“現金一括”で支払うしかないのでしょうか?
車購入時の支払い方法のひとつとして、残クレ(残価設定型クレジット)といわれる残価設定ローンが挙げられます。契約満了時に今の車をどうするか、いくつかの選択肢がありますが、そのまま乗り続けたいという場合、どのような支払い方法があるのでしょうか。
 
この記事では、残価設定ローンの概要と注意点、そして今の車を乗り続けたい場合、残価設定ローンの最終返済で残価を支払う方法について解説します。
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そもそも「残価設定ローン(残クレ)」とは?

残価設定ローンとは、あらかじめ設定した将来の下取り額(残価)を差し引いた額を月々分割で支払うローン契約です。
 
残価を差し引くため総返済額が減少し、一般的なカーローンより月々の負担が軽減できるというメリットがあります。契約満了時にどうするかは、以下の3通りのパターンから選択可能です。
 

・車を返却する

車を返却する場合、走行距離が契約内に収まっており、事故修復歴がないなど契約時に定められた残価保証条件を満たしていれば、支払いは不要です。
 

・新しい車に乗り換える

契約した時に定められた残価保証条件を満たしていれば、残価相当額を下取りに充当でき、購入店舗で同じメーカーの新しい車に乗り換えることが可能です。
 

・残価を支払って同じ車にそのまま乗り続ける

残価分を一括清算または再度分割払いにすることで、車を買い上げて乗り続けられます。
 

「残クレ」の注意点

残価設定ローンを利用する際は、以下の点に注意しましょう。
 

・下取り額は保証されない

最終回時点の下取り査定額が残価設定額を下回った場合は、返却時に差額を求められるケースがあります。ただし、残価保証条件を満たしていれば通常は差額精算は不要です。
 

・走行距離に制限がある

一般的に走行距離には制限が設けられており、定められた走行距離の上限を超えると別途清算金が発生することがあります。
 

・ローン契約に金利がかかる

据え置いた残価分に対しても金利がかかるため、金利条件によっては総支払額が一般的なカーローンより高くなる場合があります。
 

「残クレ」の最終回で残価を支払う方法

残価設定ローンの契約期間は3~5年が一般的ですが、ローンの契約満了日以降も同じ車をそのまま乗り続ける選択をした場合、車によっては、車両本体価格の25~60%程度の残価を支払う必要があります。なお、残価の支払い方法は以下の3つです。
 

・現金一括で支払う

最もシンプルな方法が現金一括払いです。最終回の支払いまでにある程度まとまった金額を用意しなければならない点に注意しましょう。
 

・再クレジットを組む(再分割)

まとまった金額を用意できない場合は、再クレジット(再分割)を組む方法があります。この方法は、再審査が必要となるほか、クレジット会社が指定する金額・回数・金利などの条件が契約ごとに異なります。
 

・金融機関などから借り入れる

金融機関が用意しているマイカーローンなどで借り入れるのも手です。手続きに少々手間はかかるものの、返済プランの柔軟さや低金利といったメリットがあるため、選択肢のひとつとして検討してもよいでしょう。
 

まとめ

残価設定ローンで契約満了日以降も同じ車をそのまま乗り続ける選択をした場合、現金一括だけでなく「再クレジットを組む」「金融機関などから借り入れる」方法もあるため、慌てることはありません。
 
残価を支払って今の車を買い取りする場合は、購入店舗で手続きを行いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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