「非正規雇用」で働く社会人です。「年収250万円」程度しかないのですが、家を購入したいです。やはり「全額現金」じゃないとむずかしいでしょうか?
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目次
年収250万円非正規雇用でも、住宅ローンを組める可能性がある
結論からいうと、非正規(パート・派遣・契約社員など)でも、住宅ローンを利用できるケースはあります。金融機関によっては雇用形態を問わず審査を行うところがあり、「返済能力」が重要視されます。例えば金融機関によっては、雇用形態に制限を設けないローン商品もあるため、非正規でも申し込み自体は可能です。
特に「フラット35」のような公的ローンでは、雇用形態に関係なく申し込め、保証料が不要であることも大きなメリットです。
ただし、年収250万円では返済比率(借入額に対する年収の割合)の基準が低く設定されることもあるため、借り入れ可能額は限定的になります。金融機関ごとに基準が異なるため、複数の金融機関で事前審査を検討することが重要になります。
ローン審査に通りやすくするためにできること
ローン審査に通りやすくするためには、以下のポイントが役立ちます。
・勤続年数や源泉徴収票をそろえ、収入の安定性をアピールする
フラット35では、2年以上の勤続実績があれば十分審査対象になるケースがあります。
・頭金を準備する
物件価格の2割程度を頭金として用意できれば、借入額が少なくなり、返済比率の負担が軽減されます。
・信用情報をきれいに保つ
クレジットカードの支払い遅延などがあると審査で不利になります。返済や支払いは必ず期限どおりに行い、借りすぎにも注意が必要です。
現金一括購入とローン利用、それぞれのメリット・注意点
ここでは、現金一括購入とローン利用、それぞれのメリットと注意点を紹介します。
・現金一括購入のメリットと注意点
ローン審査や金利負担がないため、手続きは比較的シンプルになります。売り主側にとっても資金回収が早く、交渉の材料になることがあります。
・ローン利用のメリットと注意点
少ない頭金でも購入可能になり、家計への負担を分散できます。フラット35のような制度を利用すれば雇用形態にかかわらず申し込めます。ただし、保証料や諸費用がかかるため、物件価格に加えて7〜10%程度の諸費用もあらかじめ用意する必要があります。
年収250万円の場合、返済負担率は低めに設定される可能性がありますが、余裕をもった返済計画を立てることが成功の鍵だといえるでしょう。
年収250万円の非正規雇用でも住宅ローンを利用できる可能性がある
非正規雇用で年収が250万円程度あっても、返済能力があると判断されれば住宅ローンは利用することができます。また、公的なローン制度の活用、頭金の準備、信用情報の管理を工夫すれば、よりスムーズに購入できる可能性は高まります。全額現金で購入する必要は必ずしもなく、現実的で得策な選択肢となり得るでしょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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