「住宅ローンの審査」に落ちてしまいました。「再度審査に申し込む」ことはできますか?
本記事では、再申請が可能かどうか、どのように準備すればよいのかを具体的に解説します。
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審査に落ちても再審査への申し込みは可能?
結論からいうと、住宅ローンは一度落ちても再度申し込むことができます。金融機関ごとに審査基準が異なるため、ある銀行では落ちても、別の銀行では通るということは珍しくありません。また、同じ金融機関でも、落ちた理由を解消すれば再申請が認められる場合もあるようです。
例えば、返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)が高すぎたことが原因で落ちた場合、借入額を減らしたり頭金を増やしたりすることで再審査に通る可能性があります。このように「改善できる点があるかどうか」を冷静に見直すことが大切です。
審査に落ちた理由を改善すれば再審査に通る可能性がある
審査に落ちた理由を知ることは、再チャレンジへの第一歩です。金融機関は具体的な理由を教えてくれないことが多いですが、次のような要因がよく見られます。
●返済負担率が高すぎる
●他の借り入れやカードローンが多い
●頭金が少ない
●勤続年数が短い、あるいは収入が不安定
●信用情報に延滞履歴がある
例えば、カードローンを少しでも返済して残高を減らすだけで、返済負担率は改善します。また、頭金を100万円でも多く準備できれば、借入額が減り、審査の印象もよくなります。
さらに、フラット35のように国が関与する住宅ローンは、民間金融機関よりも審査のハードルが低めです。年収や勤続年数に不安がある場合は、こうした選択肢を検討するのもよいでしょう。
再申し込みのタイミングや注意点
再審査を受ける際には、タイミングと行動に注意が必要です。
まず、住宅ローンの申し込み履歴は信用情報に記録され、6ヶ月ほど残ります。この間に立て続けに申し込むと「資金繰りに困っている」と見られかねません。できれば半年ほど待ち、その間に改善策を実行してから再挑戦するのが安心です。
また、虚偽の申告は絶対に避けるべきです。年収や借り入れ状況を偽って申告すると、審査に落ちるだけでなく、将来の契約解除や団体信用生命保険の不利益につながる可能性もあります。
さらに注意すべき点として、再審査に通っても希望額すべてが借りられるとは限らないことがあります。融資額が減額されるケースでは、頭金を増やしたり、購入する物件の価格を見直したりする必要があります。こうしたケースを想定しておくと、再申請後に慌てずに対応できるでしょう。
まとめ
今回解説したように、住宅ローンの審査に落ちても、再度申し込むことは可能です。大切なのは、落ちた原因を正しく見極め、返済負担率や借り入れ状況を改善することです。これらを見直せば、次回の審査で承認される可能性も高まります。
さらに、申し込みのタイミングや金融機関の選び方を工夫すれば、希望に近い条件でローンを組むことも十分可能です。焦らず段階を踏んで準備を整えれば、再挑戦の成功に近づくでしょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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