共働き家庭が住宅ローンを組む場合、返済額を“手取りの何%以内”にすべきでしょうか? 子どもの誕生に合わせて、家の購入を考えています

配信日: 2025.11.30
この記事は約 3 分で読めます。
共働き家庭が住宅ローンを組む場合、返済額を“手取りの何%以内”にすべきでしょうか? 子どもの誕生に合わせて、家の購入を考えています
共働き家庭が住宅ローンを組むときに悩むのが、「返済額を手取りのどれくらいに抑えるべきか」という点です。特に、子どもが生まれるタイミングで家の購入を考えている場合、将来の教育費や生活費も踏まえたうえで、無理のない返済額を設定することが大切です。
 
本記事では、一般的な返済比率の目安と、子育て家庭ならではの注意点を、わかりやすく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

共働き家庭で住宅ローンを組むときに最初に考えるべきこと

共働き家庭の場合、ローンを組む際にまず考えるべきなのは「世帯年収をそのまま返済限度に計算しない」ということです。共働きは収入が安定しやすく、借入額も増えやすいメリットがありますが、その反面、子どもが生まれると、どちらかが育休に入る・働ける時間が減る・保育費が必要になるといった変化が起こりやすい特徴があります。
 
そのため、「今の収入に対して返済可能かどうか」だけで判断せず、育休期間の収入減、子どもが小さい時期の保育料、将来の教育費、働く時間が変わる可能性など、数年後の家計の姿 を見据えて返済額を決める必要があります。
 
共働きは収入が多く見えるからこそ、借入額を大きくしすぎるケースもあります。最初の判断は「今返せるか」ではなく、「将来も無理がないか」です。
 

安心できる返済額は“手取りの何%以内”なのか

一般的に、住宅ローンの返済額は 手取り月収の20〜25%以内 に収めると安全といわれています。
 
この割合にすると、貯金を続けられ、教育費の上昇にも対応しやすく、収入が変動した際にも家計が苦しくなりにくいのが理由です。
 
たとえば世帯手取りが月40万円なら、
・20% → 8万円
・25% → 10万円

このラインが無理なく返せる目安になります。
 
一方で、返済比率が30%を超えてくると、日々の生活費や将来の支出に影響が出やすく、家計の余裕が急速になくなりやすい傾向があります。
 

子どもが生まれる家庭では、返済比率をどう調整すべきか

子育て家庭の場合、ローン返済の判断はさらに慎重であるべきです。
 
・育休中は収入が減る
育休給付金があるとはいえ収入が減少します。返済額が大きいと育休中に家計が苦しくなりやすくなります。
 
・保育料・教育費が確実に増える
0〜2歳の保育料は特に負担が大きく、小学校以降も習い事や学校関連費が増えます。返済比率が25%を超えていると、これらの支出に対応しにくくなる傾向があります。
 
・収入減少の可能性を考えておく
出産、働き方の変化、転職、体調などで片方の収入が減ることは十分あり得ます。そのため返済額は、可能なら 片方の収入の範囲でも返済可能か”を基準にして考えるとより安全といえます。
 

まとめ

共働き家庭の住宅ローン返済は、手取りの 20〜25%以内 に抑えるのが安全ラインです。特に子どもが生まれる家庭では、育休・保育料・教育費など、今後数年間の家計の変化が大きいため、この基準を守ることで家計の安定度が大きく上がります。
 
住宅購入は大きな決断ですが、今返せるかよりも“将来も無理なく返し続けられるかを基準に考えると、後悔しない選択につながります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問