更新日: 2019.12.28 その他ローン
携帯電話の支払いを忘れるとローンが組めない!? 知っておきたいローン審査について
ローン審査は勤続年数や年収だけでなく、支払い義務のあるものがきちんと支払われていたかという点も重視されるのです。今回は、ローン審査についてお伝えしていきます。
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。
<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)
<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定
ローンの審査項目とは?
ローンでお金を借りる場合、必ず審査があります。申込用紙にご自身の住所や連絡先だけでなく、勤続年数や年収など審査に必要な情報を記入しなくてはなりません。では、どのような項目があるのでしょうか。
●主な審査項目
勤め先の情報:勤続年数、年収、雇用形態、雇用先の規模
所有資産:持ち家・賃貸などの住居情報、その他の所有資産
その他の借入:クレジットカードやその他の借入状況
●その他
住宅ローンなど長期のローンの場合は、借入時の年齢や健康状態なども審査項目に入ります。定年後もローンの支払いが続く場合は、年金で支払えるかも審査されますので、年金の未払いがある場合も注意が必要です。
勤続年数が長く、安定した年収もあるけれども審査に通らない。そのような場合は、支払い義務のあるものを忘れていて、未納や滞納になっているケースもあるかもしれません。よくあるケースを見ていきましょう。
個人の信用情報とは
お金を貸してくれる金融機関は、融資を行う前に審査を行います。そこでは前述の審査項目だけでなく、必ず個人の信用情報をチェックします。過去の支払いで未納や滞納がある場合、事故情報として残ってしまうため、審査の結果、ローンが通らないといったことになってしまうのです。
よくあるケースは以下となります。
1)携帯電話の端末代
ナンバーポータビリティで、電話番号を変えずに携帯電話の買い換えがしやすくなりました。便利なのですが、前の携帯を購入した際に端末代を分割(割賦払い)にしていたのを忘れて、買い換え前の携帯電話会社に端末代の支払いをしていなかった、という方が多くいます。
携帯電話の買い換えの際は、端末代が残っていないか必ず確認しましょう。
2)税金
住民税などを納付書で納めている場合、ついうっかり支払いを忘れてしまったということもあるかと思います。税金の未納履歴も審査をする上ではマイナスの要素です。支払い義務のある税金は、必ず期限までに支払うようにしましょう。
3)保険料
年金や社会保険料などが未納の場合も審査でチェックされます。支払いを忘れないよう、自動引き落しにしたり、クレジットカード払いにしたりするなど、未納を防ぐ策を取っておくと安心です。
将来のために
これから先、車を購入したい、家を購入したいと思ってもローンが組めないことがないよう、今から準備できることもあります。
審査に通らないケースは、支払い義務のあるものを未納や滞納してしまうことで起こることがあります。前述のとおり、税金や保険料は未払いにならないよう自動引き落しにしたり、分割にしている支払いはクレジットカード払いにしたりするなどの工夫が有効です。
その他の借入金がある場合でも、きちんと支払いがされていると「支払い能力がある」とプラスの評価にもつながります。借入金の返済期間や返済方法などをあらためて確認しておくと良いでしょう。
ライフプランの実現にはお金が必要です。さまざまなローンを活用する場面もあるかと思いますので、審査に通るよう日頃から気をつけておきたいものです。
ローンの申し込みをする際は、分割にしているものに未払いがないか、税金や保険料の支払い忘れがないか、今一度チェックしてから申し込みをすると良いでしょう。
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長