更新日: 2023.10.05 その他老後

【60代・70代】終活をそろそろ始めたい。お金に関して整理すべきはどんなこと?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【60代・70代】終活をそろそろ始めたい。お金に関して整理すべきはどんなこと?
60代や70代に入り「そろそろ終活を始めよう」と考える人もいるのではないでしょうか。自分が亡くなったあと、残された遺族へ迷惑をかけないために生前整理をしておきたいと考える人は少なくないでしょう。
 
本記事では、終活の中でもお金の整理について解説します。お金の整理にはどんなことがあるのか、終活をスムーズに行うために役立てたいエンディングノートなどについて解説しているのでぜひ確認してください。
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終活とは「人生の終わりに向けて行う活動」を意味する

終活とは、人生の終わりに向けて行う活動を意味し、生前整理といった呼び方をする場合もあります。何歳から行うという具体的な決まりはなく、自分が適切であると思ったタイミングがはじめ時です。
 
終活は必ず行わなければならないわけではありません。しかし「自分の死後に家族へ迷惑をかけない」「自分の残りの人生をよりよいものにしたい」といった目的で行う人が増えています。
 

終活の中で行いたいお金の整理とは?

終活をするにしても整理すべき内容は複数ありますが、そのうちお金に関して行っておきたいことは以下のとおりです。
 

●使っていない口座は凍結される前に解約しておく
●金融機関口座からの自動引き落としの内容を家族と共有しておく
●クレジットカードやローンなどの借金は完済しておく

 
お金の整理ができていなければ、万が一の際に家族が困ります。整理したい内容別に解説しますので、少しずつ対処していきましょう。
 

使っていない口座は凍結される前に解約しておく

年金の受け取り口座や日常的に使っている口座とは別に、永年利用していない、今後も利用する予定がない口座がある場合は、事前に解約しておくとよいでしょう。口座名義人が死亡すると口座を凍結されて、引き出しができなくなるからです。
 
口座凍結の解除も可能ですが、「遺産分割協議書」や死亡した人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本、「法定相続人」を確認できる戸籍謄本と印鑑証明書など、複数の書類を用意して手続きをしなければなりません。
 

金融機関口座から引き落とされる内容を家族と共有しておく

金融機関口座からの引き落としがある場合は、内容を家族と共有しておくことが大切です。例えば、スマホの月額料金やクレジットカード、サブスクリプションサービスなどの引き落としがある場合は注意してください。引き落としができないことで遅延損害金が発生するなど、不必要な料金の支払いが発生するからです。
 
どのような料金がどの口座から引き落とされているのかをメモやノートなどにまとめて、家族が把握できるようにしておきましょう。
 
その際には「口座からどのような料金が引き落とされているのか」を一覧にまとめ、家族と共有しましょう。Web上から手続きを行ったり、解約時に必要なログインIDやパスワードなどの情報を残したりしておけば、万が一のときにも安心です。
 

クレジットカードやローンなどの借金は完済しておく

クレジットカードやローンなど、借金がある場合は必ず完済しておきましょう。借金を残したままで死亡した場合、その返済義務を相続人が引き継がなければなりません。相続人が相続放棄をすれば、次は連帯保証人に返済義務が発生するなど、迷惑をかけます。
 
今後どうやっても返済できそうにないくらいに借金がある場合は、早いうちに債務整理を視野に入れるのも有効な方法です。
    

終活でお金の整理をするならエンディングノートの利用がおすすめ

終活をする際には、エンディングノートを活用してみてください。現金・預貯金・不動産・有価証券などの相続財産、葬儀や納骨についてなど、遺族に対して伝えたい内容を記載しておけます。遺言書のように法的な効果はありませんが、亡くなった人の希望をかなえたり、遺産相続をスムーズに進めたりするのに役立ちます。
 
エンディングノートは、市販のノートを購入してもよいですし、各自治体が独自に配布しているものを利用する方法もあります。
 

自分の葬儀代や医療費などは確保しておきましょう

60代・70代から終活を始める際には、お金に関する整理を行っておくことが大切です。自分が亡くなった後に、遺族の手間や負担がかからないためにも、使わない口座の解約、口座からの引き落とし情報の共有、クレジットカードやローンの完済をしておきましょう。
 
ただし、お金の整理をするとはいっても残さず使い切ってしまうのはおすすめできません。自分の葬儀代や医療費などの支払いができる程度のお金は確保しておくのが理想的です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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