同僚に、定年後は節約にもなると「釣り」に誘われています。ハマると“ギアや交通費”など出費が増えそうですが「月1万円」程度でも楽しめるでしょうか?

配信日: 2025.10.25
この記事は約 4 分で読めます。
同僚に、定年後は節約にもなると「釣り」に誘われています。ハマると“ギアや交通費”など出費が増えそうですが「月1万円」程度でも楽しめるでしょうか?
幼少期に釣りをしていたり、貸さおで釣りをしたりする人が、「趣味」として継続的に釣りを楽しむ場合、費用面が気になるのではないでしょうか。実際にいくらかかるのか、入門・初心者だけでなく、ある程度熱中するようになってからのリアルな目安を試算します。
掛川夏

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種

【PR】株式会社アートネイチャー

おすすめポイント

・自毛になじむ自然な仕上がり
・気になる部分だけのピンポイント対応OK
初めてでも安心のカウンセリング体制

自分のギアを最小限そろえるための初期投資はいくらかかる?

公益財団法人日本生産性本部の「レジャー白書2025」(速報版)によると、余暇として釣りをした人の平均的な費用は年間5万2000円で、釣行回数は年間12.5回でした。月に1回程度、1回あたり約4300円支出している計算です。この金額だけを見る限り、毎月1万円あれば予算内に収まりそうです。
 
ただ、一口に釣りといっても、釣る場所や釣り方、餌の種類など組み合わせはさまざまです。その中でも、近年人気があるとされており、初心者からベテランまで幅広い層に楽しまれているのが、金属製のルアーを使って青物などの回遊魚を狙う「ショアジギング」や「アジング」。これらを始めると仮定して、必要な費用を試算します。
 

【初期費用】

継続的に釣りを楽しもうとするなら、自分の道具をそろえるほうが便利です。そろえたい道具別の予算は以下の通りで、合計費用は4万円ほどになります。
 

・釣りざお(ロッド): 1万円台後半~2万円前後
・リール:1万円台
・ジグ(釣り餌): 1個500~2000円ほどで、初めから3~4個は必要
・ライフジャケット: 5000~1万5000円程度
・タモ、バケツ、はさみ、プライヤー、フィッシュグリップ:タモは意外と高いこともあり、6000~1万円程度
・クーラーボックス: 不要と考える人もいますが、食用魚を持ち帰る場合は必須。3000~1万5000円程度

 
金額はあくまで、入門・初心者用の道具を新品で購入した場合の目安です。初期投資を抑えようとしたら、ロッドやリールなどはフリマサイトなどで中古品が売買されていますし、ジグやツール類は100円ショップなどでも入手可能です。
 

【都度発生費用】

釣りに行くたびに発生する主な費用は以下の通りです。
 

・釣り場までの交通費、駐車場代
・遊漁券、入園料

 
例えば、東京から片道1時間程度の距離にある有料の海釣り公園まで、一部を高速道路を使用して普通車で往復する場合、都度発生費用の目安は1回4000円程度になります。
 

【初期費用+都度発生費用】

初期投資に4万円、1回につき4000円かけるとすると、月1回のペースであれば年間8万8000円ですから、月1万円の予算内に収まります。月2回ペースにすると年間13万6000円となり、どこかを削る必要が出てきます。
 

ステップアップするとこだわりも増えて出費も増加

釣りにハマると釣行回数が増え、よりよいギアが欲しくなり、新たな釣り方や釣りものを試してみたくなるものです。また、釣った魚を自宅調理する場合は、よりよい調理器具も欲しくなります。そうした場合に新たに発生する費用の目安は以下の通りです。
 
・釣行回数アップ
増えた回数分だけ、前記の都度発生費用をかけた金額が追加の費用となります。また、ギアのメンテナンスや消耗品の購入なども発生し、単体では少額でも積み重なると数千~1万円にのぼることもあるでしょう。
 
・ギアの充実
例えば、初中級者向け7万円台のロッドとリールのセットを中古で購入すると、半額程度になっていることが多いようです。ちょっと高いルアーを追加する場合は、1個1000~2000円はします。新たな釣りものに興味がわくと、専用のギア一式を新調することになります。
 
上達することで追加したくなるギアの費用は、最低でも年間3~5万円程度はみておくべきでしょう。
 
・おかっぱりから船釣りや遠征へ
遠方に行くほど現地までの交通費がかかるほか、乗合船で沖釣りにでると船宿代が必要になります。船宿代は1回1万円前後のところが多いようですが、釣りものによって変動があります。
 
・もっとおいしく食べたい
釣った魚を自宅でさばくようになると、魚専用の包丁やまな板などが欲しくなるものです。出刃包丁と刺身包丁の計2本をホームセンターなどで購入すると、5000円程度から購入できます。
 

【PR】株式会社アートネイチャー

おすすめポイント

・自毛になじむ自然な仕上がり
・気になる部分だけのピンポイント対応OK
初めてでも安心のカウンセリング体制

まとめ

月1万円で釣りを楽しむには、ショアジギングだと初期費用を極力抑えて月1、2回の頻度であれば可能と言えます。どんな趣味にも当てはまることですが、釣りの世界にハマれば、もっと時間とお金をかけたくなりますので、初期費用にかけた分かそれ以上の出費が以降も続くでしょう。
 
そうなると、釣り仲間と相乗りして交通費を抑えたり、中古品を探したり、台所まわり用品を購入する際は家族と相談して賛同を得ておく、といったこまめな工夫が出費を抑えるポイントになりそうです。
 

出典

公益財団法人日本生産性本部 「レジャー白書2025」(速報版)詳細資料
 
執筆者 : 掛川夏
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問