年金生活に入った叔母が「ハワイは一生に一度は行ってみたい」と話しています。ただ、親族からは「そのお金があるなら老後の備えに回したほうがいい」と言われたそうです。思い出のための大きな支出は、老後には避けるべきなのでしょうか?

配信日: 2026.05.20
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年金生活に入った叔母が「ハワイは一生に一度は行ってみたい」と話しています。ただ、親族からは「そのお金があるなら老後の備えに回したほうがいい」と言われたそうです。思い出のための大きな支出は、老後には避けるべきなのでしょうか?
年金生活に入った後、「一度はハワイに行ってみたい」といった夢を抱く人は少なくありません。しかし、そのような大きな支出に対して「老後資金を減らすのは不安だからやめたほうがいい」と周囲から言われることもあるでしょう。老後は収入が限られるため、支出には慎重になるべきという考えはもっともです。
 
一方で、人生の思い出を作ることも、大切な要素の一つです。本記事では、老後における大きな支出の考え方や、旅行と資金のバランスについてわかりやすく解説します。
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老後資金はどれくらい必要なのかを把握することが第一歩

まず重要なのは、「どれくらいお金があれば安心して生活できるのか」を具体的に把握することです。老後資金の不安は、多くの場合、必要額が見えないことから生まれます。一般的には、年金だけで生活費がまかなえない場合、不足分を貯蓄から補う必要があります。
 
たとえば、毎月の生活費が20万円で年金収入が15万円の場合、毎月5万円の赤字になります。この状態が20年間続くと、単純計算で1200万円程度が必要になります。このように、自分の生活スタイルに合わせて不足額を計算することで、将来に必要な資金の目安が見えてきます。
 
もし十分な貯蓄があり、生活費を差し引いても余裕があるのであれば、旅行のような大きな支出も現実的な選択肢になります。逆に、余裕がほとんどない場合は、支出の優先順位を慎重に考える必要があります。まずは現状を数字で把握することが、冷静な判断につながります。
 

思い出のための支出は「無駄」ではないという考え方

老後の支出というと、どうしても「節約」が重視されがちですが、すべてを我慢することが正解とは限りません。特に旅行のような経験は、物として残るわけではありませんが、人生の満足度を大きく高める要素になります。
 
たとえば、「いつか行きたい」と思いながら機会を逃してしまうと、年齢や体力の問題で実現できなくなる可能性があります。高齢になると長距離の移動が難しくなることもあり、今だからこそ行ける場所もあります。そのため、一定の余裕があるのであれば、思い切って経験にお金を使うことも一つの現実的な選択でしょう。
 
ただし、無計画に支出するのは避けるべきです。旅行費用が生活費に影響を与える場合、その後の生活に不安が残ってしまいます。思い出を作ることと、安心して生活することのバランスを取ることが大切です。
 

旅行に行く場合は無理のない範囲で計画を立てることが重要

「行くか行かないか」ではなく、「どうすれば無理なく行けるか」を考えることも一つの方法です。たとえば、旅行の時期をオフシーズンにすることで費用を抑えたり、滞在日数を調整することで出費をコントロールしたりすることができます。
 
また、旅行専用の資金をあらかじめ確保しておくのも有効です。毎月少しずつ積み立てておけば、一度に大きな負担を感じることなく準備ができます。さらに、健康なうちに計画することで、より安心して旅行を楽しむことができます。
 
周囲からの「老後のために貯金すべき」という意見も大切ですが、それが本人の希望をすべて否定する理由にはなりません。重要なのは、現実的な資金計画の中で選択することです。無理のない範囲であれば、旅行は前向きな支出といえるでしょう。
 

老後は「安心」と「充実」のバランスが大切

老後の生活では、資金の安心感と日々の充実感の両方が重要です。どちらか一方に偏ると、満足度の低い生活になってしまう可能性があります。貯金を守ることばかりに意識が向くと、楽しみの少ない生活になりやすく、逆に使いすぎると将来の不安が大きくなります。
 
そのため、自分にとって何が大切なのかを整理し、優先順位を決めることが必要です。ハワイ旅行のような大きな夢がある場合、それを実現する価値があるのかを考えたうえで、資金計画に組み込むことが望ましいでしょう。
 
老後は「我慢するだけの期間」ではありません。これまで頑張ってきた自分へのご褒美として、思い出を作ることも立派な選択です。しっかりと準備をしたうえであれば、安心と楽しみを両立させた充実した老後を送ることができるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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