更新日: 2019.08.07 その他老後

20代と30代では対策も違う。貧乏老人にならない為の対策

20代と30代では対策も違う。貧乏老人にならない為の対策
2019年6月に、「老後2000万円」問題が議論となりました。現在、20代30代の方々は、自分たちの老後のために、どのようにお金を貯めていけば良いのでしょうか。今回は、若い世代の方々の老後資金問題について、考えていきましょう。
 
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

今から準備すべきこと

20代30代の方にとって、仕事を退職し、いわゆる「老後の生活」が始まるのは30年~40年後ですね。5年後も何をしているか分からないのに、老後の生活なんて、そんなに先のことは考えられない、と感じている方は多いのではないでしょうか。
 
しかし、老後の資金は、若いうちからコツコツと貯金していくほうが、将来の負担や、毎日の不安感を払拭することができます。
 
若い世代の方々は、結婚や子育て、マイホームの購入など、これからもさまざまなライフイベントが訪れますが、忙しい毎日でも、きちんと貯金をしていくために、まずは貯金の仕組み作りを始めてみましょう。
 

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今からできる貯金の仕組み作り

毎月、もらったお給与を全て使い切ってしまう人や、生活費としてお金を使った後、口座に残った残高だけを貯金している場合は、毎月の貯金額が安定せず、計画的にお金を貯めることができません。若いうちから、毎月しっかりと貯金を続ける仕組み作りを習慣化させましょう。
 
一定の金額をきちんと毎月貯金していくためには、「先取り貯金」がおすすめです。お給与をもらったら、その月の貯金分は別口座に移してしまい、そのお金はなかったものとして1ヶ月間生活をします。
 
先取り貯金をする金額は、手取りのお給与の20%くらいを目標とすることから始めてみましょう。例えば、手取りの金額が40万円の場合、毎月8万円を先取り貯金することができれば、年間で96万円を貯めることができます。
 
さらに、ボーナスなどまとまった金額が手に入った場合も、すぐに貯金用の口座に移して、いつの間にかお金を切り崩してしまうという状況を防ぐことが大切です。先取り貯金とボーナスで、年間100万円を貯めることができれば、単純に計算しても、20年で2000万円を達成することができます。
 

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利用したい制度とは?

老後資金を貯めていくためには、効率よく資産運用をすることも、検討してみましょう。元手となる資金がない、損をするのが怖い、資産運用のやり方がよく分からない、となかなか行動に移すことができない若い世代の方でも、資産運用は始めることができますよ。
 
お金を上手に運用したいと考えている方におすすめなのが、「一般NISA」や「つみたてNISA」、そして「iDeCo」と呼ばれる制度です。資産運用初心者の方でも、分かりやすい投資商品がラインアップされており、税制でも優遇されています。
 
インターネットからでも簡単に口座開設を行うことができるので、仕事や家事で忙しい若い世代の方でも、隙間時間で資産運用が始められます。これらの制度については、まず、金融庁(※1)や日本証券業協会(※2)、そしてiDeCo公式サイト(※3)などをチェックしてみましょう。
 
今回の「老後2000万円」問題は、老後資金について、今まであまり深く考えていなかった方々にとって、自分の貯金に目を向ける良いきっかけになったのではないでしょうか?
 
特に、老後はまだまだ先と感じている若い世代の方々は、将来お金で苦労をしないようにするために、計画的にお金を貯めていくことが重要です。先取り貯金と資産運用で、しっかり老後資金を貯めていきましょう。
 
出典
(※1)金融庁 NISA特設ウェブサイト
(※2)日本証券業協会 NISA
(※3)iDeCo公式サイト
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
 

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