子どもたちは家族旅行を卒業。そんなミドルシニアがお得に自由に国内旅行を楽しむ方法
配信日: 2020.01.15
子どもが一緒に行かないなら、もっとお得に自由に国内旅行を楽しむ方法があります。今回は、マイルを利用してお得に行ける航空会社のプランや鉄道会社のミドルシニア向けのプランをご紹介します。
執筆者:福島佳奈美(ふくしま かなみ)
【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー
大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務。子育て中の2006年にCFP資格を取得、FPとして独立。「ライフプランニング」をツールに教育費や保険、住宅ローンなど家計に関する悩みを解決することが得意です。
子どもと一緒に旅行できる期間は意外と短い?
お盆や年末年始の帰省、長期休暇の旅行など、子どもと一緒に家族で旅行をするのが当たり前、という期間は意外と短いものです。
例えば、子どもが中高生になって部活が忙しい、受験で旅行どころではない、友だちと遊ぶほうが楽しいから旅行にはいきたくないと言い出した……などといった理由で家族旅行の機会が徐々に減ってくるのが一般的なご家庭のパターンではないでしょうか。
夫婦だけでの旅行や、似たような年齢の友人との旅行にシフトしていく方も多いでしょう。子どもも成長していて留守番も可能となり、夫婦旅行も可能になってきます。
マイルを有効活用! JALの「どこかにマイル」
子どもが小さいうちは子連れでも泊まりやすい宿を選んだり、行き先も子どもが楽しめることを優先したりしていましたが、大人だけの旅はもっと自由にプランを立てられますので、行き先を決めない旅というのもアリなのではないでしょうか。
そんな旅に最適なのが、貯まったマイレージを利用してお得に行ける、JALの「どこかにマイル」です。通常、JALのマイレージで特典航空券に交換するには、往復分で最低1万2000マイル必要ですが、「どこかにマイル」なら半分以下の6000マイルで往復航空券に交換できるのです。
行き先は「どこか」なのでどこになるかわかりませんが、4つの行き先候補地の中から出発3日前までにJALから行き先が知らされるとのこと。自分ではなかなか思いつかない土地への旅も楽しいのではないでしょうか。
マイルを貯めるって簡単?
通常、クレジットカードを利用するとポイントが貯まり、ポイント数に応じた商品や商品券などに交換できるという制度があります。
同様に、飛行機に乗ったらマイルが貯まり、たくさん貯まると、無料で飛行機に乗れるというのがマイレージの仕組みです。JALの他、ANAにも同様の仕組みがあります。例えば、国内線片道ならJALは6000マイルから、ANAは5000マイルから特典航空券に交換できます。
「そんなに飛行機に乗らないからマイルは貯まらない」という方も、大丈夫です。飛行機に乗っていなくても、マイルを貯める方法はあります。
例えば、航空会社が発行しているクレジットカードを利用すれば、利用金額に応じてマイルが貯まります。また、他社のクレジットカードで、ポイントをマイルに交換できるカードもあります。
さらに、dポイントやPontaポイントなどはJALマイルに交換できますので、普段貯めているポイントも合わせると数千マイルは比較的簡単に貯めることもできるでしょう。
50歳になったら「大人の休日倶楽部」でお得に旅行
「大人の休日倶楽部(通称:おときゅう)」は、会員になればJR東日本とJR北海道をお得に利用できます。大人の休日倶楽部には、50歳から入れる「ミドル」と、男性65歳、女性60歳から入れる「ジパング」があります。
ミドルの年会費は初年度無料ですが、翌年から2100円と大人の休日倶楽部カードの年会費524円がかかります。ジパングの年会費は3840円と大人の休日倶楽部カードの年会費524円、夫婦会員の年会費は6410円と大人の休日倶楽部カードの年会費1048円になります。
会員になると、ミドル会員はJR東日本とJR北海道の切符が5%割引、ジパング会員は30%割引で何回でも購入できます(一部割引にならない列車・期間あり)。また、会員限定の切符やフリーパスがあり、これらは年会費を払ってでもお得だといわれています。
例えば、「大人の休日俱楽部パス」は、JR東日本全線が4日間乗り放題で1万5270円、JR東日本全線とJR北海道全線が5日間乗り放題で2万6620円などとなっており、かなりお得な旅ができそうです。遠くまで行くだけでなく、途中の乗り降りも自由なフリー切符なので、きままな大人旅ができそうですね。
このように、大人だけの自由な旅ができるプランや切符は他にもいろいろあります。子どもが成長して少し余裕ができたら、そんな旅も楽しんでみてはいかがでしょうか。
※上記の金額は2019年12月現在のものです。
執筆者:福島佳奈美
DCアドバイザー