国民年金保険料のおトクな支払い方法は?そのメリット・デメリットとは
配信日: 2019.06.20
そこで、納付方法別にそれぞれのメリット・デメリット、そして、お得な支払い方法について考えてみました。
執筆者:前田菜緒(まえだ なお)
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士
保険代理店勤務を経て独立。高齢出産夫婦が2人目を産み、マイホームを購入しても子どもが健全な環境で育ち、人生が黒字になるようライフプラン設計を行っている。子どもが寝てからでも相談できるよう、夜も相談業務を行っている。著書に「書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方」(翔泳社)
納付書による納付方法
国民年金は、納付書によって納める方法、口座振替、クレジットカード払いによる支払い方法があります。納付書払いの場合、銀行やコンビニ、郵便局などで納めることが可能です。またPay−easyを利用すれば、自宅からスマホやパソコンで納付が可能です。
納付書で納める方法は、最も手間がかかる方法かもしれません。しかし、メリットもあります。それは、nanacoやWAONを利用してポイントを貯める方法です。nanacoならセブンイレブン、WAONならミニストップで国民年金保険料を支払うことができます。
しかし、電子マネーの支払いに対して直接ポイントがつくわけではありません。電子マネーを利用するにあたりチャージをすることで、間接的にポイントが付くというわけです。
なお、カードによっては、チャージでポイントがつかないものもありますから、自分のカードが対応しているものか確認する必要があります。また、電子マネーには、支払いの上限金額がある点も注意すべき点です。
納付書で年金を納める場合、前納する事で保険料が割引になります。前納期間は6ヶ月、1年、2年で2019年度の割引額は以下の通りです。
なお、1枚の納付書の保険料額が30万円を超えるものは、コンビニで支払うことができません。つまり、2年前納ならコンビニ払いはできないということです。
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
口座振替による納付方法
口座振替の場合は、振替方法が5種類あります。
1、2年前納
2、1年前納
3、6ヶ月前納
4、当月末振替
5、翌月末振替
振替方法によって、適用される割引額が異なります。割引額は納付書を利用するよりも大きく、2019年は以下の通りです。
前納期間が長いほど割引額が大きくなります。しかし、注意したいのが、残高不足による引き去り不能です。
前納で手続きをしていたとしても、引き落としができなかった場合、次回の前納の振替日まで、自動的に翌月末振替になるのです。つまり、割引が適用されなくなってしまいます。
例えば、6ヶ月前納場合、振替日は毎年4月末と10月末です。10月末の振替が不能だった場合、11月から4月まで毎月振替に自動的に変更となります。
そして、4月に6ヶ月前納の支払い方法が復活します。4月は毎月振替の1ヶ月分と前納の6ヶ月分、合計7ヶ月分が引き落としされることになります。
割引があるからという理由で、前納を選んだとしても、残高不足で振替できなければ、割引はなくなってしまいます。口座残高には注意しておきましょう。ちなみに、2019年の前納の振替日は5月7日でした。引き落としができているか心配な方は、確認してみましょう。
クレジットカードによる納付方法
国民年金保険料はクレジットカードによる納付も可能です。前納も可能で、割引額は納付書扱いのケースと同じです。割引額は、口座振替の前納より小さいですが、クレジットカードならポイントがつきます。
ですから、ポイント還元を考えると、実は、口座振替の割引より、クレジットカードの割引のほうが、お得度が大きくなります。これは、ポイント還元率を1%で計算した割引額です。
ポイント還元を加味すると、割引額は口座振替より大きくなります。ポイントを重視するなら、クレジットカードによる納付方法が手間なく、最もお得な支払い方法と言えるでしょう。
しかし、クレジットカード払いで注意をしたいのは、カード利用の限度額です。限度額オーバーとならないように、管理をする必要はあるでしょう。また、前納を選択したとしても、残高不足で引き落とし不能だった場合、毎月納付となる点は、口座振替の場合と同じです。
クレジットカード納付の場合は、引き落とし不能の翌月は納付書払いで、その翌月からクレジットカード引き落としによる毎月振替となります。毎月振替になると、前納の割引が適用されません。注意が必要です。
メリットがある方法で納めよう
このように、国民年金保険料は、納付方法次第でお得さが異なります。それぞれにメリットとデメリットがありますから、自分に最もメリットのある方法で納めましょう。
執筆者:前田菜緒(まえだ なお)
FPオフィス And Asset 代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
確定拠出年金相談ねっと認定FP、2019年FP協会広報スタッフ