公開日:2019.09.20 年金

国民年金基金のメリットとデメリットを詳しく解説!

国民年金基金は自営業者にとって、老後の生活費を確保するための主要な手段の1つです。そこで、今回は国民年金基金に加入すべきかどうかを判断するために必要な点について解説します。
 
横山琢哉

執筆者:

執筆者:横山琢哉(よこやま たくや)

ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター

保険を得意ジャンルとするFP・フリーライター。
代理店時代、医療保険不要論に悩まされた結果、1本も保険を売らずに1年で辞めた経験を持つ。
FPとして、中立公正な立場から保険選びをサポートしています。

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横山琢哉

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執筆者:横山琢哉(よこやま たくや)

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代理店時代、医療保険不要論に悩まされた結果、1本も保険を売らずに1年で辞めた経験を持つ。
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国民年金基金とは

国民年金基金とは、国民年金法の規定に基づいて作られた公的な年金制度です。
 

 
自営業者などの第1号被保険者が老後に受け取れる年金は、何もしなければ1階部分にあたる老齢基礎年金のみです(会社員や公務員だった期間に相当する分は老齢厚生年金も受け取れます)。
 
2019年4月1日現在、老齢基礎年金の年額は満額で78万100円なので、月額にすると約6万5000円にすぎません。生活費として決して十分な金額とは言えませんので、何らかの形で不足分を補うことが必要です。
 
■国民年金基金に加入できるのはどんな人?
国民年金基金に加入できるのは国民年金の第1号被保険者で、以下のような人です。ただし、保険料を免除されている人や農業者年金の被保険者は加入できません。
 
・日本国内に居住している20歳以上60歳未満の国民年金の第1号被保険者(自営業者とその家族、自由業、学生など)
・60歳以上65歳未満、または海外に居住していて国民年金に任意加入している人
 
■国民年金基金の加入資格を失うのはどんなとき?
国民年金基金の加入資格を失うのは、主に以下のようなときです。
 
・60歳になったとき(海外に転居し国民年金に任意加入している場合を除く)
・国民年金の任意加入被保険者でなくなったとき
・会社員になったなどの理由で、国民年金の第1号被保険者でなくなったとき
・加入者本人が死亡したとき
・国民年金の保険料を免除されたとき
 

国民年金基金に加入するメリット

国民年金基金には、以下の2つのメリットがあります。
 
■掛け金が全額、所得控除になる
掛け金とは将来給付を受けるために、定期的に払うお金のことです。支払った掛け金は全額が所得控除の対象となるので、所得税や住民税がその分、安くなります。
 
■将来、受け取れる年金額が分かっている(確定給付)
国民年金基金は、iDeCoのように支払った掛け金について自身で運用手段を選ぶ必要はありません。将来受け取れる金額があらかじめ分かっているので安心できます。
 

国民年金基金のデメリット

国民年金基金のデメリットとしては、以下の2点を挙げることができます。
 
■任意の脱退やお金の引き出しができない
国民年金基金は自分の意思で任意に脱退することはできません。また、掛け金として支払ったお金を引き出すこともできません。
 
■インフレに対応できない
国民年金基金は将来、受け取れる年金の金額が決まっており、物価上昇に対応する仕組みがありません。そのため、物価が上昇したときは実質の価値が下がってしまいます。
 

あなたの掛け金と年金額はいくら?

国民年金基金に加入して支払う掛け金は、受け取りたい年金額と加入時の年齢等によって決まります。
 
■加入時の年齢が50歳0月までのシミュレーション
仮に、40歳1月の男性が65歳から月2万円の終身年金(保証期間なし)、65歳から15年間、月1万円の確定年金を受け取りたいと考えたとしましょう(「1月」とは誕生月+1ヶ月という意味です)。
 
国民年金基金は最低1口から加入でき、1口目について受け取れる年金は1万5000円、2口目以降は5000円と決められています(加算額を除く)。この場合の掛け金総額は以下のように計算します。
 

(国民年金基金「掛金月額表」より筆者作成)
 
・1口目:終身年金(B型)1万5000円 → 1万2045円 ※B型は保証期間なし
・2口目:終身年金(B型)5000円 → 4015円
・3口目:確定年金(Ⅰ型)5000円 → 3130円 ※Ⅰ型は65歳支給開始、15年確定年金
・4口目:確定年金(Ⅰ型)5000円 → 3130円(3口目と同じ)
・掛け金合計:2万2320円
 
この掛け金を60歳までの20年間払い続けることで、65歳から80歳までの間は毎月3万円、それ以降は毎月2万円を生涯、受け取ることができます。
 
■加入時の年齢が50歳1月~64歳11月までのシミュレーション
50代・60代の人が国民年金基金に加入する場合、掛け金は一律で、受け取れる年金額が変わる形になります。50代の掛け金と年金額は以下のとおりです。
 

(国民年金基金「掛金月額表」より筆者作成)
 

(国民年金基金「掛金月額表」より筆者作成)
 
仮に、52歳1月の男性が月に約2万円の終身年金(保証期間なし)を受け取りたいと考えた場合、掛け金は以下のように計算します。
 
・2万×12ヶ月(年金年額)-9万3520円(1口目の年金)=14万6480円(2口目以降でまかなう年金)
・14万6480円÷4万6760円=約3.1口 → 3口
・1万6510円+8255円×3口=4万1275円
 
掛け金は国民年金基金の公式サイトで試算できますので、ご自身の掛け金を知りたい方はそちらでシミュレーションをしてください。
 

まとめ

老後の資金を作る方法としての国民年金基金はiDeCoと並び、税制面のメリットが大きいです。国民年金基金は終身年金とすることができるので、長生きしたときの生活費を確保するうえで有力な手段になります。そのため、自営業者なら一度はしっかりと検討してみることをおすすめします。
 
出典:国民年金基金 公式サイト
 
執筆者:横山琢哉
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター

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