最終更新日: 2020.11.13 公開日: 2020.11.14
年金

「ねんきん定期便」は年齢によって届くものが違う? それぞれの見方を確認!

執筆者 : 辻章嗣

年金制度への理解を深めることなどを目的として、毎年誕生月に日本年金機構から「ねんきん定期便」が届きますが、ねんきん定期便は年齢によって様式や記載内容が異なります。今回は、ねんきん定期便の種類と確認する際のポイントについて解説します。
 
辻章嗣

執筆者:

執筆者:辻章嗣(つじ のりつぐ)

ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士

元航空自衛隊の戦闘機パイロット。在職中にCFP(R)、社会保険労務士の資格を取得。退官後は、保険会社で防衛省向けライフプラン・セミナー、社会保険労務士法人で介護離職防止セミナー等の講師を担当。現在は、独立系FP事務所「ウィングFP相談室」を開業し、「あなたの夢を実現し不安を軽減するための資金計画や家計の見直しをお手伝いする家計のホームドクター(R)」をモットーに個別相談やセミナー講師を務めている。
https://www.wing-fp.com/

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辻章嗣

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執筆者:辻章嗣(つじ のりつぐ)

ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士

元航空自衛隊の戦闘機パイロット。在職中にCFP(R)、社会保険労務士の資格を取得。退官後は、保険会社で防衛省向けライフプラン・セミナー、社会保険労務士法人で介護離職防止セミナー等の講師を担当。現在は、独立系FP事務所「ウィングFP相談室」を開業し、「あなたの夢を実現し不安を軽減するための資金計画や家計の見直しをお手伝いする家計のホームドクター(R)」をモットーに個別相談やセミナー講師を務めている。
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ねんきん定期便は年齢によって内容が違う

「ねんきん定期便」は下表のとおり、年齢によって送付形式や記載内容が異なります。
 


 
まず、節目となる35歳、45歳および59歳の年には全期間の年金記録情報が封書で届きますが、それ以外の年は直近1年間の情報がはがきで届きます。
 
また、50歳未満の方に届くねんきん定期便には、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されていますが、50歳以上の方の場合は現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して、65歳から受給できる老齢年金の見込み額が記載されています(※1)。
 
なお、ねんきん定期便の見方については、同封されている資料や日本年金機構のホームページにある見方ガイドを参照してください(※2)。

ねんきん定期便では、何を確認するの?

ねんきん定期便では、以下の点を確認しましょう。
 

1.年金記録に「もれ」や「誤り」はないか

節目の年以外の年に届くねんきん定期便(はがき)では、過去1年間の年金加入状況が記載されていますので、月ごとに国民年金の納付状況、または厚生年金保険への加入区分と標準報酬月額のいずれかが記載されていることを確認してください。
 
また、節目の年に届くねんきん定期便(封書)には、過去の就職や転職の状況が年金加入履歴として記載されています。会社員や公務員などとして働いた期間は厚生年金保険における標準報酬月額の月別状況の記録が、その他の期間は国民年金保険料の納付状況の記録があることを確認してください。
 
もし年金加入状況の記載内容に記入もれや誤りがあった場合は、以下の手順に基づいて年金記録の確認を行いましょう(※3)。
 
まず、封書のねんきん定期便の場合は同封されている「年金加入記録回答票」に必要事項を記入して、近くの年金事務所に提出するか、返信用封筒に入れて返送します。はがきのねんきん定期便の場合は、日本年金機構のホームページから年金加入記録回答票をダウンロードできます(※3)。
 
その後、日本年金機構において調査・確認が行われ、もれや誤りがあった場合は年金加入記録に統合されます。
 


 

2.年金加入期間と受給資格期間を確認しよう

ねんきん定期便に記載されている年金加入期間の記録から、「受給資格期間」を確認しましょう。将来、老齢基礎年金を受け取る資格を得るためには、この受給資格期間が120月以上あることが必要となります(※4)。
 
次に、年金加入期間の合計月数(未納期間を除く)に、今後60歳になるまでの期間を加えた月数が何ヶ月になるのか確認しましょう。老齢基礎年金は、この月数が480月になると満額を受け取ることができます(※4)。
 
もし、60歳到達時に受給資格期間が120月に満たない場合や、年金加入期間の合計が480月に満たない場合は、国民年金保険料を追納(※5)することができないか確認するとともに、可能であれば60歳以降での国民年金への任意加入(※6)を検討されることをお勧めします。
 

3.将来の年金見込み額を確認しよう

50歳以上の方に届くねんきん定期便には、現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して65歳から受給できる老齢年金の見込み額が記載されています。老後の生活資金として十分な年金額か確認しましょう。
もし不足すると思われる場合は、早めに年金を増やす対策を講ずることをお勧めします。
 
その方法として自営業の方など(国民年金の第1号被保険者)は、国民年金に付加保険料(※7)を上乗せして納付することや、国民年金基金(※8)への加入があります。また、20歳以上の方であれば個人型確定拠出年金(iDeCo)を利用して将来の年金額を増やすこともできます(※9)。

「ねんきんネット」を利用しよう!

ねんきん定期便は年に1回送付されますが、「ねんきんネット」を利用すれば、いつでもインターネットを通じて年金の加入状況などを確認することができます(※10)。
 

1.ねんきんネットでできること

ねんきんネットは、以下の年金記録の確認などを行うことができる便利なサービスです。
・年金記録の確認
・将来の年金見込み額の試算
・追納などが可能な月数と金額の確認
・電子版「ねんきん定期便」の閲覧
・郵送された各種通知書の確認
・持ち主が不明な年金記録の検索
 

2.ねんきんネットに登録するには

ねんきんネットを利用するためには、ユーザーIDを取得するための登録が必要です。まず、ねんきんネットにアクセスして以下の手順で新規登録を行います(※11)。
 


 
ねんきん定期便を受け取ってから3ヶ月以内であれば、ねんきん定期便に記載されている「アクセスキー」を用いて短時間で登録を完了することができます。
 
一方、アクセスキーが分からない場合や利用期限が過ぎている場合は、基礎年金番号などを入力してユーザーIDを申請し、その後、郵送されるユーザーIDを使用して登録を行います。

まとめ

ねんきん定期便は、年金の加入状況や将来受け取ることのできる年金額を確認する手段としてとても重要ですので、届いたら必ず内容を確認しましょう。またこの機会にスマホやパソコンで年金の情報をチェックできる、ねんきんネットに加入することをお勧めします。
 
出典
(※1)日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
(※2)日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和2年度送付分)
(※3)日本年金機構 年金加入記録に「もれ」や「誤り」があった場合
(※4)日本年金機構 老齢年金
(※5)日本年金機構 国民年金保険料の追納制度
(※6)日本年金機構 任意加入制度
(※7)日本年金機構 付加保険料の納付のご案内
(※8)国民年金基金連合会 国民年金基金制度とは?
(※9)国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト
(※10)日本年金機構 あなたの年金 簡単便利なねんきんネットで!
(※11)日本年金機構 「ねんきんネット」に登録するには?
 
執筆者:辻章嗣
ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士

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