年金だけで暮らせないとき「年金生活者支援給付金」と「生活保護」どちらを受けるべき?併用はできる?
そこで、公的な生活費補助制度の申請を検討する人も増えてきているようです。この記事では、年金生活者支援給付金と生活保護の関係について考えていきます。
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年金生活者支援給付金制度と生活保護制度の目的の違い
年金生活者支援給付金は公的年金を受給している人に対して適用される制度です。その前提となる年金制度と生活保護制度は、そもそもの目的が異なります。
・年金制度
すべての国民を対象に生活の基礎的な部分を保障するものです。基礎年金の部分については、現在の収入や資産には関係なく、納めた保険料に応じた額を受け取ることができます。
・生活保護制度
生活に困窮する人に対して最低生活を保障するものです。受給者本人の収入や資産が厳密に調査され、生活保護基準により算出される最低生活費との差額が税金から給付されます。なお、生活保護制度では他法他施策が優先されるため、年金などの受給可能な給付金はすべて受けておく必要があります。
以上のような制度の目的の違いはありますが、年金生活者支援給付金と生活保護の併用は可能です。ただし、生活保護制度の他法他施策優先の考えかたから、受給している年金と年金生活者支援給付金、およびその他の収入や資産などの評価額と最低生活費の差額が生活保護費となります。

