更新日: 2023.01.25 確定申告

確定申告をスマホでしたい! どうやって申告するの? 何を準備すればいい?

確定申告をスマホでしたい! どうやって申告するの? 何を準備すればいい?
スマホは、今や多くの人にとっての生活必需品です。確定申告もスマホで済ませられるようになっています。
 
スマホで確定申告を済ませられるなら、税務署に行く手間もなく時間も選ばないので非常に便利ですが、やり方が難しいのではないかと、利用していない人も多いのではないでしょうか?
 
この記事では、確定申告をスマホで行う方法について、分かりやすく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

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高橋庸夫

監修:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

スマホで確定申告ができる人、できない人がいる

スマホで確定申告をするには、国税庁のサイトの「確定申告書等作成コーナー」を利用するか、スマホの確定申告アプリなどを利用することになります。
 
国税庁のサイトを利用する場合は、画面の案内に従って所得や経費などの金額等を入力することによって、確定申告書を作成することができます。この場合、確定申告のできる対象範囲があることに注意しましょう。対象範囲は以下のとおりです。
 

【対象所得】

給与所得
雑所得
一時所得
特定口座年間取引報告書(上場株式等の譲渡所得等・配当所得等)
上場株式等の譲渡損失額(前年繰り越し分)

 

【各種控除等】

すべての所得控除
政党等寄付金特別控除
災害減免額
外国税額控除
予定納税額
本年分で差し引く繰越損失額

 
つまり、給与収入のある会社員や副業や年金などで雑所得のある人はスマホで確定申告ができるのですが、事業所得や不動産所得のある人は対象外なのです。個人事業主やフリーランスなどの事業所得のある人がスマホで確定申告をする場合には、e-Taxに対応した確定申告アプリが必要になります。
 

スマホで確定申告をするときに必要なものは?

スマホで確定申告書を作成し、e-Taxで電子申告をする際に必要なものを紹介します。
 

・スマートフォン

マイナンバーカードの読み取りに対応していれば、iPhoneでもAndroidでも構いません。また、タブレットを利用することができます。
 

・利用者識別番号

e-Taxを利用するには、利用者識別番号の取得が必要です。取得方法には、Webのe-Taxソフト(SP版)よりマイナンバーカードでアカウントを登録する、e-Taxのウェブサイト上のe-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーから開始届書を作成して送信する、などの方法があります。
 

・マイナンバーカード

e-Taxの利用には、マイナンバーカード形式とID・パスワード形式の2つの方法があります。マイナンバーカード形式を利用する場合、マイナンバーカードが必要です。ID・パスワード形式の場合も申請書にマイナンバーの記入をするため、マイナンバーカードか通知カードが必要です。
 

・源泉徴収票

給与収入の人が確定申告をする場合には、給与や源泉徴収額を確認するために必要です。
 

・領収書や控除証明書

医療費控除や生命保険控除を受ける場合に必要です。
 

スマホで確定申告をする手順

マイナンバーカード形式でのスマホでの確定申告の手順を説明します。
 
国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスし、「作成開始」をタップします。過去の年度のデータを利用する場合には、「保存データ利用」をタップして確定申告書の作成を始めましょう。
 
給与収入のあるサラリーマンの方は「所得税」、雑所得のある方は「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択します。途中でマイナポータルと連携するかしないかを選択しますが、マイナポータルと連携する場合には、マイナポータルアプリをダウンロードしてアプリにログインします。
 
連携しない場合にはe-Taxのログイン画面に移動するので、マイナンバーカードを読み取り次に進みます。画面の案内に従い、申告準備、収入等入力、控除等入力、その他入力、送信または印刷、データ保存等、とステップを踏んで入力していきましょう。
 
すべての入力が終わったら、自動計算された納付額または還付額が表示されます。その後住所、氏名、マイナンバーを入力したら、確定申告書のe-Tax送信が可能です。入力データを保存しておいたり、帳簿の表示や印刷をしたりもできます。
 

スマホを使って確定申告もスマートに!

自宅にいながらスマホを使って確定申告書を作成し、電子申告ができれば、書類を作って印刷したものを税務署に持参したり郵送したり、といった時間のロスや無駄な出費がなくなるため、メリットが大きいです。
 
また、電子申告なら24時間いつでもできますし、還付金がある場合には書面での提出よりも早く還付されます。
 
手続きを面倒に感じたり、難しそうで二の足を踏んでいたりした人も、チャレンジしてみませんか?
 

出典

国税庁 国税庁からのお知らせ スマホ申告の対象範囲が増えます

国税庁 令和3年分のスマホ申告に関する手引き等

国税庁 国税庁からのお知らせ パソコンとスマホでe-Tax!マイナンバーカードをスマホで読み取り

国税庁 令和4年分のスマホ申告に関するマニュアル等

国税庁 令和4年分 確定申告書等作成コーナー入力マニュアル(スマホ版)

国税庁 e-Tax 国税電子申告・納税システム ご利用の流れ

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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