更新日: 2024.03.19 その他税金
「乗る予定のない車」を所有していますが、「税金」を取られてしまいますか?デザインが好みで自宅に置いておきたいです…。
特に、趣味で車を複数台お持ちの方は、税金が気になるものです。そこで検討をおすすめしたいのが、車の「一時抹消登録」です。
一時抹消登録を行うと、車が公道を走れなくなる代わりに、自動車税や重量税などの各種税金の支払い義務がなくなります。今回は、置いておくだけの車にも課される税金を、抑えるための方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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乗らない車は一時抹消登録を行おう
車は、公道を走行する際や、購入して納車される前に登録を行います。車の情報を地方運輸局に届け出ることで、情報が多くの場所に共有されて、税金の支払いをはじめとしたさまざまなやりとりに使用されるのです。
そして、車の登録を維持するためには、毎年自動車税を納めたり、車検(自動車検査登録制度)のたびに自動車重量税を納めたりする必要があります。
しかし、自宅に置いておくだけの車の場合は「道路を走りもしないのにお金がかかる」ことに、不満を感じるはずです。そんなときは、一時抹消登録を行って、税金がかからない状態にすることをおすすめします。ここでは、一時抹消登録の概要やメリットを紹介します。
一時抹消登録とは
一時抹消登録は、最寄りの地方運輸局で車の登録を取り消す手続きです。公道で走らせない車を、自宅に置いておいたり、誰かが次に乗るまでの一定期間保有したりしたい場合に役立ちます。一時抹消登録では、ナンバープレートを返却して、必要書類を提出することで、自動車税などの税金が課されることを防ぎます。
参考までに、一時抹消登録に必要なものは下記の通りです。
・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
・車の所有者の印鑑
・委任状(他の人に任せる場合)
・自動車検査証(車検証)
・ナンバープレート
・申請書(第3号様式の2)
・手数料印紙(350円)
なお、申請書や手数料印紙は、当日に地方運輸局で受け取ります。必要な書類は、自治体ごとや、所有者が個人か法人かによっても異なるため、事前に国土交通省のホームページや地方運輸局に問い合わせたうえで準備をしましょう。
一時抹消登録を行う地方運輸局の開庁は、平日のみです。土日祝日などの休日には手続きを行えないため、ゆとりを持ってスケジュールを組みましょう。
一時抹消登録をするメリット
一時抹消登録を行うメリットは、自動車税などが発生しない点です。自動車税は車の排気量ごとに異なりますが、軽自動車の場合は1万円程度、普通自動車の場合は3万円以上かかります。毎年かかるこの金額を節約できることが、一時抹消登録のメリットです。
なお、一時抹消登録を行った後に、再び車に乗りたいと考えた場合は「中古車新規登録」を行うことで走行が可能になります。万が一、現在置いているだけの車を使いたい場合は、地方運輸局で手続きを行います。この場合は、車の修理をしたり、車検を通したりする必要があります。
乗らない車を自宅に置いておく際の注意点
自宅に車を置いておく場合は、いくつかの注意点を守っておかないと、経年劣化が進んだり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。ここでは、乗らない車を自宅に置いておく際に知っておきたいポイントを、2点紹介します。
カバーをかけて大切に保管する
車はカバーをかけて、大切に保管しましょう。カバーをかけない状態だと、暴風時に石やゴミが飛んできて、車に傷がついてしまうこともあります。
またカバーをかけておくことは、いたずら防止にも効果的です。カバーは車種ごとに形状が異なるため、自分の車に適したものを購入しましょう。カバーはカーショップだけではなく、インターネットでも購入可能です。
時々エンジンをかけて様子を確認する
車に乗らないからといってエンジンをかけずにいると、劣化が進みます。そのため、時々エンジンをかけて、車の様子を確認しましょう。公道を走らせることはできませんが、保管場所でエンジンをかけて、車の調子を見ることは問題ありません。またエンジンと併せて、タイヤの劣化具合も、時々はチェックすることをおすすめします。
乗らない車は適切な対応が必要
車は、置いておくだけでも税金がかかりますので、一時抹消登録を検討しましょう。デザインが好みで自宅に置いておきたい車の場合は、カバーをかけたり、定期的にエンジンの調子を見たりして、車を大切に保管するための工夫が必要です。少しの心がけや手続きによって、お気に入りの車にかかる費用を減らして、いつまでも大切に扱いましょう。
出典
国土交通省
東北運輸局 青森運輸支局 自動車の登録(一時抹消登録)
自動車検査登録総合ポータルサイト 新規登録 新車・中古車でナンバーのついていない車を登録する場合
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー