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更新日: 2024.08.27 その他税金

銀行の金利が20倍になるそうなので、タンス預金「200万円」を預けようか悩んでいます。預金すると税金はかかりますか?

銀行の金利が20倍になるそうなので、タンス預金「200万円」を預けようか悩んでいます。預金すると税金はかかりますか?
2024年3月、さまざまな金融機関が普通預金や定期預金の金利を20倍にするなど、金利の上昇を発表しました。これは、マイナス金利政策に関する日本銀行の発表が大きくかかわっています。
 
金利が高くなるならタンス預金のお金もすべて預けたいと考える方もいるでしょう。預ける際は、税金の申告が問題ないかチェックが必要です。今回は、銀行の金利が20倍になる理由やタンス預金を入れるときの注意点などについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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銀行の金利が20倍になるのはなぜ?

日本銀行が2024年3月に発表した「金融政策の枠組みの見直しについて」によると「これまでの『長短金利操作付き量的・質的金融緩和』の枠組みおよびマイナス金利政策は、その役割を果たしたと考えている」とし、マイナス金利の終了を発表しています。これにより、日本銀行が提示する無担保コールレート(オーバーナイト物)は0~0.1%程度とされました。
 
この金利政策の変更を受け、大手銀行を含む多くの金融機関では金利の変更が行われました。
 
今回は、A銀行とB銀行の金利を比較しましょう。各銀行がマイナス金利政策解除により変更した利率は表1の通りです。
 
表1

   
 

A銀行 B銀行
変更前 変更後 変更前 変更後
普通預金 0.001% 0.02% 0.001% 0.03%
定期預金 1ヶ月 0.002% 0.025% 0.03% 0.03%
3ヶ月 0.002% 0.025% 0.04% 0.04%
6ヶ月 0.002% 0.025% 0.03% 0.04%
1年 0.002% 0.025% 0.05% 0.05%
3年 0.002% 0.15% 0.03% 0.15%
5年 0.07% 0.20% 0.03% 0.20%

※筆者作成
 
表1からも分かるように、金利の変更幅は銀行によって異なります。20倍ほど変わる銀行もありますが、短い期間の定期預金なら変えていない銀行もあるため、利用している銀行の金利を確認しておきましょう。
 

20倍になった金利に200万円を預けると将来いくらになる?

今回は、A銀行の普通預金を利用したとして、200万円を5年預けた場合の金額を変更前とあとで比較しましょう。200万円を0.001%で5年預けたとすると、5年後の利息は100円、合計金額は200万100円です。
 
一方、変更後の0.02%で200万円を預けると、5年後には利息が2000円、合計金額は200万5000円になります。変更前と比べると、利息額は50倍です。
 
預ける金額が多くなれば、さらに利息も増えるでしょう。
 
なお、国税庁「確定申告書等作成コーナー よくある質問」によると、「利子所得は、原則として、その支払を受ける際、利子所得の金額に一律15.315%(他に地方税5%)の税率を乗じて算出した所得税・復興特別所得税が源泉徴収され、これにより納税が完結する源泉分離課税の対象とされています」と記されています。
 
よって、そのままの金額では受け取れない点に留意しておきましょう。
 

銀行へタンス預金を入れると税金はかかる?

銀行へタンス預金を入れても、基本的に税金はかかりません。ATMを利用すると、日付や時間帯によっては手数料がかかる可能性があります。
 
また、タンス預金そのものの税金についても預金前にチェックが必要です。タンス預金に違法性はありませんが、税金申告をしていないお金を銀行に預金すると、口座の動きから税金の無申告がばれてしまうケースがあります。税務署は必要に応じて納税者の口座や納税情報を確認できるためです。
 
例えば、1年間で200万円を贈与されタンス預金に回していた場合は、贈与税の対象です。贈与税は110万円が基礎控除額のため、残りの90万円に対して課税されます。これを申告せずにいると、預金をしたときの記録などで贈与税の無申告を指摘される可能性があるので注意しましょう。
 

金利が増えた分預けた方がより多くの利息をもらえる

日本銀行がマイナス金利政策を終了し、金利の基準を0.1%にまで引き上げたことで、さまざまな金融機関も金利を上げました。金融機関によっては普通預金の金利が20倍になっているケースもあります。
 
タンス預金だとお金は増えませんが、銀行に預金すると金利の利息によりお金が増えるので、少しでも貯金額を増やしたいのであれば銀行に預金した方がいいでしょう。
 
ただし、タンス預金に回したお金が税金申告できていなかった場合は、銀行に預金をしたときの記録などで無申告がばれてしまうケースもあります。預金をする前に課税対象でないか、申告を忘れていないかを確認しておきましょう。
 

出典

日本銀行 金融政策の枠組みの見直しについて
国税庁 確定申告書等作成コーナー よくある質問 利息を受け取ったとき(利子所得)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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