更新日: 2024.09.28 その他税金

現在、排気量2500シーシーの車に乗っています。軽自動車や排気量の小さい車に乗り換えると、どのくらい節税できますか?

現在、排気量2500シーシーの車に乗っています。軽自動車や排気量の小さい車に乗り換えると、どのくらい節税できますか?
車を所有していると、自動車税や自動車重量税などの支払いが必要になります。現在2500シーシーの車に乗っている場合、軽自動車や排気量の小さい車に乗り換えることで、年間でどの程度節税できるのか気になる人もいるでしょう。
 
今回は排気量が小さくなることで節税につながる項目や、実際に乗り換えるとどのくらい税金が安くなるのかをご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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排気量が小さい車に乗り換えると自動車税が安くなる

自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有している人に課される税金です。基本的には自動車検査証に登録されている人に支払い義務が発生しますが、割賦販売で売主が自動車の所有権を留保している場合は、使用者として登録されている人へ支払い義務が求められます。
 
自動車税は排気量によって変動し、新車販売から13年経過しているかも関係する要素の1つです。今回は令和元年9月30日以前に初回登録された車の自動車税について、表1にまとめました。
 
表1

グレード名 13年経過以前 13年経過後
軽自動車 1万800円 1万2900円
2001~2500シーシー 4万5000円 5万1700円
2501~3000シーシー 5万1000円 5万8600円

※筆者作成
 
軽自動車・普通車ともに、13年を経過すると概ね15%の重課率が適用されます。令和元年10月1日以降に新車登録された車が13年経過した後の金額が未定となっているようなので、今後の発表を待ちましょう。
 

自動車税以外に期待できる節税項目

車の排気量が小さくなると、自動車重量税が安くなる可能性にも期待できます。自動車重量税は、車の重量を基に支払う税金です。一般的には2年に一回の車検時に支払うものとされており、重量が重くなるほど金額が高くなります。
 
ただし、自動車の排気量=重量税になるわけではない点に注意しましょう。あくまで排気量が小さくなると、車の重量が小さくなる傾向にあると理解しておく必要があります。
 
自動車重量税は、0.5トンごとに4100円/年で加算されることが基本です。13年経過したタイミングでは1600円/年、18年経過したタイミングでは600円/年加算されます。軽自動車の自動車重量税は一律で3300円/年となっており、13年経過時点で4100/年、18年経過時点で4400円/年です。
 
車両重量は排気量だけでは計算しきれませんが、例えば普通車から軽自動車に乗り換えるだけでも、税金の節約にはつながると考えられるでしょう。
 

排気量が小さくなると年間いくら節税できる?

排気量が小さくなるとどのくらい節税につながるかは、乗り換え前後の車の排気量および車両重量で決まります。今回は2500シーシーで車両重量2100キログラムの車から、830キログラムの軽自動車に乗り換えたと仮定して税金の差額を計算してみましょう。
 
まず自動車税については、4万5000円から1万800円まで下がります。13年経過していないことが前提ですが、3万4200円の節税効果が見込めるでしょう。自動車重量税の差額は3万4400円となりますが、この金額は2年分となるため、1年に換算すると1万7200円となりました。
 
このことから、年間で見ると5万1400円の節税効果につながります。金額としては決して小さくないため、節税が目的なのであれば、乗り換えを検討してみてもよいでしょう。
 

2500シーシーの車から軽自動車に乗り換えると年間で5万1400円の節税効果が見込める

自動車の税金は、排気量で決まる自動車税と重量で決まる自動車重量税の2つがあります。仮に2500シーシーで2100キログラムの車から830キログラムの軽自動車に乗り換えた場合、年間で5万1400円の節税効果が見込めるでしょう。
 
なお、同じ2500シーシーの車であっても、車両重量に差が出る可能性があります。そのため、必ずしも上記の金額分が節税できるとは限りません。まずは一度自身の車の排気量や重量を正確に把握し、実際に計算してみるとよいでしょう。
 

出典

国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート) その5(6 、7ページ)
東京都主税局 自動車税種別割グリーン化税制月割税率表(重課)
札幌市 軽自動車税
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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