毎年ぎりぎりになってしまう「確定申告」 パパっと済ませるためのポイントを解説
配信日: 2025.03.11


執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
「自分が必要な手続きは何?」を先に確認
まずは、確定申告で、自分が行わなければいけない手続きは何かを最初に確認しておきましょう。
例えば、
「今年は、住宅ローン控除と生命保険料控除が必要だな」
「今年はふるさと納税だけ申告すれば大丈夫」
「医療費控除を家族全員分まとめて申請しよう」というように、必要となる手続きにめどをつけておきましょう。
自分が必要な手続きにめどはついていれば、確定申告書類を作成する上でも、気を付けなければいけないポイントや、記入しなければいけない書類がはっきりします。やみくもに確定申告手続きを始めるのではなく、必要な手続きを先に把握しておきましょう。
郵送にする? e-Taxにする? 申告方法も事前にチェック
現在、確定申告は、紙の確定申告書類を税務署に持参するか、郵送するか、e-Taxを使って電子的に送付する方法から選択することができます。
さらに、紙で提出する場合も、自分で手書きをする以外に、Webに用意されている「確定申告書等作成コーナー」で必要事項を入力して出力することも可能です。手書きよりも、確定申告書等作成コーナーを使うと、時間や手間を減らせたり、転記ミスが減らせたりなど、より効率的に確定申告書類を作成することができます。
このように、複数ある確定申告の申告方法の中から、自分が一番簡単に行うことができる方法を選択するようにしましょう。「毎年手書きだから」「e-Taxは初期設定が難しそう」などと感じている方もいるかもしれません。
しかし、確定申告を毎年行う方の場合、電子的に入力・提出した方が、今後の書類作成や準備にかかる時間は総合的に大きく減らすことができる可能性があります。
できるだけ効率的に確定申告を終わらせたいという方は、e-Taxや確定申告書等作成コーナーを活用するようにしましょう。
一度にやらずに、余裕をもったスケジュールを組む
最後に、確定申告を期日より前に、余裕をもって終わらすためには、あらかじめスケジュールを組んでおくのがおすすめです。カレンダーなど1日の予定に、ミーティングなどの予定と同じように、確定申告の作業をする時間を確保してしまいましょう。後回しにせず、強制的に時間を作るのがポイントです。
また、確定申告は、一度に確定申告の手続きを終わらそうとしても、おっくうに感じて後回しにしたり、思いがけず時間がかかってしまうことがあります。例えば、「毎日30分だけ確定申告の作業をする」「今日は必要書類をそろえることだけ行う」というように、小分けにすると、作業への面倒くささを減らすことができるかもしれません。
さらに、確定申告を効率的に終わらせるには、日ごろから、領収書等を整理しておくことが大切です。毎年、書類整理で時間がかかっている場合、今年こそは、領収書を日付順にファイリングしておくなど、工夫してみましょう。
まとめ
毎年、2月~3月は確定申告に追われている方も多いでしょう。特に、毎年確定申告を行う方は、できるだけ効率的に終わらせる方法を知っておくと安心です。余裕を持って手続きを行うために、今回ご紹介した内容を確認しておきましょう。
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者