来月「6回目の車検」を迎える私の愛車。「税金が高くなる」そうですが、思い切って乗り換えた方がお得でしょうか?

配信日: 2025.04.12

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来月「6回目の車検」を迎える私の愛車。「税金が高くなる」そうですが、思い切って乗り換えた方がお得でしょうか?
自動車を所有していると、ガソリン代や維持費だけでなく税金もかかります。では、車齢が長くなると「税金が高くなる」ことはご存じでしょうか。車を買い替えるタイミングのひとつに、税金の高さが含まれる方もいらっしゃるかもしれません。
 
本記事では税金が高くなるのはいつからで、どの程度高くなるのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新車登録から「13年」たつと自動車税や自動車重量税の負担が重くなる

「6回目の車検」を迎える、ということは13年目を迎えるということです。というのも、自動車検査証の有効期間は、「自家用乗用自動車」の場合新車登録から初回は3年間、それ以後は2年間と定められているからです。これは車検の有効期間を示すものになります。
 
1995年以前は、道路運送車両法によって「新車登録をしてから11年目以降は毎年車検を受けなければならない」と定められていました。しかし、1995年の道路運送車両法の改正により、自家用自動車であれば、「車検の有効期間は、新車登録から初回は3年間、それ以後は11年を超えるケースについても2年間」に改められました。
 
しかし、新車登録から13年たつと環境負荷の大きい自動車として自動車税種別割が重課され、自動車重量税も高くなるため、5回目の車検よりも負担額が増えることになるので注意が必要です。
 

「6回目の車検」を迎えると自動車税や自動車重量税はいくら高くなる?

自動車を所有していると負わなければならない義務のひとつに、自動車税や自動車重量税といった税金の納税があります。
 
自動車税種別割は、地方税法にもとづいて都道府県が課税する税です。総務省によれば、自動車を所有しているという事実に対して担税力を見出してその所有者に課されるもので、財産税的な側面だけでなく、道路損傷負担金的な面もあります。具体的には、自動車の用途(乗用車・トラック等)ごとに総排気量などに応じて税額が定められています。
 
しかし、地球環境保護の観点から「自動車税種別割のグリーン化(環境配慮型税制)」が導入されており、排出ガスが少なく燃費性能が優れている、といった環境負荷の小さい自動車に対して、税率を軽減する一方、新車登録から一定年数がたって旧式化し、環境負荷が大きいと考えられる自動車に対しては税率が重くされています。
 
東京都主税局によると、具体的には、ガソリン自動車・LPG自動車の場合、初回新規登録後13年を超えるもの、ディーゼル自動車の場合は、初回新規登録後11年を超えるものが対象で、重課率はおおむね15%とされています。
 
自動車重量税についても、2年自家用乗用車(エコカー外)の場合、13年を経過すると表1の通り税額が高くなります。
 
表1

車両重量 ~13年 13年経過
0.5トン以下 8200円 1万1400円
~1トン 1万6400円 2万2800円
~1.5トン 2万4600円 3万4200円
~2トン 3万2800円 4万5600円
~2.5トン 4万1000円 5万7000円
~3トン 4万9200円 6万8400円

出典:国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」を基に筆者作成
 
車両重量によって、13年を経過することで3200円~1万9200円高くなることが分かります。
 
13年目以降も継続して同じ車に乗り続けるかどうか考えている場合は、上記税金の重課と合わせて、メンテナンス費用まで含めたランニングコストの観点からも検討することが必要です。
 
自動車は10年を超えると、部品の劣化や老朽化により修理費用などがかさむことも考えられるためです。長く乗り続ける際の安全性の面からも考えて、車を乗り換えるべきかどうか検討しましょう。
 

まとめ

6回目の車検を迎え13年を超えた自家用車は、自動車税種別割や自動車重量税が重課されるため負担が増えます。車検は変わらず2年間隔で受けられますが、やはり車齢の長い車は定期的なメンテナンスが欠かせないため、税金だけでなくメンテナンス費用まで含めたランニングコストの観点から、乗り換えるのもひとつの方法と考えてもよいのかもしれません。
 

出典

総務省 自動車税・軽自動車税種別割
東京都主税局 自動車税種別割
国土交通省 自動車重量税額について 【継続車検を受ける場合】 2023年5月1日からの自動車重量税の税額表(6ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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