お酒とたばこに「年50万円」払う友人。「俺は高額納税者」とのことだけど、実際の“税金の割合”はどのくらい? 税率・税額を解説

配信日: 2025.04.22 更新日: 2025.07.02
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お酒とたばこに「年50万円」払う友人。「俺は高額納税者」とのことだけど、実際の“税金の割合”はどのくらい? 税率・税額を解説
「お酒」と「たばこ」を嗜(たしな)んでいて年間50万円使っている友人が、自分は高額納税者といっていると、本当なのか気になってしまうかもしれません。実際、嗜好(しこう)品は税率が高いのが特徴です。そのため、お酒とたばこを嗜んでいる場合、ほかの人よりも納税額が多いというのは、ある意味では事実といえます。
 
「お酒」と「たばこ」については、一般的な消費税以外にもさまざまな税金がかかるため、販売価格がそれに伴って高くなることは避けられません。
 
本記事では、「お酒」と「たばこ」の税率や税額について解説するので、参考にしてください。
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お酒とたばこの税率はどれくらい?

お酒とたばこは税負担が重たい商品で、年50万円使っている人はかなりの税負担をしているといえます。お酒は品目によって税率が違い、たばこの税負担率は6割以上です。
 
主なお酒の小売価格、酒税額と消費税額を合わせた酒税等負担率は、図表1のとおりです。
 
図表1

品目 容量(ミリリットル) 代表的なものの小売価格(税込) 酒税等負担率
ビール 350 224円 37.4%
発泡酒 350 190円 33.8%
清酒 1800 2200円 17.3%
果実酒 720 728円 19.0%
連続式蒸留焼酎 1800 1585円 37.5%
単式蒸留焼酎 1800 2070円 30.8%
ウイスキー 700 2101円 23.4%

財務省 お酒にはどれくらいの税金がかかっているのですか? を基に作成
 
品目によって最終的な酒税等負担率は大きく変わり、最も低い清酒と最も高いビールを比較すると酒税等負担率は倍以上違います。
 
たばこは、「国たばこ税」「地方たばこ税」「たばこ特別税」「消費税」の4種類が課税されている商品です。銘柄によって税負担率は異なりますが、一般的な紙巻きたばこでは税負担率は6割以上に達します。
 
1箱580円の商品のたばこ税の内訳は、以下のとおりです。

・国たばこ税 136.04円 税負担率23.5%
 
・地方たばこ税 152.44円 税負担率26.3%
 
<内訳>
 
都道府県たばこ税 21.4円 税負担率3.7%
 
区市町村たばこ税 131.04円 税負担率22.6%
 
・たばこ特別税 16.4円 税負担率2.8%
 
・消費税 52.72円 税負担率9.1%

このケースでは、1箱当たりの税負担合計額は357.6円で税負担率は61.7%になります。
 
たばこは、日本国内でも最も税負担が高い商品の1つで、たばこ税は年間2兆円を上回る財源となっています。
 

お酒とたばこに年間50万円使うとどれくらいの税金がかかる?

お酒とたばこに年間50万円使うとかかる税金は、購入する割合や品目・銘柄によって変わります。
 
それぞれの品目について、10万円当たりの税金をまとめたものが図表2です。
 
図表2

品目 税率 税額
ビール 37.4% 3万7400円
発泡酒 33.8% 3万3800円
清酒 17.3% 1万7300円
果実酒 19.0% 1万9000円
連続式蒸留焼酎 37.5% 3万7500円
単式蒸留焼酎 30.8% 3万800円
ウイスキー 23.4% 2万3400円
たばこ 61.7% 6万1700円

筆者作成
 
それぞれで具体的な税額は違いますが、金額だけを見ると数万円とかなりの金額です。年間50万円使っている場合、酒税とたばこ税の納税額は数十万円になるでしょう。
 

まとめ

お酒とたばこを嗜んで年50万円使っている場合、かなりの税金を支払っているといえます。具体的な金額は品目や銘柄で違いますが、それでもお酒やたばこをやらない人と比較すると高額納税者といえるでしょう。
 
なお、それぞれの税率は少しずつ変動しているため、今後さらに高くなる可能性もあります。
 

出典

日本たばこ産業株式会社 たばこ税の仕組み
財務省 お酒にはどれくらいの税金がかかっているのですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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