ふるさと納税のポイント付与が10月から禁止に? 今まで貯めたポイントはいつまでに使い切らないといけない?

配信日: 2025.07.27
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ふるさと納税のポイント付与が10月から禁止に? 今まで貯めたポイントはいつまでに使い切らないといけない?
ふるさと納税の「ポイント還元」が、2025年10月から廃止されます。残された猶予はわずか数ヶ月。本記事では制度変更の前に、賢く寄付してお得を逃さないための情報をお届けします。
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2025年10月から、ふるさと納税の「サイト経由ポイント還元」が全面禁止に

2025年10月1日以降、ふるさと納税のポータルサイト、例えば「楽天ふるさと納税」や「ふるなび」「さとふる」などを経由した寄付で、これまで付与されてきた「ポイント還元」などの特典が全面的に禁止されます。
 
総務省は2024年6月にこの方針を示し、ルール改正を発表しました。主な理由は「ポイント競争」の過熱で、ふるさと納税本来の寄付の趣旨が損なわれているとの懸念からです。
 
実際に、総務省が公表した「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和6年度実施)」によれば、2023年度ふるさと納税受入額は約1兆1175億円と過去最高を更新する一方、ポイント目的の利用が拡大したことで地方自治体間の競争も激化、「ネットショッピング化」してしまった現状に一石を投じる意図があるとされています。
 

今まで貯めたポイントはいつまで使える? ポイントの有効期限を要チェック

2025年10月からは新たなポイント付与がなくなるものの、これまで貯めたポイントは各社のルールに従い当面利用可能です。ただし有効期限がある場合が多く、使い忘れに注意が必要です。
 
例えばあるポータルサイトにおいて、通常ポイントは最後に獲得した月から1年間(12ヶ月後の月末)まで有効となっています。このサイトでは新たなポイントが加算されれば、その分全ポイントの有効期限も延長される仕組みですが、2025年10月以降は新規付与がないため、これがラストチャンスとなります。
 
自身が貯めているポイントの有効期限について、利用中のサイトのルールを確認しておきましょう。
 

制度変更前にポイントを最大限活用する

2025年10月からポイント付与が禁止されるため、9月末までが最後のチャンスです。制度変更前に知っておくべきポイントを説明します。

●2025年9月までに寄付を済ませる
●各サイトのキャンペーンを見極める
●クレジットカードポイントも活用する

2025年10月以降はポイント付与がなくなるため、9月末までに寄付することでポイント還元を確保しましょう。なお、9月は駆け込み需要で返礼品が売り切れることも想定されるため、できるだけ早めに寄付完了を目指すのがおすすめです。
 
2025年9月までは、多くのポータルサイトで高還元率キャンペーンを実施しているケースがあります。なかには還元率が30%に達するものもあるため、内容を比較し、最もお得なポータルサイトを選ぶとよいでしょう。
 
また、ポータルサイトのポイント付与は廃止されますが、クレジットカードの決済ポイントやマイルは引き続き獲得できます。
 

まとめ

2025年10月から、ふるさと納税におけるポータルサイト経由のポイント還元は終了します。今後はキャンペーンや還元率ではなく、返礼品の内容や自治体の取り組みに目を向けた納税スタイルが主流になるでしょう。
 
制度は大きく変わりますが、「どの自治体を応援したいか」「どんな返礼品が欲しいか」をあらためて考えるきっかけになるはずです。地域とつながる納税本来の意義や楽しさは、変わらず味わえると考えられます。今後はお得感だけではない、自分だけのふるさと納税スタイルを見つけましょう。
 

出典

総務省 ふるさと納税に関する現況調査結果(令和6年度実施)(2ページ)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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