従兄弟が「ふるさと納税で10万円寄付している」と話していて驚きました。私は毎年3万円程度です。ふるさと納税で10万円寄付する人は、どのくらいの年収なの?

配信日: 2025.09.22
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従兄弟が「ふるさと納税で10万円寄付している」と話していて驚きました。私は毎年3万円程度です。ふるさと納税で10万円寄付する人は、どのくらいの年収なの?
「ふるさと納税で10万円寄付している」と聞いて、「そんなに!? 」と驚いた経験はありませんか? 自分は毎年3万円ほどなのに、10万円も寄付できるって、どれくらいの収入があるんだろう?
 
このような疑問を持った方に向けて、本記事では「ふるさと納税で10万円寄付できる人の年収目安」について解説します。
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ふるさと納税で10万円寄付できる人の年収は?

まず、ふるさと納税で10万円寄付できる人の「年収の目安」はこちらです。

・独身または共働き(扶養なし)なら、年収 約670万円~700万円以上
 
・配偶者や子どもがいる場合は、年収 約750万円~850万円以上

なぜこの年収が必要なのかというと、ふるさと納税の寄付額には「控除上限額」があるためです。この上限を超えると、寄付額の一部が税金で戻らず、自腹になってしまいます。
 
つまり、「10万円寄付しても実質負担2000円に収まるかどうか」は、年収と家族構成次第ということです。
 

ふるさと納税の控除上限って? 仕組みを簡単に解説

ふるさと納税では、自己負担2000円を除く寄付額が、所得税と住民税から差し引かれます。ただし、控除される金額には「限度」があります。
 
この限度は、以下の要素で決まります。

・年収(給与収入)
 
・配偶者や扶養家族の有無
 
・生命保険料・医療費・社会保険料などの控除額

そのため、同じ年収でも扶養家族が多いと、控除の上限が下がります。
 
また、控除の反映は「翌年の税金」で行われるため、年末に駆け込みで寄付する人が多いのも特徴です。
 

年収・家族構成別「10万円寄付できる人」の目安

表1は、寄付上限額が「約10万円」になるケースの一例です。
 
【表1】

年収 家族構成 寄付上限額(目安)
700万円 独身 約9万8000円
730万円 夫婦のみ 約9万6000円
770万円 夫婦+子ども1人 約10万円
820万円 夫婦+子ども2人 約10万円

※筆者作成
 
あくまで目安で、保険料控除や住宅ローン控除の有無によって変わります。
 

3万円と10万円寄付、どちらがお得?差額とメリットを比較

あなたが毎年3万円を寄付しているなら、どんな差が出るかを見てみましょう。
 
・3万円寄付の場合
 
自己負担2000円、返礼品は5000~8000円相当
 
・10万円寄付の場合
 
自己負担2000円、返礼品は2〜3万円相当の高額品も可能
 
寄付額が大きくなると、選べる返礼品の種類が増え、地域の高級食材や体験ギフトなども対象になります。
 
ただし、上限を超えて寄付してしまうと、超過分は戻ってこない「純粋な寄付」になってしまいます。使いすぎに注意しつつ、うまく活用しましょう。
 

あなたが10万円寄付できるか見極めるポイント

ふるさと納税で10万円寄付できるかどうかは、主に「年収」と「家族構成」で決まります。

・年収が 700万円前後以上 あれば、独身・共働きの方は10万円寄付が可能なケースが多い
 
・配偶者や子どもがいる場合は、750〜850万円 が目安
 
・控除シミュレーターで「あなたの寄付上限額」を必ず確認してから寄付を決めると安心

今よりもう少し余裕があれば、3万円から5万円、5万円から10万円と段階的に増やすのも一つの方法です。ふるさと納税を賢く活用して、節税しながらお得に地域を応援していきましょう。
 

出典

総務省 ふるさと納税のしくみ
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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