【給付金】“消費税減税相当”なら「1人4万円」が濃厚!? 今後「給付付き税額控除」はどうなる? 今後の方針・課題を解説
特に注目したいのは、制度導入までの「つなぎ」として検討されている飲食料品の消費税ゼロ%施策です。総務省の家計調査などのデータをもとに、この制度が私たちの家計にどのような影響を与えるのか解説します。
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目次
衆院選2026の政権公約にも盛り込まれた「給付付き税額控除」
自由民主党の第51回衆議院議員総選挙の政権公約において、「給付付き税額控除」の導入検討が明記されました。物価高対策および低所得者層支援の一環として、税額控除と給付を組み合わせた制度の構築を掲げています。
従来の減税では、納税額が少ない世帯や非課税世帯は恩恵を受けにくい側面がありました。
しかし、給付付き税額控除は、納める税金よりも控除額が上回る場合にその差額を給付する仕組みであるため、低中所得者層に対象を絞った支援を届けられるとされています。現時点では詳細な給付額や所得制限は検討段階にあるものの、制度の枠組み自体は着実に動きをみせています。
「給付付き税額控除」導入まで2年間に限り飲食料品の消費税率ゼロ%を実施の方針
第221回国会における内閣総理大臣の施政方針演説では、具体的な負担軽減策が示されました。高市首相は「給付付き税額控除」の導入に向けた検討を加速させる一方、制度完成までの間の措置として、現在軽減税率が適用されている飲食料品の消費税率を特例公債に頼ることなく「二年間、ゼロ%とする」方針を明言しています。
この影響がどのくらいになるか、総務省統計局 家計調査(2025年)のデータをもとに試算してみましょう。総世帯の1世帯あたりの平均人員は2.15人で、1ヶ月の食料費は7万2437円となっています。仮に飲食料品の消費税8%分がゼロになった場合、計算式は(1世帯あたりの年間軽減額)÷(平均人員)となり、以下のようになります。
7万2437円×12ヶ月×8%÷2.15人=約3万2344円
つまり、1人あたり年間で3万2000円程度の負担軽減となる計算です。立憲民主党の試算では国民1人あたり4万円の減税になるとされており、給付付き税額控除が消費減税相当となった場合、1人あたり3万~4万円程度の給付、もしくは控除となることが予想されます。
課題は多く「国民会議」での検討が待たれる
とはいえ、新制度実現へのハードルは、決して低くありません。制度設計には、不正受給を防ぐための正確な所得把握や、マイナンバーの活用、給付体制の整備が不可欠です。また、過去の定額給付金等では自治体の事務負担が課題となっており、制度の恒久化には財源確保も必要です。
消費税には所得の低い人の負担割合が多くなる「逆進性」という問題があり、給付付き税額控除はその対策として有効性が認められるものの、さらなる議論が必要です。
2026年2月26日に開催された第1回社会保障国民会議では、参加したのは自由民主党、日本維新の会、チームみらいの3党に留まっており、チームみらいの安野党首は「今のタイミングで食料品の税率を下げることには反対」と主張しています。
一方、高市首相は経済状況に応じた消費税率の柔軟な変更を提起しており、制度を実現するためには与野党協議と、財源論を含めた幅広い政策調整が必要でしょう。
まとめ
「給付付き税額控除」は、私たちの家計にとって大きな助けとなる可能性を秘めています。特に飲食料品の消費税ゼロ%が実現すれば、1人あたり3万円程度の恩恵が期待できます。
ただし、この制度はまだ議論の入り口に立ったばかりです。今後の国民会議の動向や、自身の世帯が給付や控除の対象となるか、最新のニュースを継続的にチェックしましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 第1表 1世帯当たり1か月間の収入と支出(総世帯)2025年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
