扶養内で「税金ゼロ」の主婦が、メルカリで“30万円”の臨時収入をゲット! でも来年から「月5000円」も“住民税・健康保険料”が増えると聞きました。不用品を売って課税対象になる理由とは?

配信日: 2026.04.10
この記事は約 4 分で読めます。
扶養内で「税金ゼロ」の主婦が、メルカリで“30万円”の臨時収入をゲット! でも来年から「月5000円」も“住民税・健康保険料”が増えると聞きました。不用品を売って課税対象になる理由とは?
衣替えや大掃除でクローゼットに眠っていたブランド品を、断捨離でフリマアプリに出品する人は多いのではないでしょうか。ただし、「パートの収入を扶養内に抑えているから、いくら稼いでも税金はかからない」と思い込んでいる場合は注意が必要です。
 
不用品の売却で得た30万円の臨時収入によって、翌年の住民税や健康保険料が月額5000円程度上がるケースがあります。本記事では、不用品の売却が非課税となる境界線と、高額なブランド品を売る際に知っておきたい税金リスクを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

不用品の売却は原則非課税だが、「1個30万円超」は例外

メルカリなどのフリマアプリで不用品を売って得たお金は、原則として課税対象にはなりません。衣類や家具などは、生活に必要な「生活用動産」とみなされます。そして、生活用動産の譲渡による所得は課税されないのです。
 
ただし、この扱いには例外があるため注意が必要です。例外となるのは、「1個または1組の販売価格が30万円を超える貴金属、宝石、書画、骨とう品など」です。
 
高級時計やブランドバッグを断捨離すると、1回の取引で30万円を超える価格が付くケースも考えられます。ブランド品は生活必需品ではなく、「貴金属・宝石」として扱われ、「資産」の売却(譲渡所得)と判断されてしまえば、課税対象へと切り替わります。
 

確定申告が必要になる基準と「特別控除50万円」に注意

では、30万円を超える品を売却した時点で、すぐに税金が発生するのでしょうか。結論として、直ちに課税されるわけではありません。これは、譲渡所得に年間50万円の特別控除が設けられているためです。
 
売却価格から「購入時の金額」と「手数料や送料」を差し引いた利益が年間50万円以下であれば、確定申告は不要とされます。一方、購入価格が不明な高級時計や、プレミアが付いたブランドバッグなどを複数売却し、年間利益が50万円を超えると申告義務が生じます。
 
「購入金額を証明できるかどうか」と「利益が50万円を超えるか」が重要なポイントです。
 

住民税と保険料が「月5000円アップ」の理由

売却益などの臨時所得を確定申告すると、合計所得金額が増加し、翌年の家計に多層的な負担が生じます。まず住民税については、非課税限度額を超えると新たに「均等割(約5000円)」と「所得割」が課されます。
 
所得割の計算式は「譲渡所得✕税率10%(住民税分)」であり、50万円の利益であれば年間5万5000円の増税です。
 
さらに影響を及ぼすのが国民健康保険料です。国保料の所得割額は「(前年の所得-基礎控除43万円✕保険料率」で算出されます。自治体により料率は異なりますが、医療分・支援分・介護分を合わせると10%から15%程度になるでしょう。
 
仮に料率を10%とすると、50万円の所得増に対して年間5万円、月換算で約4166円の保険料増につながります。
 
これに加え、本人の所得が一定(58万円)を超えると、世帯主が受けていた「配偶者控除」は「配偶者特別控除」へと切り替わり、控除額が段階的に減少します。この影響により、世帯主側の所得税や住民税も数万円単位で増加する可能性があるため注意が必要です。
 
これら「住民税の発生」「国保料の増額」「控除の減少」を合算すると、月額1万円を超える支出増につながる恐れがあるでしょう。そのため、還付額よりも社会保険料などの増加分が上回る「申告損」に陥るリスクも否定できません。
 

税務署から「営利目的(せどり)」とみなされないための注意点

もう1つの注意点として、「せどり」のような営利目的の転売と判断されるリスクが挙げられます。
 
1個30万円以下であっても、同種の商品を繰り返し仕入れて販売している場合、税務署から事業や雑所得とみなされる可能性があります。この場合は、譲渡所得の特別控除50万円が適用されません。
 
断捨離として認められるには、自宅にある不用品を処分している実態が重要になります。同じバッグを複数個新品で出品するなど、不自然な取引は避けましょう。
 

高額商品の断捨離は「売却益」と「税金」のバランスを見極めよう

断捨離で出た不用品をフリマアプリでお金に変えるのは、多くの人が行っている手段ですが、「1個30万円を超える取引」は非課税の範囲外となる可能性が高まるため注意が必要です。
 
また、利益が50万円を超えると確定申告が必要となり、翌年の住民税や保険料に影響が及びます。高額なブランド品を売却する際は、購入時の金額を確認できる資料を準備し、年間利益の見込みを把握しておくことが大切です。
 
目先の収入だけでなく、翌年発生する負担も含めたトータルで判断する姿勢が必要でしょう。
 

出典

国税庁 No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法
総務省 個人住民税
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にまつわる悩み・疑問