「ノジマ株」が“3分割”で必要投資額が「3分の1」に!「現金10万円分」の買い物で、いくら優待割引を受けられる?“必要資金・ノジマ優待券の特徴”も確認
これによって必要投資額が従来の3分の1まで下がり、同社の株主優待制度がより身近なものになっています。本記事では、株式分割の仕組みやノジマの優待券の特徴、ノジマの優待を得るために必要な投資額などについて解説します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
株式分割とは
株式分割とは、1株を複数に分ける形で発行株数を増やすことです。分割した株数に応じて1株あたりの価格(株価)が下がり、投資家が株式を購入しやすくなります。
例えば1株3000円を100株保有している株式が「1:3」で分割された場合、1株1000円の株を300株保有することになります。保有する株数は自動的に3倍になりますが、資産価値は変わりません。
ただし、「株価が3分の1」になるのは、分割直後の話です。株価が下がって投資がしやすくなることで新たな投資があれば、株価が上昇する可能性があります。
ノジマの優待券の特徴とは
ノジマの株主優待は「株主優待券」と「株主ご来店ポイント券」の2つです。
株主優待券は、ノジマで買い物をした際に1枚につき10%の割引(最大1000円)が適用されます。また、「ノジマオンライン」での買い物の際は1枚につき10%の割り戻し(最大1000円)を受けることも可能です。
例えばノジマで現金10万円分の買い物をした際に優待券を10枚利用すると、1万円の優待割引が受けられます。贈呈される回数は年2回で、権利確定日は9月と3月の末日です。受け取れる枚数は保有株数によって図表1のように異なります。
図表1
ノジマ公式サイトをもとに筆者作成
最大10%の割引が受けられるのは、ノジマでの買い物で現金またはJデビットカードを利用した場合です。クレジットカードやPayPayの支払いでは割引率が8%、ギフトカードやdポイントでは対象外になるため注意が必要です。
同じく、オンラインでの買い物で最大10%の割り戻しを受けられるのは、「代金引換」または「銀行振込」を利用した場合です。
また、「株主来店ポイント」は、株主本人が店頭に持参すると、1枚につき500ポイントが付与されます。ノジマオンラインで利用した場合は、商品購入後にノジマオンラインポイントが還元されるしくみです。
ノジマの株主優待を利用するための必要資金とは
ノジマの株主優待を利用するなら、最低100株の購入が必要です。
2025年11月5日時点のノジマの終値は「1130」円であり、手数料を加味しなければ「11万3000」円で投資できます。100株を保有していれば最大1000円割引の優待券5枚と500ポイントの来店ポイント券2枚を、年2回にわたって受け取れます。
まとめ
家電量販店の大手「ノジマ」の株式が1:3で分割されたことで必要資金の負担が軽くなり、同社の株主優待を獲得しやすくなりました。優待を利用すると割引やポイント還元を受けられて家計の助けになるため、家電量販店をよく利用する人は投資を検討してみても良いでしょう。
出典
株式会社ノジマ 株主優待制度
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級

