資産形成を行うコツは「まずは少額から少しずつ」
配信日: 2019.12.18
執筆者:岡田文徳(おかだふみのり)
認知症大家対策アドバイザー
人生100年時代を生き抜くために大家さんの認知症対策と不動産賃貸経営のサポートを行なっている。
祖父が認知症になり、お金が下ろせない、賃貸業はストップ、収益の出ない物件を買わされそうになる。
祖父の死後、両親と認知症対策を行い、自ら賃貸経営ノウハウや人脈を構築し、日々改善している。
現在は、大家さん向けにセミナーやコンサルティングを行なっています。
年金2000万円問題に踊らされてはいけない!
今年は、年金2000万円問題が大きな話題になりました。簡単にいうと、政府のモデルケースでは、老後資金2000万円が不足するという話です。人によっては、不足する金額が2000万円に満たないこともあるでしょうし、2000万円以上必要な場合もあるでしょう。
自分自身がこのケースにあてはまるのか、それとも異なるのか、まずは、現状を把握するところから始めるべきでしょう。
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老後2000万円が不足するなら、投資を始めることは、あなたに合うのか?
老後資金2000万円が不足するという話が出てきてから、さまざまな話が飛び交うようになりました。
・株式投資を始めませんか?
・投資信託を買いませんか?
・不動産投資を始めませんか?
・FXを始めませんか?
・仮想通貨を始めませんか?
あなたに話をしてくる人は、本当にあなたに合うやり方だと思って、話してくれているのでしょうか? そして、それらの方法はあなたがやりたいことなのでしょうか?
まずは、「自分がどうなりたいのか」を考えることが先決です。どのやり方でも構いませんが、何も知らずに始めても、手持ちの資金を無用に減らすことになりかねません。
自分に合う方法を理解する
世の中には、さまざまな資産運用の方法がありますが、向き、不向きがあります。自分で行おうと考えたことについて、自分で理解できるまで調べてから行いましょう。株式投資が合っている人が不動産投資をやっても、うまくいかないからです。
自分に合うと思った方法が見つかったとしても、いきなり手持ちの資金を大きく使ってはいけません。何が起こるかわからないからです。
まずは、少額から少しずつ行う。
自分に合いそうな方法を見つけたら、少額から始めましょう。初めて行うときは、損をするかもしれません。株式投資であれば、一時的に含み損になることもあるでしょう。
そのため、「いくらまで損をしたら、損切りするか」を決めておくとよいでしょう。少額から始めることによって、手持ち資金の減少を最小限にすることができます。コツコツと少しずつ行っていきましょう。
コツコツ行うということは、「少額から始められないものは、一番初めに手を出すべきではない」ということでもあります。手持ち資金を大幅に減らしてしまうと、同じ水準に戻すまでに多大な時間を要するからです。
そして、一番気をつけるべきは、「手持ち資金がなくても資産運用ができる」という甘い話です。
手持ち資金がなくても始められるということは、お金を借りるということです。お金を借りることは、悪いことではありませんが、お金を借りるからには、返さなければなりません。返すアテがあるのかどうか、そしてなぜ、返すことができるといえるのかを、きちんと考えなければなりません。
金融機関は、投資にお金を貸すことはありません。金融機関は、事業にお金を融資します。そのため、事業者としての自覚を持って、事業を行わなければならないということです。
つまり、簡単にお金がもうかる、ということはないということです。
まとめると、
・現状を把握する。
・自分に合う方法を理解する。
・少額から始める。
・お金を借りるのであれば、事業として行う。
執筆者:岡田文徳
認知症大家対策アドバイザー